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“同谷紀行(9)” 石龕 杜甫 1000<328>#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1556 杜甫詩 1500- 483 


詩 題:“同谷紀行(9)” 石龕 759年11月
掲 載; 杜甫1000の328首目-#1杜甫
ブログ; 杜甫1500-483回目 :同谷紀行の第九首。山中の竹きりを見て、世情批判の作。


石龕 #1
熊羆咆我東,虎豹號我西。
東には熊や羆がほえていて、西には虎や豹が叫んでいる。
我後鬼長嘯,我前狨又啼。
うしろはというと山鬼がうそぶいているし、前には尾長ざるが、怖ろしいことに啼いているのだ。
天寒昏無日,山遠道路迷。
天は凍りつくように寒く、たそがれはじめたかとおもうと、日は落ちてしまい、山のみちはとおくして道路をゆきまようようになる。
驅車石龕下,仲冬見虹霓。
あたかも石龕の下の道を、車を駆りたててゆくと、仲冬であるというのに時ならぬ「にじ」がみえるのである。
#2
伐竹者誰子?悲歌上雲梯。
為官采美箭,五歲供梁齊。
苦雲直竿盡,無以充提攜。
奈何漁陽騎,颯颯驚蒸黎!

(石龕)#1
熊羆【ゆうひ】我が東に咆【ほ】え、虎豹【こひょう】我が西に号【さけ】ぶ。
我が後【うしろ】には鬼長く嘯【うそぶ】く、我が前には狨【じゅう】又た啼く。
天寒くして昏れて日無く、山遠くして道路迷う。
車を駆る石龕【せきがん】の下、仲冬【ちゅうとう】虹霓【こうげい】を見る。

#2
竹を伐る者は誰が子ぞ、悲歌【ひか】して雲梯【うんてい】に上る。
官【かん】の為めに美箭【びぜん】を採り、五歳【ごさい】梁斉【りょうせい】に供す。
苦【ねんごろ】に云う直幹【ちょくかん】尽きて、以て提携【ていけい】に応ずる無しと。
奈何【いかん】ぞ漁陽【ぎょよう】の騎【き】、颯颯【さつさつ】として蒸黎【じょうれい】を驚かすや。


現代語訳と訳註
(本文)
石龕 #1
熊羆咆我東,虎豹號我西。
我後鬼長嘯,我前狨又啼。
天寒昏無日,山遠道路迷。
驅車石龕下,仲冬見虹霓。


(下し文) (石龕)#1
熊羆【ゆうひ】我が東に咆【ほ】え、虎豹【こひょう】我が西に号【さけ】ぶ。
我が後【うしろ】には鬼長く嘯【うそぶ】く、我が前には狨【じゅう】又た啼く。
天寒くして昏れて日無く、山遠くして道路迷う。
車を駆る石龕【せきがん】の下、仲冬【ちゅうとう】虹霓【こうげい】を見る。


(現代語訳)
東には熊や羆がほえていて、西には虎や豹が叫んでいる。
うしろはというと山鬼がうそぶいているし、前には尾長ざるが、怖ろしいことに啼いているのだ。
天は凍りつくように寒く、たそがれはじめたかとおもうと、日は落ちてしまい、山のみちはとおくして道路をゆきまようようになる。
あたかも石龕の下の道を、車を駆りたててゆくと、仲冬であるというのに時ならぬ「にじ」がみえるのである。


(訳注)
石龕 
#1
○石龕 龕は石室のこと。山璧を、穿って作る石室の事である。仇池山に洞窟が嵩山の山頂の洞穴とつながっているという。『寄贊上人』「徘徊虎穴上,面勢龍泓頭。」:この地に隠遁をして仙人の仲間入りをして仇池山の洞穴などを訪ね歩き、土地を耕し、水の奥底に潜む龍のように奥深い所に隠棲するのである。・虎穴 仇池山の洞穴は古来からある、そこははるか河南の王屋山にある小有天の洞穴とひそかに通じているという、仙人の住むところである。隠遁という生活に入り込むという意味。『秦州雜詩二十首 其十四
萬古仇池穴,潛通小有天。
神魚今不見,福地語真傳。
近接西南境,長懷十九泉。
何當一茅屋,送老白雲邊。
秦州雜詩二十首 其二十
唐堯真自聖、野老復何知。
曬薬能無婦、応門幸有児。
蔵書聞禹穴、読記憶仇池。
為報鴛行旧、鷦鷯在一枝。
この地において洞穴、石室が結構あったのであろう。所在は不明。

秦州同谷0002k52

熊羆咆我東,虎豹號我西。
東には熊や羆がほえていて、西には虎や豹がさけんでいる。


我後鬼長嘯,我前狨又啼。
うしろはというと山鬼がうそぶいているし、前には尾長ざるが、怖ろしいことに啼いているのだ。
・鬼 山鬼。
 猿のたぐいで金色の尾を有するという。『楚辞、九歌、山鬼』
雷填填兮雨冥冥、猿啾啾兮又夜鳴。
風颯颯兮木蕭蕭、思公子兮徒離憂。
雷填填として雨冥冥たり、啾啾として又夜鳴く。
風颯颯として木蕭蕭たり公子を思へば徒らに憂ひに離るのみ。


天寒昏無日,山遠道路迷。
天は凍りつくように寒く、たそがれはじめたかとおもうと、日は落ちてしまい、山のみちはとおくして道路をゆきまようようになる。
杜甫 体系 地図459同谷紀行


驅車石龕下,仲冬見虹霓。
あたかも石龕の下の道を、車を駆りたててゆくと、仲冬であるというのに時ならぬ「にじ」がみえるのである。
○仲冬 十一月。
虹霓 共ににじのこと、明暗の差がある。


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