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“同谷紀行(10)” 積草嶺 杜甫 1000<329>#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1562 杜甫詩 1500- 485


詩 題:“同谷紀行(10)” 積草嶺 759年11月
掲 載; 杜甫1000の329首目-#1
杜甫ブログ;1500-485回目


積草嶺
連風積長陰,白日遞隱見。
冬の風は止むことがなく重たい雲は幾重にも重なりどこまでも長く続いている。真昼の太陽は雲の合間から見え隠れしている。
颼颼林響交,慘慘石狀變。
しゅうしゅうと雨、風の音がかすかに林を抜けて行く音を起している、岩場はさんざんとして、進むにつれて形を変えている。
山分積草嶺,路異鳴水縣。
山の稜線が分かれてくると積草の嶺であり,ここからは路は異って下流に向かうことになり、鳴水の縣にむかうのである。
旅泊吾道窮,衰年歲時倦。
旅をし、泊まり仕度を重ねたが我々の行く路はようやく目的地が分かってきたことになる。こんなに衰えて老人になり、おまけにこの年も暮れかかる時期になってきている

卜居尚百裡,休駕投諸彥。邑有佳主人,情如已會面。
來書語絕妙,遠客驚深眷。食蕨不願餘,茅茨眼中見。


連風 長陰 積り,白日 遞【たが】いに 隱見す。
颼颼【しょうしょう】として 林の響くは交わり,慘慘【さんさん】として石狀は變す。
山 分れて積草の嶺,路 異りて鳴水の縣。
旅泊して吾が道の窮み,衰年となり歲 時として倦く。
卜居して尚お百裡する,駕を休みて諸彥に投ずる。
邑に佳き主人有り,情 已に會面するが如し。
來書 絕妙に語る,遠客 深く眷【かえりみ】らるるを驚く。
蕨を食いて餘を願わず,茅茨 眼は中ほどに見す。


現代語訳と訳註
(本文)
積草嶺
連風積長陰,白日遞隱見。颼颼林響交,慘慘石狀變。
山分積草嶺,路異鳴水縣。旅泊吾道窮,衰年歲時倦。


(下し文)
連風 長陰 積り,白日 遞いに 隱見す。
颼颼として 林の響くは交わり,慘慘として石狀は變す。
山分す積草の嶺,路異りて鳴水の縣。
旅泊して吾 道の窮み,衰年となり歲 時として倦く。


(現代語訳)
冬の風は止むことがなく重たい雲は幾重にも重なりどこまでも長く続いている。真昼の太陽は雲の合間から見え隠れしている。
しゅうしゅうと雨、風の音がかすかに林を抜けて行く音を起している、岩場はさんざんとして、進むにつれて形を変えている。
山の稜線が分かれてくると積草の嶺であり,ここからは路は異って下流に向かうことになり、鳴水の縣にむかうのである。
旅をし、泊まり仕度を重ねたが我々の行く路はようやく目的地が分かってきたことになる。こんなに衰えて老人になり、おまけにこの年も暮れかかる時期になってきている。


(訳注)
積草嶺

秦州、同谷間の距離的には中間あたりの右側にある山であるが、当時は川に沿って道があるものであるから、流域が、渭水黄河流域から長江上流嘉陵江の支流鳳渓水に変わって同谷の上流であるから、時間的には70~80%という感じであろうか。同谷は、北に積草嶺、西に仇池山、南に泥功山、南南東に宝井堡、東南に鳳凰山がある。

秦州同谷0002k52

連風積長陰,白日遞隱見。
冬の風は止むことがなく重たい雲は幾重にも重なりどこまでも長く続いている。真昼の太陽は雲の合間から見え隠れしている。


颼颼林響交,慘慘石狀變。
しゅうしゅうと雨、風の音がかすかに林を抜けて行く音を起している、岩場はさんざんとして、進むにつれて形を変えている。
颼颼  雨や風の音がかすかであるさま。しゅうしゅう。
慘慘 次から次へと 「いたましい。みじめ。 むごい。むごたらしい。」平坦でない様子を云う。


山分積草嶺,路異鳴水縣。
山の稜線が分かれてくると積草の嶺であり,ここからは路は異って下流に向かうことになり、鳴水の縣にむかうのである。


旅泊吾道窮,衰年歲時倦。
旅をし、泊まり仕度を重ねたが我々の行く路はようやく目的地が分かってきたことになる。こんなに衰えて老人になり、おまけにこの年も暮れかかる時期になってきている。
 疲れていやになる。長く続けてぐったりし、うんざりする。 【倦む】あぐむ. 物事をしとげられないで、どうしてよいか困る。 同じ状態が長くつづいて、いやになる。もてあます。あぐねる。 「攻め倦む」. 【倦む】うむ. 物事にあきて、いやになる。退屈する。