雨晴 杜甫 <287> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1328 杜甫詩 700- 407

     
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 李商隠詩李商隠/韓愈韓退之(韓愈)・柳宗元・李煜・王安石・蘇東坡 
   2011/7/11李商隠 1 錦瑟 
      2011/7/11 ~ 2012/1/11 まで毎日掲載 全130首(187回) 
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《『雨晴』 杜甫700の287首目、杜甫ブログ407回目》

雨のはれたさまをのべる。「東楼」とほとんど同時の作であろう。759年晩秋。
 

雨晴
天際秋雲薄,從西萬裡風。
そらのかなたに秋の雲がうすくなり、西域の砂漠方から万里かけてきた風が吹いてきた。
今朝好晴景,久雨不妨農。
けさはまことに晴れの景色がよく気持ちがいい、いままで長雨だったが農事にはさしつかえなくこれでとりいれができる。
塞柳行疏翠,山梨結小紅。
こちらを見れば塞の柳の樹はもう葉が落ちてまばらな翠を残しており、山の梨の実は小つぶの紅をかためている。
胡笳樓上發,一雁入高空。
また秦州城楼で胡笳のあし笛の音が発せられている、一匹の雁が高い空にとんで入っているのがみえる。



現代語訳と訳註
(本文)

雨晴
天際秋雲薄,從西萬裡風。
今朝好晴景,久雨不妨農。
塞柳行疏翠,山梨結小紅。
胡笳樓上發,一雁入高空。


(下し文)
(雨晴る)
天外【てんがい】秋雲薄し、西従りす万里の風。
今朝 好晴景【せいけい】、久雨【きゅうう】農を妨【さまた】げず。
塞柳【さいりゅう】疎翠【そすい】行なり、山梨【さんり】小紅【しょうこう】結ぶ。
胡笳【こか】楼上に發【おこ】り、一雁高空に入る。


(現代語訳)
そらのかなたに秋の雲がうすくなり、西域の砂漠方から万里かけてきた風が吹いてきた。
けさはまことに晴れの景色がよく気持ちがいい、いままで長雨だったが農事にはさしつかえなくこれでとりいれができる。
こちらを見れば塞の柳の樹はもう葉が落ちてまばらな翠を残しており、山の梨の実は小つぶの紅をかためている。
また秦州城楼で胡笳のあし笛の音が発せられている、一匹の雁が高い空にとんで入っているのがみえる。


(訳注)
雨晴

秦州に来て雨続きであったところ思いがけず晴れた。

天際秋雲薄,從西萬裡風
そらのかなたに秋の雲がうすくなり、西域の砂漠方から万里かけてきた風が吹いてきた。
天際 天のはて。空のかなた。天涯(てんがい)。○秋雲【しゅううん】秋の晴れた空に漂う雲。


今朝好晴景,久雨不妨農。
けさはまことに晴れの景色がよく気持ちがいい、いままで長雨だったが農事にはさしつかえなくこれでとりいれができる。
○不妨農 なが雨も晴れたので収穫にさしつかえのないこと。


塞柳行疏翠,山梨結小紅。
こちらを見れば塞の柳の樹はもう葉が落ちてまばらな翠を残しており、山の梨の実は小つぶの紅をかためている。
塞柳 とりでのある地のやなぎ。○疎翠 まばらにのこる翠の柳条、多くの葉は黄ばんですでに落ち散っている。


胡笳樓上發,一雁入高空。
また秦州城楼で胡笳のあし笛の音が発せられている、一匹の雁が高い空にとんで入っているのがみえる。
胡笳 芦葉を巻いて吹きならすもの、これは唐兵が吹くものである。蘆の葉を巻いた笛。後には木で作る。晋以後は天予の行列にも用いた。もと胡人が吹いたので、胡笳という。李白『春夜洛城聞笛』【胡笳】中国古代北方民族の胡人が吹いたという、葦【あし】の葉で作った笛。琴の曲名の調べを琴の曲としたもの。胡の国に長く捕らわれていた後漢の蔡琰(さいえん)の作という。○楼上 すなわち東楼のことであろう。

秦州雜詩二十首 其六

城上胡笳奏,山邊漢節歸。
防河赴滄海,奉詔發金微。
士苦形骸黑,林疏鳥獸稀。
那堪往來戍,恨解鄴城圍。


喜晴 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 157


喜晴
雨つづきのあとに晴れとなったことを喜んだ詩である。
製作時は至徳二載三月癸亥(756.3/7)より大雨があり、甲戌の日(756.3/11)に至って止んだ後の作である。
長詩のため3分割して掲載している。

(1)喜晴  157 (2)喜晴  158 (3)喜晴  159


喜晴
皇天久不雨,既雨晴亦佳。出郭眺四郊,蕭蕭增春華。
青熒陵陂麥,窈窕桃李花。春夏各有實,我饑豈無涯。』#1
干戈雖橫放,慘澹鬥龍蛇。甘澤不猶愈,且耕今未賒。
丈夫則帶甲,婦女終在家。力難及黍稷,得種菜與麻。』#2
千載商山芝,往者東門瓜。其人骨已朽,此道誰疵瑕?
英賢遇轗軻,遠引蟠泥沙。顧慚味所適,回手白日斜。
漢陰有鹿門,滄海有靈查。焉能學眾口,咄咄空咨嗟!』#3


曲江封雨 杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 247


曲江對雨
城上春雲覆苑牆,江亭晚色靜年芳。
林花著雨燕支濕,水荇牽風翠帶長。
龍武新軍深駐輦,芙蓉別殿謾焚香。
何時詔此金錢會,暫醉佳人錦瑟旁?