760年成都 遣意二首 杜甫 <253>遣興22首の21 kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1205 杜甫特集700- 366


意を遣る。(世話になった人、家族に草堂の春夜をのべること。近況を知らせる)


遣意二首 其二 
簷影微微落,津流脈脈斜。
日がくれかかるので軒端の影がわずかにすこしずつ地上に落ちてくる。渡し場の水の流れは一脈と一脈に斜めに流れている。
野船明細火,宿鷺聚圓沙。
遙か江に、景色に溶け込む船には小さい火があかるく燈っており、とまっている鷺は円形の沙はらに起ったままでいる。
雲掩初弦月,香傳小樹花。
この月のはじめの上弦のせっかくの月が雲におおわれている、そんな暗がりなのに香がつたわってくるからわかるちいさい樹に花がさいているのだ。
鄰人有美酒,稚子也能賒。
となりにはうまい酒をもっているものがいる、夜だけどこどもに行って掛買してきてもらう。
意を遣る。
簷影【えいえい】徴徴【びび】として落ち、津流【しんりゅう】脈脈【みゃくみゃく】として斜めなり。
野船【やせん】細火【さいか】明らかに、宿鷺【しゅくろ】円沙【えんさ】に起つ。
雲は掩う初弦【しょげん】の月、香は伝わる小樹【しょうじゅ】の花。
隣人【りんじん】美酒有り、稚子【ちし】夜能く賒【おぎの】る。

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現代語訳と訳註
(本文)
遣意二首 其二 
簷影微微落,津流脈脈斜。
野船明細火,宿鷺起圓沙。
雲掩初弦月,香傳小樹花。
鄰人有美酒,稚子也能賒。

(下し文)
簷影【えいえい】徴徴【びび】として落ち、津流【しんりゅう】脈脈【みゃくみゃく】として斜めなり。
野船【やせん】細火【さいか】明らかに、宿鷺【しゅくろ】円沙【えんさ】に起つ。
雲は掩う初弦【しょげん】の月、香は伝わる小樹【しょうじゅ】の花。
隣人【りんじん】美酒有り、稚子【ちし】夜能く賒【おぎの】る。


(現代語訳)
日がくれかかるので軒端の影がわずかにすこしずつ地上に落ちてくる。渡し場の水の流れは一脈と一脈に斜めに流れている。
遙か江に、景色に溶け込む船には小さい火があかるく燈っており、とまっている鷺は円形の沙はらに起ったままでいる。
この月のはじめの上弦のせっかくの月が雲におおわれている、そんな暗がりなのに香がつたわってくるからわかるちいさい樹に花がさいているのだ。
となりにはうまい酒をもっているものがいる、夜だけどこどもに行って掛買してきてもらう。


(訳注) 遣意二首 其二 
簷影微微落,津流脈脈斜。

日がくれかかるので軒端の影がわずかにすこしずつ地上に落ちてくる。渡し場の水の流れは一脈と一脈に斜めに流れている。
 地上によこたわることをいう。○津流 浣花の渓流をさす。○脈脈一すじ一すじに。
『宣政殿退朝晚出左掖(掖門在兩旁如人之臂掖)』 杜甫
 天門日射黄金榜,春殿晴曛赤羽旗。
 宮草微微承委佩,鑪煙細細駐游絲。
 雲近蓬萊常好色,雪殘鳷鵲亦多時。
 侍臣緩步歸青瑣,退食從容出每遲。
晚出左掖 杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 240


野船明細火,宿鷺起圓沙。
遙か江に、景色に溶け込む船には小さい火があかるく燈っており、とまっている鷺は円形の沙はらに起ったままでいる。
細火 小火。○ 起立していること。聚に作るもある。〇円沙 まるい砂はら。

雲掩初弦月,香傳小樹花。
この月のはじめの上弦のせっかくの月が雲におおわれている、そんな暗がりなのに香がつたわってくるからわかるちいさい樹に花がさいているのだ。
初弦 陰暦で、上旬の弓形の月。上弦。

鄰人有美酒,稚子也能賒。
となりにはうまい酒をもっているものがいる、夜だけどこどもに行って掛買してきてもらう。
 かけで買う。

(意を遣る 二首)
簷影【えいえい】徴徴【びび】として落ち、津流【しんりゅう】脈脈【みゃくみゃく】として斜めなり。
野船【やせん】細火【さいか】明らかに、宿鷺【しゅくろ】円沙【えんさ】に起つ。
雲は掩う初弦【しょげん】の月、香は伝わる小樹【しょうじゅ】の花。
隣人【りんじん】美酒有り、稚子【ちし】夜能く賒【おぎの】る。