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”成都紀行(6)” 五盤 杜甫詩1000 <345>#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1655 杜甫1500- 513 


詩 題:”成都紀行(6)” 五盤
作時759年12月
掲 載; 杜甫1000の345首目-#1
杜甫ブログ1500-513回目
舟を降りて陸路を進む杜甫の一行、道がまるで樓閣の骨組のような飛仙閣を通過すると前にはこの詩題の五盤嶺が見える成都までやく1/3の地点に来た。

華州から秦州へ、秦州に居る時、同谷を旅立つまではほとんどが律詩で、題材は身近なことをのべている。これは隠遁する場所を見つけるための支援、応援、情報収集のために作ったものである。したがって今度の成都紀行では詩の趣きが全く異なるものとなっている。(だから、杜甫の詩集本では割愛されることが多い。漢文委員会はすべて紹介掲載する。)


五盤
五盤雖雲險,山色佳有餘。
五盤嶺が見える。雲がかかっていて嶮しい嶺であるけれど、冬というのに山の色は緑に覆われて佳い色に溢れている。
仰淩棧道細,俯映江木疏。
この路は上を見上げれば橋桁がかかった道が細く山の上まで続いている。下を見れば嘉陵江にまばらにかぶさって生えている木々に日が射して映えている。
地僻無網罟,水清反多魚。
こんな辺鄙な土地にまで狩猟の網や漁網などしかけたりはしないし、こんなに水がきれいに流れているので帰って魚が多くいるというものだ
好鳥不妄飛,野人半巢居。

縁起の良い、(あるいは筋道の通った)立派な鳥というものは淫らな飛び方はしない。こんな田舎に住む人(官に仕えぬ人)は半ば鳥の巣のような住居にすむというものである。

喜見淳樸俗,坦然心神舒。東郊尚格鬥,巨猾何時除?
故鄉有弟妹,流落隨丘墟。成都萬事好,豈若歸吾廬?

五盤
五盤 雲險しくと雖ども,山色 佳く餘り有る。
仰げば棧道細くするを淩ぎ,俯せば江 木疏を映し。
地僻れて 網罟【もうこ】する無し,水清ければ反きて魚多し。
好鳥 妄り【みだ】りに飛ぶなし,野人 巢居半ばなり。

喜んで淳く樸俗するを見,坦然として心神舒【の】べる。

東郊 尚 格鬥う,巨猾 何時に除くか?
故鄉 弟妹有り,流落 丘墟に隨う。
成都 萬事好く,豈に吾廬に歸えるを若【したが】う?


『五盤』 現代語訳と訳註
(本文)
五盤
五盤雖雲險,山色佳有餘。仰淩棧道細,俯映江木疏。
地僻無網罟,水清反多魚。好鳥不妄飛,野人半巢居。


(下し文) 五盤
五盤 雲險しくと雖ども,山色 佳く餘り有る。
仰げば棧道細くするを淩ぎ,俯せば江 木疏を映し。
地僻れて 網罟【もうこ】する無し,水清ければ反きて魚多し。
好鳥 妄り【みだ】りに飛ぶなし,野人 巢居半ばなり。


(現代語訳)
五盤嶺が見える。雲がかかっていて嶮しい嶺であるけれど、冬というのに山の色は緑に覆われて佳い色に溢れている。
この路は上を見上げれば橋桁がかかった道が細く山の上まで続いている。下を見れば嘉陵江にまばらにかぶさって生えている木々に日が射して映えている。
こんな辺鄙な土地にまで狩猟の網や漁網などしかけたりはしないし、こんなに水がきれいに流れているので帰って魚が多くいるというものだ
縁起の良い、(あるいは筋道の通った)立派な鳥というものは淫らな飛び方はしない。こんな田舎に住む人(官に仕えぬ人)は半ば鳥の巣のような住居にすむというものである。


(訳注)
 五盤
・五盤
 五盤嶺


五盤雖雲險,山色佳有餘。
五盤嶺が見える。雲がかかっていて嶮しい嶺であるけれど、冬というのに山の色は緑に覆われて佳い色に溢れている。


仰淩棧道細,俯映江木疏。
この路は上を見上げれば橋桁がかかった道が細く山の上まで続いている。下を見れば嘉陵江にまばらにかぶさって生えている木々に日が射して映えている。
・江 嘉陵江


地僻無網罟,水清反多魚。
こんな辺鄙な土地にまで狩猟の網や漁網などしかけたりはしないし、こんなに水がきれいに流れているので帰って魚が多くいるというものだ
・地僻 杜甫はこの語を多く使う。あまりその土地が気に入っていない場合が多いようだ。辺地に住みたいと思うのは理想としているようではあるようだ。
秦州雜詩二十首 其十八
地僻秋將盡,山高客未歸。塞雲多斷績,邊日少光輝。
警急烽常報,傳聞檄屢飛。西戎外甥國,何得迕天威。
發同穀縣
賢有不黔突,聖有不暖席。況我饑愚人,焉能尚安宅?
始來茲山中,休駕喜地僻。奈何迫物累,一歲四行役!
忡忡去絕境,杳杳更遠適。停驂龍潭雲,回首虎崖石。
臨岐別數子,握手淚再滴。交情無舊深,窮老多慘戚。
平生懶拙意,偶值棲遁跡。去住與願違,仰慚林間翮。


好鳥不妄飛,野人半巢居。
縁起の良い、(あるいは筋道の通った)立派な鳥というものは淫らな飛び方はしない。こんな田舎に住む人(官に仕えぬ人)は半ば鳥の巣のような住居にすむというものである。
・野人 粗野である、あるいは田舎じみて洗練されていない人のことを指す言葉。 戦国時代までの古代中国において、邑(集落、都市国家)に帰属せず、その外に居住・生活していた人間の事。官に仕えぬ人。