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”成都紀行(3)” 白沙渡 杜甫詩1000 <342>#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1631 杜甫1500- 507

詩 題:”成都紀行(3)” 白沙渡
作  時:759年12月
掲 載; 杜甫1000の342首目-#1
杜甫ブログ1500-507回目
華州から秦州へ、秦州に居る時、同谷を旅立つまではほとんどが律詩で、題材は身近なことをのべている。これは隠遁する場所を見つけるための支援、応援、情報収集のために作ったものである。したがって今度の成都紀行では詩の趣きが全く異なるものとなっている。(だから、杜甫の詩集本では割愛されることが多い。漢文委員会はすべて紹介掲載する。)


白沙渡 #1
(白砂の渡し)
畏途隨長江,渡口下絕岸。
木皮嶺を越えてここまで来たがここから山越えの道は子供連れの旅には危険なところがあり不向きで心配だ。それで嘉陵江を船で降ることにした。渡し場は絶壁の岸が迫っている下の所にある。
差池上舟楫,窈窕入雲漢。
船着き場から船に乗るここからは願うことはうまく船のかじ取りをされることだ。水辺は静かで深い谷の底にありこれから先はくものなかにはいっていくようである。
天寒荒野外,日暮中流半。
気候はさむく極寒で山野は落葉して荒れ果てている。そうしているうち日が真上時から暮に差し掛かって舟の旅は流れの半ばになってきている。
我馬向北嘶,山猿飲相喚。
私の愛馬は北の方を向いて嘶き、山の中の猿は水を飲みに来て嘶きに合わせて鳴いている。
#2
水清石礧礧,沙白灘漫漫。迥然洗愁辛,多病一疏散。
高壁抵嶔崟,洪濤越淩亂。臨風獨回首,攬轡複三嘆。
#1
途を畏るるに長江に隨う,渡り口は絕岸に下る。
差池 上【こいねがわく】は舟楫【しゅうしゅう】なり,窈窕【ようちょう】は雲漢に入る。
天寒く野外荒【すさ】ぶ,日暮れて中流の半。
我馬 北に向いて嘶く,山猿は相い喚ぶを飲む。
#2
水清く 石礧礧【らいらい】,沙白く灘漫漫。
迥然【けいぜん】として愁辛を洗う,多病 一び疏散す。
高壁 嶔崟【きんきん】に抵【こば】む,洪濤【こうとう】淩亂【りょうらん】を越す。
風に臨みて獨り首を回す,轡を攬【と】るは 複た三嘆す。


『白沙渡』 #1 現代語訳と訳註
(本文)
畏途隨長江,渡口下絕岸。差池上舟楫,窈窕入雲漢。
天寒荒野外,日暮中流半。我馬向北嘶,山猿飲相喚。


(下し文)
途を畏るるに長江に隨う,渡り口は絕岸に下る。
差池 上【こいねがわく】は舟楫【しゅうしゅう】なり,窈窕【ようちょう】は雲漢に入る。
天寒く野外荒【すさ】ぶ,日暮れて中流の半。
我馬 北に向いて嘶く,山猿は相い喚びて飲む。

(現代語訳)
(白砂の渡し)

木皮嶺を越えてここまで来たがここから山越えの道は子供連れの旅には危険なところがあり不向きで心配だ。それで嘉陵江を船で降ることにした。渡し場は絶壁の岸が迫っている下の所にある。
船着き場から船に乗るここからは願うことはうまく船のかじ取りをされることだ。水辺は静かで深い谷の底にありこれから先はくものなかにはいっていくようである。
気候はさむく極寒で山野は落葉して荒れ果てている。そうしているうち日が真上時から暮に差し掛かって舟の旅は流れの半ばになってきている。
私の愛馬は北の方を向いて嘶き、山の中の猿は水を飲みに来て嘶きに合わせて鳴いている。


(訳注)
白沙渡
(白砂の渡し)
この渡場は山南西道興州順政までゆく、四川劍閣縣北百四十里(80.6km)にあり,現昭化縣の境界にある。この地は清水の嘉陵江の入り江のようなところに渡し場がある。兩岸には白沙が雪のようである。


畏途隨長江,渡口下絕岸。
木皮嶺を越えてここまで来たがここから山越えの道は子供連れの旅には危険なところがあり不向きで心配だ。それで嘉陵江を船で降ることにした。渡し場は絶壁の岸が迫っている下の水の澱んだ所にある。


差池上舟楫,窈窕入雲漢。
船着き場から船に乗るここからは願うことはうまく船のかじ取りをされることだ。水辺は静かで深い谷の底にありこれから先は天の川にはいっていくようである。
・差池 差は沙で沙池。岸から張り出した砂地に掘割のように入り江が作られているところ。船着き場。
・窈窕 美しくしとやかなさま。上品で奥ゆかしいさま。奥深いさま。陶淵明『帰去来辭』「既窈窕以尋壑、亦崎嶇而經丘。」(既に窈窕として以て壑を尋ね、亦た崎嶇として丘を経。)奥深い谷に降りたり、けわしい丘に登ったりする。
・雲漢 天の川。白砂の渚がくものようであり、漢は天空ととらえる。嘉陵江に仇池山からの西漢水が合流する地点でもあることからこの漢を川の名前とする場合もある。


天寒荒野外,日暮中流半。
気候はさむく極寒で山野は落葉して荒れ果てている。そうしているうち日が真上時から暮に差し掛かって舟の旅は流れの半ばになってきている。


我馬向北嘶,山猿飲相喚。
私の愛馬は北の方を向いて嘶き、山の中の猿は水を飲みに来て嘶きに合わせて鳴いている。