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”成都紀行(11)”  鹿頭山 杜甫詩1000 <350>#1/3 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1695 杜甫1500- 523 


詩 題:”成都紀行(11)”  鹿頭山
作 時 759年12月杜甫48歳 
掲 載; 杜甫1000の350首目-#1/3
杜甫ブログ1500-523回目


鹿頭山(山上有關,在德陽縣治北)
鹿頭何亭亭?是日慰饑渴。連山西南斷,俯見千裡豁。
遊子出京華,劍門不可越。及茲險阻盡,始喜原野闊。
殊方昔三分,霸氣曾間發。天下今一家,雲端失雙闕。
悠然想揚馬,繼起名硉兀。有文令人傷,何處埋爾骨!
紆餘脂膏地,慘澹豪俠窟。仗鉞非老臣,宣風豈專達?
冀公柱石姿,論道邦國活。斯人亦何幸,公鎮逾歲月。

鹿頭 何ぞ亭亭たるか?是れ日は饑渴【きかつ】を慰む。
連山 西南に斷ち,俯して見る千裡に豁すを。
遊子 京華を出で,劍門 越える可からず。
茲に及んで險阻盡す,始めて喜ぶは原野闊くをなり。
殊方に昔三分す,霸氣曾て間發せり。
天下今一家,雲端 雙闕を失う。
悠然として揚馬を想う,繼起して硉兀【しんこつ】を名す。
有文 人傷を令し,何處にか爾の骨を埋ん!
紆餘して脂膏の地,慘澹たる豪俠の窟。
仗鉞 老臣に非らず,宣風 豈に專ら達せんや?
冀公 柱石の姿,道を論じて邦國活く。
斯人 亦た何んぞ幸ならん,公鎮 歲月逾く。

#1
鹿頭山(山上有關,在德陽縣治北)
鹿頭山の山頂【峠】には関所塞がある、剣南道漢州徳陽縣の県庁の北はずれにある。
鹿頭何亭亭?是日慰饑渴。
鹿頭の嶺には何と能くたくさんの樹木が高くそびえていることだろうか、この日ここまで必死に昇って来る途中では腹もすき、のども渇いたのであったがこの峠の見晴らしには癒されるのである。
連山西南斷,俯見千裡豁。
山々は連なっているのだが西南に向かっては谷で遮断されている。目を下に向けると千里先まで次第に広々としていく。
遊子出京華,劍門不可越。
ここに來る旅人は長安の方からのものだが、この剣門を越えて通過することはしない方がよい。
及茲險阻盡,始喜原野闊

これに及ぶ道は険し過ぎるもので、ここへ来て初めて原野がひらかれたので見晴らしが良くなってやっと喜んだのである。

#2
殊方昔三分,霸氣曾間發。天下今一家,雲端失雙闕。
悠然想揚馬,繼起名硉兀。有文令人傷,何處埋爾骨!
#3
紆餘脂膏地,慘澹豪俠窟。仗鉞非老臣,宣風豈專達?
冀公柱石姿,論道邦國活。斯人亦何幸,公鎮逾歲月。

#1
鹿頭 何ぞ亭亭たるか?是れ日は饑渴【きかつ】を慰む。
連山 西南に斷ち,俯して見る千裡に豁すを。
遊子 京華を出で,劍門 越える可からず。
茲に及んで險阻盡す,始めて喜ぶは原野闊くをなり。
#2
殊方に昔三分す,霸氣曾て間發せり。
天下今一家,雲端 雙闕を失う。
悠然として揚馬を想う,繼起して硉兀【しんこつ】を名す。
有文 人傷を令し,何處にか爾の骨を埋ん!
#3
紆餘して脂膏の地,慘澹たる豪俠の窟。
仗鉞 老臣に非らず,宣風 豈に專ら達せんや?
冀公 柱石の姿,道を論じて邦國活く。
斯人 亦た何んぞ幸ならん,公鎮 歲月逾く。


現代語訳と訳註
(本文)
#1
鹿頭何亭亭?是日慰饑渴。連山西南斷,俯見千裡豁。
遊子出京華,劍門不可越。及茲險阻盡,始喜原野闊。


(下し文)
鹿頭 何ぞ亭亭たるか?是れ日は饑渴【きかつ】を慰む。
連山 西南に斷ち,俯して見る千裡に豁すを。
遊子 京華を出で,劍門 越える可からず。
茲に及んで險阻盡す,始めて喜ぶは原野闊くをなり。


(現代語訳)
鹿頭山の山頂【峠】には関所塞がある、剣南道漢州徳陽縣の県庁の北はずれにある。
頭の嶺には何と能くたくさんの樹木が高くそびえていることだろうか、この日ここまで必死に昇って来る途中では腹もすき、のども渇いたのであったがこの峠の見晴らしには癒されるのである。
山々は連なっているのだが西南に向かっては谷で遮断されている。目を下に向けると千里先まで次第に広々としていく。
ここに來る旅人は長安の方からのものだが、この剣門を越えて通過することはしない方がよい。
これに及ぶ道は険し過ぎるもので、ここへ来て初めて原野がひらかれたので見晴らしが良くなってやっと喜んだのである。

杜甫 体系 地図459同谷紀行

(訳注) #1
鹿頭山(山上有關,在德陽縣治北)

鹿頭山の山頂【峠】には関所塞がある、剣南道漢州徳陽縣の県庁の北はずれにある。
『剣門』の詩のあったのは山南西道利州と剣南道剣州、同錦州を経て漢州に入る成都のある益州の隣の集まで来ている、いわば最後の峠道という位置に来たのである。

鹿頭何亭亭?是日慰饑渴。
鹿頭の嶺には何と能くたくさんの樹木が高くそびえていることだろうか、この日ここまで必死に昇って来る途中では腹もすき、のども渇いたのであったがこの峠の見晴らしには癒されるのである。
亭亭 [1]樹木などの高くそびえているさま。天を封ずる老幹の―と行儀よく並ぶ〔出典: 虞美人草(漱石)〕 [2]はるかに遠いさま。
 1 作物が実らないで乏しい。「饑饉(ききん)」 2 食糧が乏しくてひもじい。
 のどが乾いた。のどがからからだ.解渴渇(かつ)をいやす.切に,心底から渴念思い慕う,心から案じる.渴慕 心から慕う.渴求 心底から願う.渴望切望する


連山西南斷,俯見千裡豁。
山々は連なっているのだが西南に向かっては谷で遮断されている。目を下に向けると千里先まで次第に広々としていく。
・豁 広々と開けているさま。あけっぴろげ。


遊子出京華,劍門不可越
ここに來る旅人は長安の方からのものだが、この剣門を越えて通過することはしない方がよい。
遊子出京華 この剣門を超える旅人は京華、長安からのものである。


及茲險阻盡,始喜原野闊
これに及ぶ道は険し過ぎるもので、ここへ来て初めて原野がひらかれたので見晴らしが良くなってやっと喜んだのである。