同じ日のブログ  
    1491詠鐙 范靖婦沈満願 宋詩<122>玉台新詠集巻四 女性詩559 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1494
    1492杏殤 九首 之七 孟郊(東野)詩<26>Ⅱ中唐詩471 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1492
    1493別贊上人 杜甫 <319-#1> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1493 杜甫詩 700- 462
    
謝靈運index謝靈運詩古詩index漢の無名氏 
孟浩然index孟浩然の詩韓愈詩index韓愈詩集
杜甫詩index杜甫詩 李商隠index李商隠詩
李白詩index 李白350首女性詩index女性詩人 
上代~隋南北朝・隋の詩人初唐・盛唐・中唐・晩唐
別贊上人 杜甫 <319-#1> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1493 杜甫詩 700- 462



別贊上人#1
百川日東流,客去亦不息。
数多ある川は毎日当たり前のように東に流れて行く。客人がここを去って行くことはまた休息をしないということだ。
我生苦漂蕩,何時有終極?
私が生きていくことは、漂泊をしているので苦しいことだけだ、いつになったらこの生活を終わりにすることが出来るのだろうか。
贊公釋門老,放逐來上國。
贊公上人は仏教界の中で長老になられる、房琯にくみしていたということで長安の大雲寺の宗主を追放されてこの地に来られた。
還為世塵嬰,頗帶憔悴色。
この度、又帰られて世俗の塵をかぶられ、初めからの出直しすることになるという、少しばかり、心配顔に染まったのを目にする。
#2
楊枝晨在手,豆子雨已熟。是身如浮雲,安可限南北。
異縣逢舊友,初欣寫胸臆。天長關塞寒,歲暮饑凍逼。
#3
野風吹徵衣,欲別向曛黑。馬嘶思故櫪,歸鳥盡斂翼。
古來聚散地,宿昔長荊棘。相看俱衰年,出處各努力!

(贊上人に別る)#1
百川は 日び東流し、客の去りゆくことも 亦た息まず。
我が生は 飄(ただよ)い蕩(さまよ)うことに苦しむ、何れの時にか 終り極まること有らん。
贊公 釋門の老,放逐されて上國に來る。
還って世塵の嬰に為さん,頗る帶びるは 憔悴の色。

#2
楊枝 晨に手に在り,豆子 雨は已に熟し。
是身は浮雲の如く,安んぞ南北に限すべけん。
異縣 舊友に逢い,初欣 胸臆を寫す。
天長くして 関塞は寒からん,歳の暮れちかければ 饑えと凍えに逼(せま)られん。
#3
野の風は 征(たび)の衣を吹き,別れんと欲すれば 曛黒(ひぐれ)に向(なんなん)とす。
馬嘶いて故櫪を思い,歸鳥して斂翼を盡す。
古來 聚散の地なり,宿昔 荊棘を長す。
相看れば俱に衰年なり,出處して各努力するのみ!



現代語訳と訳註
(本文)
百川日東流,客去亦不息。我生苦漂蕩,何時有終極?
贊公釋門老,放逐來上國。還為世塵嬰,頗帶憔悴色。

(下し文)
百川は 日び東流し、客の去りゆくことも 亦た息まず。
我が生は 飄(ただよ)い蕩(さまよ)うことに苦しむ、何れの時にか 終り極まること有らん。
贊公 釋門老,放逐されて上國に來る。
還って世塵の嬰に為さん,頗る帶びるは 憔悴の色。


(現代語訳)
数多ある川は毎日当たり前のように東に流れて行く。客人がここを去って行くことはまた休息をしないということだ。
私が生きていくことは、漂泊をしているので苦しいことだけだ、いつになったらこの生活を終わりにすることが出来るのだろうか。
贊公上人は仏教界の中で長老になられる、房琯にくみしていたということで長安の大雲寺の宗主を追放されてこの地に来られた。
この度、又帰られて世俗の塵をかぶられ、初めからの出直しすることになるという、少しばかり、心配顔に染まったのを目にする。


(訳注)
別贊上人

秦州出発の前に、心の師であり友であった賛上人に『賛上人に別る』の留別の詩を書いた。杜甫はその詩の冒頭から、東へ流れ去る川が尽きるときがないように、自分の流浪の人生も終わるときがないのではないかと、ひどく悲観的になっている。
■大雲寺贊公房四首 
大雲贊公房四首 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 164

大雲寺贊公房四首其一#2 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 165#2

大雲寺贊公房四首 其二 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 166

大雲寺贊公房四首 其三 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 167

大雲寺贊公房四首 其四 #1 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 168

大雲寺贊公房 四首 #2 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 169

■宿贊公房

宿贊房 杜甫 <279> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1286 杜甫詩 700- 393

■寄贊上人

上人 杜甫 <281-#1> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1292 杜甫詩 700- 395

寄贊上人 杜甫 <281-#2> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ログ1295 杜甫詩 700- 396



百川日東流,客去亦不息。
数多ある川は毎日当たり前のように東に流れて行く。客人がここを去って行くことはまた休息をしないということだ。
百川 多くの川。『詩経、小雅、十月之交』「百川沸騰、山冢崒崩。高岸爲谷、深谷爲陵。」(百川沸騰し、山冢【さんちょう】崒【ことごと】く崩る。高岸 谷と爲し、深谷 陵と爲る。)詩経小雅、十月之交の時期、場面がかぶさっている。詩経では天変地異の災禍を悲しんでいる。杜甫は長安以東、戦火で落ち着いていないことを憂いている。
東流 向東。秦州雜詩二十首 其二「清渭無情極、愁時独向東。」東は長安、作者の故郷とする地であるが、当たり前のこととして流れて行く。この地の梟雄といわれ人士の信望を集めていた隗囂の宮殿がむなしく寺に変わり、自分は官を辞してこうした西の果てに来ていて、天他の安寧を願い、今の世を愁いている。しかし、渭水の水は愁いも辛苦も知らぬ顔をして無情に東流して行く。秦州雜詩二十首 其二 杜甫 第1部 <255> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1214 杜甫詩 700- 369『新安吏』「白水暮東流、青山猶哭聲。」新安吏 杜甫 三吏三別詩<215>#2 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1022 杜甫詩集700- 305



我生苦漂蕩,何時有終極?
私が生きていくことは、漂泊をしているので苦しいことだけだ、いつになったらこの生活を終わりにすることが出来るのだろうか。
漂蕩 1 水にただようこと。 2 さまようこと。さすらうこと。漂泊。


贊公釋門老,放逐來上國。
贊公上人は仏教界の中で長老になられる、房琯にくみしていたということで長安の大雲寺の宗主を追放されてこの地に来られた。
釋門 仏門。『大雲経』をを納める「大雲経寺」を全国の各州に造らせた。これは後の日本の国分寺制度の元になった総本山の僧侶であった。そこの長老であった。


還為世塵嬰,頗帶憔悴色。
この度、又帰られて世俗の塵をかぶられ、初めからの出直しすることになるという、少しばかり、心配顔に染まったのを目にする。
 生まれたばかり