憑韋少府班覓松樹子 杜甫

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成都(1)浣花渓の草堂(7) 憑韋少府班覓松樹子 杜甫 <360>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1747 杜甫詩 700- 536


憑韋少府班の世話で松をもとめた詩。
詩 題:成都(1)浣花渓の草堂(7) 憑韋少府班覓松樹子
作時760年3月杜甫49歳 
掲 載; 杜甫1000の360首目
杜甫ブログ1500-536回目


杜甫一家の生活や草堂の建築費用について、成都に到着して10首の詩でわかる。

1.詩人の友人高適)が成都の北40kmほどのところにある彭州(四川省彭県)の刺史をしており、禄米をまわしている(『酬高使君相贈』「古寺僧牢落,空房客寓居。故人分祿米,鄰舍與園蔬。雙樹容聽法,三車肯載書。草玄吾豈敢,賦或似相如。」)。


2.卜居 まず雨露がしのげる小屋を建て、その後に本宅を建てたもので、期間的には小屋は1~2日、草堂が2,3週間ではなかろうか。

3.母方の従兄弟で成都尹の王十五(『王十五司馬弟出郭相訪兼遺營草堂資』)、「憂我營茅棟,攜錢過野橋。」


4.蕭実には桃の苗百本
奉乞桃栽一百根,春前為送浣花村。
河陽縣裡雖無數,濯錦江邊未滿園。


5.韋続には綿竹県の竹を、
華軒藹藹他年到,綿竹亭亭出縣高。
江上舍前無此物,幸分蒼翠拂波濤。

6. 何邕には三年で大木になるという榿木の苗を、
「覓榿木栽」「榿木三年大。與致溪邊十畝陰。」

7. 韋班には松の苗木を、
落落出羣非櫸柳,青青不朽豈楊梅?
欲存老蓋千年意,為覓霜根數寸栽。


8. 韋班には更に大邑県産の白い磁碗をたのんでいる。
9. 石筍街呆園坊の主人徐卿には果樹の苗を、
・裴冕幕下の従侄(従兄弟の子)杜済と、
10.そしてこうした親戚、友人の援助によって草堂は晩春までにはできあがる。『堂成』
草堂が完成した喜びや満足感が表されているのだが、草堂と成都城の位置関係を、「背郭堂成蔭白茅、縁江路熟俯青郊。」(郭を背にし堂は成って 白茅の蔭(おお)い、江に縁う路は熟して たかきより青郊をしたに俯す。)のように述べている。草堂が成都城の西側の外に位置し、高台にある草堂から見ると、川沿いの道が郊外を突き抜けて成都の方へ続いていることがわかる。
 番号は掲載順である。


憑韋少府班覓松樹子
<少府の韋班にたのんで松樹の苗木をを求める>
落落出羣非櫸柳,青青不朽豈楊梅?
木々の葉っぱの次々と落ちていく広葉樹の類いのものを選ぶがケヤキと柳を選ばないが、やっぱり通年青々と朽ちることのないものが良くどうしてヤマモモがいいものか。
欲存老蓋千年意,為覓霜根數寸栽。

松は年を重ねても青々として木を蔽っているそれも千年にわたってその意を持ち続けているのである、そういうことで霜のある冬時期を越した強い根を持ったまだ数寸の高さの苗木を求めているのである。
韋少府の班に憑りて 松樹の子を覓む
落落として羣を出づは欅柳に非ず、青青として朽ちず豈に楊梅ならんや。
存せんと欲するは老蓋千年の意あり、爲めに松根數寸の栽を覓めん。


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『憑韋少府班覓松樹子』 現代語訳と訳註
(本文)
憑韋少府班覓松樹子
落落出羣非櫸柳,青青不朽豈楊梅?
欲存老蓋千年意,為覓霜根數寸栽。

(下し文)
韋少府の班に憑りて 松樹の子を覓む
落落として羣を出づは欅柳に非ず、青青として朽ちず豈に楊梅ならんや。
存せんと欲するは老蓋千年の意あり、爲めに松根數寸の栽を覓めん。


(現代語訳)
<少府の韋班にたのんで松樹の苗木をを求める>
木々の葉っぱの次々と落ちていく広葉樹の類いのものを選ぶがケヤキと柳を選ばないが、やっぱり通年青々と朽ちることのないものが良くどうしてヤマモモがいいものか。
松は年を重ねても青々として木を蔽っているそれも千年にわたってその意を持ち続けているのである、そういうことで霜のある冬時期を越した強い根を持ったまだ数寸の高さの苗木を求めているのである。


(訳注)
憑韋少府班覓松樹子

少府の韋班にたのんで松樹の苗木をを求める


落落出羣非櫸柳,青青不朽豈楊梅?
木々の葉っぱの次々と落ちていく広葉樹の類いのものを選ぶがケヤキと柳を選ばないが、やっぱり通年青々と朽ちることのないものが良くどうしてヤマモモがいいものか。
・ 欅柳。ケヤキ、ニレ科ケヤキ属の落葉高木。ツキ(槻)ともいう。楊柳 どちらも春の若葉をあらわす。
・ 楊梅。 ヤマモモの漢名。


欲存老蓋千年意,為覓霜根數寸栽。
松は年を重ねても青々として木を蔽っているそれも千年にわたってその意を持ち続けているのである、そういうことで霜のある冬時期を越した強い根を持ったまだ数寸の高さの苗木を求めているのである。
老蓋。 「松千歳にして方に頂平にして偃蓋なす」との世傳あり.
霜根 霜のある冬時期を越した強い根を持った木。
・數寸栽 ほんのまだ数寸の苗木。