梅雨 杜甫

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成都(2)浣花渓の草堂(2 -2) 梅雨 杜甫 <365>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1767 杜甫詩 1000- 541 


詩 題:成都(2)浣花渓の草堂(2 -2) 梅雨
作時760年4月杜甫49歳 
掲 載; 杜甫1000の365首目-#2 -2
杜甫ブログ1500-541回目

草堂のつゆのさまをのべる、上元元年四月の作。



梅  雨
南京犀浦道,四月熟黃梅。
(四川成都)南京の犀浦県のわたしの居宅への道に四月の梅雨時には黄梅の実が熟する。
湛湛長江去,冥冥細雨來。
このときの錦江の水は漫々としてゆっくりと流れて去ってゆき、暗くたちこめる梅雨空から細かな雨が降ってくる。
茅茨疏易濕,雲霧密難開。
わたしの家の茅ぶきの屋根は疎らな部分があってそこは湿りやすくなっているようだ、雲が低く、雨靄は濃く立ち込めて空が明るく開けてくれないようだ。
竟日蛟龍喜,盤渦與岸廻。
こんな梅雨に一日じゅう喜んでいるものがいるとすれば水中の蛟龍だけであり、(それが証拠に蛟龍が喜んで起している)水面のうずまきは岸のほうで回転を起しているではないか。
(梅 雨)
南京犀浦【さいほ】の道、四月黄梅【おうばい】熟す。
湛湛として長江去り、冥冥として細雨来たる。
茅茨【ぼうし】疎にして湿い易く、雲霧密にして開け難し。
竟日【きょうじつ】蚊竜喜ぶ、盤渦【ばんか】岸廻る。

ogawa09

『梅雨』 現代語訳と訳註
(本文)
梅  雨
南京犀浦道,四月熟黃梅。
湛湛長江去,冥冥細雨來。
茅茨疏易濕,雲霧密難開。
竟日蛟龍喜,盤渦與岸廻。


(下し文) (梅 雨)
南京犀浦【さいほ】の道、四月黄梅【おうばい】熟す。
湛湛として長江去り、冥冥として細雨来たる。
茅茨【ぼうし】疎にして湿い易く、雲霧密にして開け難し。
竟日【きょうじつ】蚊竜喜ぶ、盤渦【ばんか】岸廻る。


(現代語訳)
<梅雨>
(四川成都)南京の犀浦県のわたしの居宅への道に四月の梅雨時には黄梅の実が熟する。
このときの錦江の水は漫々としてゆっくりと流れて去ってゆき、暗くたちこめる梅雨空から細かな雨が降ってくる。
わたしの家の茅ぶきの屋根は疎らな部分があってそこは湿りやすくなっているようだ、雲が低く、雨靄は濃く立ち込めて空が明るく開けてくれないようだ。
こんな梅雨に一日じゅう喜んでいるものがいるとすれば水中の蛟龍だけであり、(それが証拠に蛟龍が喜んで起している)水面のうずまきは岸のほうで回転を起しているではないか。


(訳注)
梅雨

・梅のみのなるころ降る雨、梅雨の雨。
日本における旧暦の梅雨の期間は四月後半から五月下旬、場合によっては六月初めまでとなる。杜甫のいる成都は緯度としては鹿児島市と同じ位置となる。


南京犀浦道,四月熟黃梅。
(四川成都)南京の犀浦県のわたしの居宅への道に四月の梅雨時には黄梅の実が熟する。
・南京 成都をいう、758年至徳二載成都府を改めて尹を置き東西二京(長安・洛陽)になぞらえて南京と号した。757年6月玄宗が長安を脱出成都に入った。その際に粛宗を即位させ霊武に行在所(仮御所)をおく。その際南京としたもの。
・犀浦 県の名、成都の一部、浣花渓は犀浦県に属する。
・黄梅 黃梅とは?薬用植物一覧。 モクセイ科の落葉小低木。茎は緑色で四角く、長く伸び、接地すると発根する。早春、葉に先立って黄色の花を開く。梅雨時期には実をつける。徐卿から求めたものである。
『詣徐卿覓果栽』
草堂少花今欲栽,不問綠李與黄梅。
石筍街中卻歸去,果園坊裡為求來。


湛湛長江去,冥冥細雨來。
このときの錦江の水は漫々としてゆっくりと流れて去ってゆき、暗くたちこめる梅雨空から細かな雨が降ってくる
・湛湛 水のたたえたさま。
・長江 錦江の水。


茅茨疏易濕,雲霧密難開。
わたしの家の茅ぶきの屋根は疎らな部分があってそこは湿りやすくなっているようだ、雲が低く、雨靄は濃く立ち込めて空が明るく開けてくれないようだ。


竟日蛟龍喜,盤渦與岸廻。
こんな梅雨に一日じゅう喜んでいるものがいるとすれば水中の蛟龍だけであり、(それが証拠に蛟龍が喜んで起している)水面のうずまきは岸のほうで回転を起しているではないか。
・竟日 一日いっぱい。
・蛟龍 水中の動物。みずち。
盤渦 うずまき。
与岸廻 岸の勢いにしたがってめぐる。杜甫の草堂のところで錦江はコの字型に湾曲しているので渦ができる。それを蛟が起しているというのである。杜甫に緊張感は感じられず、この觀経を愉しんでいるのが読み取れる。


(梅 雨)
南京犀浦【さいほ】の道、四月黄梅【おうばい】熟す。
湛湛として長江去り、冥冥として細雨来たる。
茅茨【ぼうし】疎にして湿い易く、雲霧密にして開け難し。
竟日【きょうじつ】蚊竜喜ぶ、盤渦【ばんか】岸廻る。