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”成都紀行(8)” 石櫃閣 杜甫詩1000 <347>#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1671 杜甫1500- 517 



詩 題:”成都紀行(8)” 石櫃閣
作時759年12月
掲 載; 杜甫1000の347首目-#1
杜甫ブログ1500-517回目


成都紀行の第八首。石櫃閣のさまと所感とをのべる。
華州から秦州へ、秦州に居る時、同谷を旅立つまではほとんどが律詩で、題材は身近なことをのべている。これは隠遁する場所を見つけるための支援、応援、情報収集のために作ったものである。したがって今度の成都紀行では詩の趣きが全く異なるものとなっている。(だから、杜甫の詩集本では割愛されることが多い。漢文委員会はすべて紹介掲載する。)


石櫃閣
季冬日已長,山晚半天赤。
冬という季節ではあるが冬至をすぎたのでもう日が僅かづつ長くなっていく、山は暮れかかり、見上げる空を半分赤くそめている。
蜀道多早花,江間饒奇石。
蜀へ続く道は暖かで早ざきの花なのか多く咲いている、嘉陵江には奇妙な石がたくさんある。
石櫃曾波上,臨虛蕩高壁。
この石橋闇は幾重もの波の上にあり、それが水面にのぞんでたかい崖壁を波上に映しゆらつかせている。
清暉回群鷗,暝色帶遠客。
水上では傾きかけた太陽が輝き、群れをなす鴎が飛び回、そして廻っている、陸では山陰にくらがりの色に染まり、遠くゆく旅人をつつむ。
羈棲負幽意,感嘆向絕跡。信甘孱懦嬰,不獨凍餒迫。
優游謝康樂,放浪陶彭澤。吾衰未自由,謝爾性所適。
(石櫃閣)
季冬日己に長し、山晩れて半天赤し。
蜀道早花多し、江間奇石餞【おお】し。
石橋曾(層)紺の上、虚に臨みて高壁を蕩かす。
清暉【せいき】に群鴎回り、瞑色【めいしょく】遠客を帯ぶ。

羈棲【きせい】幽意に負く、感嘆絶跡【ぜっせき】に向こう。
信に甘んず孱懦【せんだ】に嬰かかるを、独り凍骸に迫らるるのみにあらず。
優游【ゆうゆう】す謝康楽【しゃこうらく】、放浪す陶彭沢。
吾衰えて未だ自由ならず、爾が性の通する所に謝す。

嘉陵江の岸壁

『石櫃閣』 現代語訳と訳註
(本文)

季冬日已長,山晚半天赤。蜀道多早花,江間饒奇石。
石櫃曾波上,臨虛蕩高壁。清暉回群鷗,暝色帶遠客。


(下し文) (石櫃閣)
季冬日己に長し、山晩れて半天赤し。
蜀道早花多し、江間奇石餞【おお】し。
石橋曾(層)紺の上、虚に臨みて高壁を蕩かす。
清暉【せいき】に群鴎回り、瞑色【めいしょく】遠客を帯ぶ。


(現代語訳)
冬という季節ではあるが冬至をすぎたのでもう日が僅かづつ長くなっていく、山は暮れかかり、見上げる空を半分赤くそめている。
蜀へ続く道は暖かで早ざきの花なのか多く咲いている、嘉陵江には奇妙な石がたくさんある。
この石橋闇は幾重もの波の上にあり、それが水面にのぞんでたかい崖壁を波上に映しゆらつかせている。
水上では傾きかけた太陽が輝き、群れをなす鴎が飛び回、そして廻っている、陸では山陰にくらがりの色に染まり、遠くゆく旅人をつつむ。

杜甫 体系 地図459同谷紀行

(訳注)
石櫃閣

○石櫃閣 山南西道利州の北二十五里(14.4km)にあるという。地図に示す。


季冬日已長,山晚半天赤。
冬という季節ではあるが冬至をすぎたのでもう日が僅かづつ長くなっていく、山は暮れかかり、見上げる空を半分赤くそめている。
〇日己長 冬至をすぎたのでもう日々僅かづつ長くなっていく。


蜀道多早花,江間饒奇石。
蜀へ続く道は暖かで早ざきの花なのか多く咲いている、嘉陵江には奇妙な石がたくさんある。
○蜀道 蜀(四川省)へ通じる道。
○多早花 気候の暖かいためである。


石櫃曾波上,臨虛蕩高壁。
この石橋闇は幾重もの波の上にあり、それが水面にのぞんでたかい崖壁を波上に映しゆらつかせている。
○曾波 層波に同じ。
○臨虛 虚は水面をさす。


清暉回群鷗,暝色帶遠客。
水上では傾きかけた太陽が輝き、群れをなす鴎が飛び回、そして廻っている、陸では山陰にくらがりの色に染まり、遠くゆく旅人をつつむ。
〇清暉 水面の日の光をいう。
〇回 飛びめぐる。