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“同谷” 乾元中寓居同谷県作歌七首 其一 杜甫 1000<332># 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1580 杜甫詩 1500- 491 

詩 題:“同谷” 乾元中寓居同谷県作歌七首 其一 作759年11月
掲 載; 杜甫1000の332首目
杜甫ブログ1500-491回目
秦州成州00

乾元中寓居同谷縣作歌 七首 (乾元中同谷県に寓居し歌を作る 七首)
作者は乾元二年十一月に同谷に到著して十二月に蜀に入った。期待をして同谷にはいったが、同谷に寓居したのは、わずかに一か月だけであった。
 
(1)すべてを一人称で詠っている詩である。

乾元中寓居同谷縣作歌 七首 其一
有客有客字子美,白頭亂發垂過耳。
ここに『詩経』でいう旅人がいるその名前は子美という、男の頭は白く乱れた髪が垂れて耳よりもさがっている。
歲拾橡栗隨狙公,天寒日暮山谷裡。
今年も年の暮になろうとするのに、山谷のうちで天候は凍えるように寒くもう日暮れにさしかかる、『荘子』にいう猿回しのあとにくっついて橡の実や栗をひらって歩くのだ。
中原無書歸不得,手腳凍皴皮肉死。』
中原の故郷たる方からは手紙もなく様子が知れないから帰ることもならず、手や脚は凍えしわだって皮膚も肉もひからびている。』
嗚呼一歌兮歌已哀,悲風為我從天來。』
ああここに第一の歌をうたう、この歌声は初からすでにあわれであり、悲しそうな風が吹いてきて自分のために天もそれに感ずるように天から吹き下ろして來る。』
(乾元中同谷県に寓居し歌を作る 七首 其の一)
客有り客有り字は子美、白頭乱髪垂れて耳を過ぐ。
歳を拾うて橡栗【しょうりつ】狙公【しょこう】に随う、天寒く日暮る山谷の裏。
中原 書無うして帰り得ず、手脚 凍皴【とうしゅん】皮肉は死す。』
鳴呼 一歌す 歌己に哀し、悲風 我が為めに天従り来たる。』


現代語訳と訳註
(本文)
乾元中寓居同谷縣作歌 七首 其一
有客有客字子美,白頭亂發垂過耳。
歲拾橡栗隨狙公,天寒日暮山谷裡。
中原無書歸不得,手腳凍皴皮肉死。』
嗚呼一歌兮歌已哀,悲風為我從天來。』


(下し文) (乾元中同谷県に寓居し歌を作る 七首 其の一)
客有り客有り字は子美、白頭乱髪垂れて耳を過ぐ。
歳を拾うて橡栗【しょうりつ】狙公【しょこう】に随う、天寒く日暮る山谷の裏。
中原 書無うして帰り得ず、手脚 凍皴【とうしゅん】皮肉は死す。』
鳴呼 一歌す 歌己に哀し、悲風 我が為めに天従り来たる。』


(現代語訳)
ここに『詩経』でいう旅人がいるその名前は子美という、男の頭は白く乱れた髪が垂れて耳よりもさがっている。
今年も年の暮になろうとするのに、山谷のうちで天候は凍えるように寒くもう日暮れにさしかかる、『荘子』にいう猿回しのあとにくっついて橡の実や栗をひらって歩くのだ。
中原の故郷たる方からは手紙もなく様子が知れないから帰ることもならず、手や脚は凍えしわだって皮膚も肉もひからびている。』
ああここに第一の歌をうたう、この歌声は初からすでにあわれであり、悲しそうな風が吹いてきて自分のために天もそれに感ずるように天から吹き下ろして來る。』


(訳注)
乾元中寓居同谷縣作歌 七首 其一

○同谷県 甘粛省秦州の西南にあたる階州成県の地である、唐では成州といい同谷県に治所をおく、秦州をさること二百六十五里約153kmである。

この詩は「一」というキーワードで詠っている。すべてを一人称で詠っている詩である。


有客有客字子美,白頭亂發垂過耳。
ここに『詩経』でいう旅人がいるその名前は子美という、男の頭は白く乱れた髪が垂れて耳よりもさがっている。
 作者自身。たびびと、杜甫は嫡子で生地から離れている身のことをいう。『詩経、周頌、有客』「有客有客.亦白其馬.有萋有且.敦琢其旅.有客宿宿.有客信信.」


歲拾橡栗隨狙公,天寒日暮山谷裡。
今年も年の暮になろうとするのに、山谷のうちで天候は凍えるように寒くもう日暮れにさしかかる、『荘子』にいう猿回しのあとにくっついて橡の実や栗をひらって歩くのだ。
 歳歳。○ とちのみ。○狙公 さるまわし。荘子 齊物論 「狙公賦茅、曰朝三而莫四。衆狙皆怒、曰然則朝四而莫三、衆狙皆悦。」
(狙公 茅を賦するに 曰く 朝は三にして 暮は四と 衆狙皆怒る 曰く 然らば則ち朝は四して暮は三と 衆狙皆悦ぶ)


中原無書歸不得,手腳凍皴皮肉死。』
中原の故郷たる方からは手紙もなく様子が知れないから帰ることもならず、手や脚は凍えしわだって皮膚も肉もひからびている。』
中原 黄河の河南省を流れる地方、洛陽附近をさす。
 書信。朝廷からの召喚登庁の命令書。
帰不得 「不得帰」帰るを得ずの意。
凍皴 しわだつ。○皮肉死 乾枯の甚しいことをいう。


嗚呼一歌兮歌已哀,悲風為我從天來。』
ああここに第一の歌をうたう、この歌声は初からすでにあわれであり、悲しそうな風が吹いてきて自分のために天もそれに感ずるように天から吹き下ろして來る。』



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乾元中寓居同谷縣作歌 七首 其一
有客有客字子美,白頭亂發垂過耳。
歲拾橡栗隨狙公,天寒日暮山谷裡。
中原無書歸不得,手腳凍皴皮肉死。』
嗚呼一歌兮歌已哀,悲風為我從天來。』
(乾元中同谷県に寓居し歌を作る 七首 其の一)
客有り客有り字は子美、白頭乱髪垂れて耳を過ぐ。
歳を拾うて橡栗【しょうりつ】狙公【しょこう】に随う、天寒く日暮る山谷の裏。
中原 書無うして帰り得ず、手脚 凍皴【とうしゅん】皮肉は死す。』
鳴呼 一歌す 歌己に哀し、悲風 我が為めに天従り来たる。』