杜甫 王十五司馬弟出郭相訪兼遺營草堂資(王十五司馬の弟が郭を出で相訪れ兼ねて草堂を營むを資を遺【おく】る)

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成都(1)浣花渓の草堂(3) 王十五司馬弟出郭相訪兼遺營草堂資 杜甫 <356>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1731 杜甫詩 700- 532 



詩 題:成都(1)浣花渓の草堂(3)
 王十五司馬弟出郭相訪兼遺營草堂資
作時760年3月杜甫49歳 
掲 載; 杜甫1000の356首目-浣花渓の草堂#3
杜甫ブログ1500-532回目



草堂の建築費用は、詩人の友人高適)が成都の北40kmほどのところにある彭州(四川省彭県)の刺史をしており、禄米をまわしている(『酬高使君相贈』「古寺僧牢落,空房客寓居。故人分祿米,鄰舍與園蔬。雙樹容聽法,三車肯載書。草玄吾豈敢,賦或似相如。」)。
母方の従兄弟で成都尹の王十五(『王十五司馬弟出郭相訪兼遺營草堂資』)、「憂我營茅棟,攜錢過野橋。」
裴冕幕下の従侄(従兄弟の子)杜済と、蕭実には桃の苗百本、韋続には綿竹県の竹を、何邕には三年で大木になるという榿木の苗を、
韋班には松の木の苗を、石筍街呆園坊の主人徐卿には果樹の苗を、そして韋班には更に大邑県産の白い磁碗をたのんでいる。こうした親戚、友人の援助によって草堂は春のおわりまでにはできあがるのである。


王十五司馬弟出郭相訪兼遺營草堂資
(王十五司馬の弟が郭を出で相訪れ兼ねて草堂を營むを資を遺【おく】る)
<母がた王氏の十五番目のつながりの司馬の弟が城郭出て尋ねてくれ、草堂の経営を助ける資金を置いて行ってくれる。>
客裡何遷次?江邊正寂寥。
長く旅をしていてどこに落ち着いて住むことが出来るだろうかと思っていたが、ここは錦江の畔にまさにひっそりとしてもの寂しいところである。
肯來尋一老,愁破是今朝。
そんなところに思いがけずこんな老人を尋ねてきてくれる、それは今朝の事で今まで心配で仕方がなかったことがすっ飛んだのだ。
憂我營茅棟,攜錢過野橋。
というのも私の愁いの種は茅屋を棟上げをして営むことだ巧く出来るかなと思っていたことだが、家の資金の手助けにお金を携えてそこの野橋を通過してきているのだ。
他鄉惟表弟,還往莫辭遙。

今まで他郷にいるただのははがたの遠い親戚のいとことぐらいに思っていたのだが、これからは往ったり来たりして詩文や言葉を掛け合って縁遠くならないようにしようと思う。

(王十五司馬の弟が郭を出で相訪れ兼ねて草堂を營むを資を遺【おく】る)
客裡 何ぞ遷次せん?江邊 正に寂寥【せきりょう】たり。
肯えて一老を尋ね來る,愁は 是れ今朝に破る。
我が憂いは茅棟を營むことなるが,錢を攜えて野橋を過ぎる。
他鄉 惟れ表弟なり,往きて還らむは辭遙する莫れ。


『王十五司馬弟出郭相訪兼遺營草堂資』 現代語訳と訳註
(本文)
客裡何遷次?江邊正寂寥。
肯來尋一老,愁破是今朝。
憂我營茅棟,攜錢過野橋。
他鄉惟表弟,還往莫辭遙。


(下し文)
(王十五司馬の弟が郭を出で相訪れ兼ねて草堂を營むを資を遺【おく】る)
客裡 何ぞ遷次せん?江邊 正に寂寥【せきりょう】たり。
肯えて一老を尋ね來る,愁は 是れ今朝に破る。
我が憂いは茅棟を營むことなるが,錢を攜えて野橋を過ぎる。
他鄉 惟れ表弟なり,往きて還らむは辭遙する莫れ。


(現代語訳)
<母がた王氏の十五番目のつながりの司馬の弟が城郭出て尋ねてくれ、草堂の経営を助ける資金を置いて行ってくれる。>
長く旅をしていてどこに落ち着いて住むことが出来るだろうかと思っていたが、ここは錦江の畔にまさにひっそりとしてもの寂しいところである。
そんなところに思いがけずこんな老人を尋ねてきてくれる、それは今朝の事で今まで心配で仕方がなかったことがすっ飛んだのだ。
というのも私の愁いの種は茅屋を棟上げをして営むことだ巧く出来るかなと思っていたことだが、家の資金の手助けにお金を携えてそこの野橋を通過してきているのだ。
今まで他郷にいるただのははがたの遠い親戚のいとことぐらいに思っていたのだが、これからは往ったり来たりして詩文や言葉を掛け合って縁遠くならないようにしようと思う。


(訳注)
王十五司馬弟出郭相訪兼遺營草堂資

母がた王氏の十五番目のつながりの司馬の弟が城郭出て尋ねてくれ、草堂の経営を助ける資金を置いて行ってくれる。


客裡何遷次?江邊正寂寥。
長く旅をしていてどこに落ち着いて住むことが出来るだろうかと思っていたが、ここは錦江の畔にまさにひっそりとしてもの寂しいところである。
・客裡 1 まだ一寺の住職にならず、寺から寺へと修行して回る僧。行脚(あんぎゃ)僧。2 旅行中であること。
・遷次 1宿舎を移す。2官職を進める。3居を移す。④季節が変わる。
・寂寥 心が満ち足りず、もの寂しいこと。ひっそりとしてもの寂しいさま。


肯來尋一老,愁破是今朝。
そんなところに思いがけずこんな老人を尋ねてきてくれる、それは今朝の事で今まで心配で仕方がなかったことがすっ飛んだのだ。


憂我營茅棟,攜錢過野橋。
というのも私の愁いの種は茅屋を棟上げをして営むことだ巧く出来るかなと思っていたことだが、家の資金の手助けにお金を携えてそこの野橋を通過してきているのだ。


他鄉惟表弟,還往莫辭遙。
今まで他郷にいるただのははがたの遠い親戚のいとことぐらいに思っていたのだが、これからは往ったり来たりして詩文や言葉を掛け合って縁遠くならないようにしようと思う。
表弟 表妹、表姐、表弟、表哥はもともと母親の兄弟の子供たちに対しての呼びかたで、父親の兄弟の子供たちに対して、堂兄,堂弟,堂姐,堂妹と言う。
血族上、母親の方の親戚は父親の方の親戚より血縁関係が遠いため、遠い親戚を「表妹、表姐、表弟、表哥」と呼ぶ場合もある。古代より男女自由に会うことができない時代、一緒に遊べるのが親戚の兄弟だけなので「堂兄,堂弟,堂姐,堂妹は兄弟と言いが、「表妹、表姐、表弟、表哥」は親戚ではあるが、成人して、自然に恋愛関係になってしまうことが多かった。それを引用して、「表妹」は彼女、「表哥」が彼氏のことを指すことになった。
又は親戚ではないが、普通の人より仲が親密であると示すためにはお互いに「表妹、表姐、表弟、表哥」と呼ぶこともある。