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”成都紀行(2)” 木皮嶺 杜甫詩1000 <341>#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1619 杜甫1500- 504 

詩 題:”成都紀行(2)” 木皮嶺  作時759年12月
掲 載; 杜甫1000の341首目-#1
杜甫ブログ1500-504回目

華州から秦州へ、秦州に居る時、同谷を旅立つまではほとんどが律詩で、題材は身近なことをのべている。これは隠遁する場所を見つけるための支援、応援、情報収集のために作ったものである。したがって今度の成都紀行では詩の趣きが全く異なるものとなっている。(だから、杜甫の詩集本では割愛されることが多い。漢文委員会はすべて紹介掲載する。)

木皮嶺 #1
首路栗亭西,尚想鳳凰村。
栗亭の西から門出してはじめての道を行くことになる、鳳凰台の農村のことなどいまさら想うのである。
季冬攜童稚,辛苦赴蜀門。
この季冬十二月に、子供たちをつれて、難儀しながら剣門の方へ向かった。
南登木皮嶺,艱險不易論。
南に向って歩くと木皮嶺にのぼっていく、その路の険しく難儀なことは言葉にあらわしがたい。
流被我體,祁寒為之暄。

汗はわれわれのからだに吹き出て流れてくる、厳寒の候とはいえ、そのために暖かく感ぜられる。
#2
遠岫爭輔佐,千岩自崩奔。始知五嶽外,別有他山尊。
仰幹塞大明,俯入裂厚坤。再聞虎豹鬥,屢跼風水昏。
高有廢閣道,摧折如斷轅。
#3
下有冬青林,石上走長根。西崖特秀發,煥若靈芝繁。
潤聚金碧氣,清無沙土痕。憶觀昆侖圖,目擊玄圃存。
對此欲何適?默傷垂老魂。

首路 栗亭の西、尚想ふ鳳凰の村。
季冬 童椎を攜へ、辛苦してどう蜀門に赴く。
南のかた木皮嶺に登るに、難険 論じ易からず。
汗流れて我が体に被り、祁寒も之が爲めに暄か。

#2
遠岫争うて輔佐し、千巌自ら崩奔す。
始めて知る五嶽の外、別に他山の尊き有るを。
仰ぎ干しては大明を塞ぎ、俯し入りては厚坤裂く。
再び聞く虎豹の闘ふを、屡ば風水の昏きに跼まる
高きには腐れし閣道有り、擢折して断轅の如し。
#3
下には冬青の林有り、石上に長根走る。
西崖は特に秀發、煥として靈芝の繁きが若し。
潤は聚む金碧の気、清くして沙土の痕無し。
憶ふ昆侖の図を親しことを、目撃す玄圃の存するを。
此に射して何に適かむと欲する、默して垂老の魂を傷ましむ。

秦州同谷0002k52

『木皮嶺』 現代語訳と訳註
(本文)
木皮嶺 #1
首路栗亭西,尚想鳳凰村。季冬攜童稚,辛苦赴蜀門。
南登木皮嶺,艱險不易論。汗流被我體,祁寒為之暄。


(下し文)
首路【しゅろ】栗亭【りつてい】の西、尚想ふ鳳凰の村。
季冬【きとう】童稚を攜へ、辛苦して蜀門に赴く。
南のかた木皮嶺に登るに、艱險【かんけん】論じ易からず。
汗流れて我が体に被【こうむ】り、祁寒【きかん】も之が爲めに暄【あたた】か。


(現代語訳)
栗亭の西から門出してはじめての道を行くことになる、鳳凰台の農村のことなどいまさら想うのである。
この季冬十二月に、子供たちをつれて、難儀しながら剣門の方へ向かった。
南に向って歩くと木皮嶺にのぼっていく、その路の険しく難儀なことは言葉にあらわしがたい。
汗はわれわれのからだに吹き出て流れてくる、厳寒の候とはいえ、そのために暖かく感ぜられる。


(訳注)
木皮嶺 
#1
 同谷県の東南20里(12km)。
杜甫 体系 地図459同谷紀行

首路栗亭西,尚想鳳凰村。
栗亭の西から門出してはじめての道を行くことになる、鳳凰台の農村のことなどいまさら想うのである。
首路 はじめてゆく道のこと。
・栗亭 隋の時代の県名、成県の東五十里(29km)にあり、秦州を去ること百九十五里(112km)。
發秦州#2
栗亭名更嘉,下有良田疇。充腸多薯蕷,崖蜜亦易求。
密竹複冬筍,清池可方舟。雖傷旅寓遠,庶遂平生遊。』

“同谷紀行(1)” 發秦州 杜甫 <321>#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1511 杜甫詩 700- 468
鳳凰村 同谷の東南十里に鳳凰台があり、(鳳凰台の詩がある)その附近の村であろう。
“同谷紀行(12)” 鳳凰台 杜甫 1000<331>#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1571 杜甫詩 1500- 488
季冬 旧暦十二月の初めの極寒の季節を云う。


季冬攜童稚,辛苦赴蜀門。
この季冬十二月に、子供たちをつれて、難儀しながら剣門の方へ向かった。
・蜀門 剣門。


登木皮嶺,艱險不易論。
南に向って歩くと木皮嶺にのぼっていく、その路の険しく難儀なことは言葉にあらわしがたい。
・南登木皮嶺 尾根声をして行く様子をいう。


汗流被我體,祁寒為之暄。
汗はわれわれのからだに吹き出て流れてくる、厳寒の候とはいえ、そのために暖かく感ぜられる。
・祁寒 はなはだしい寒さ。
・暄 あたたかくなること。