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成都(2部)浣花渓の草堂(2 -9) 江漲 杜甫 <372>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1795 杜甫詩 1000- 548

詩 題:成都(2部)浣花渓の草堂(2 -9) 江漲
作時760年5月杜甫49歳
掲 載; 杜甫1000の372首目 2部 -9首目
杜甫ブログ1500-548回目
江水のみなぎったさま繊細に動きのある表現でのべています。上元元年 760年 49歳


江漲
江漲柴門外,兒童報急流。
柴門の外をみると錦江の水位があがってみなぎっている。すると、こどもらが錦江の水の流れが急になっていると報せてくる。
下牀高數尺,倚杖沒中洲。
これをきいて川べりの平たい石の台をおりてみると二三尺も水嵩が高くなっている、杖に倚りかかって乗り出して見るとどうやら中洲が水没しているのだ。
細動迎風燕,輕搖逐浪鷗。
軒端のツバメは出たり入ったり行動して風を切って飛んでいる。鴎は軽やかに揺らいで飛び、それから素早く動いて浪と追っかけっこをしている。
漁人縈小楫,容易拔船頭。

川上の漁師達は小さな舵を縄でくくりつけて下っていて、いとも簡単に波間を抜けて船の頭を操っているのだ
(江漲る)
江漲【みなぎ】る柴門【さいもん】の外【ほか】,兒童【じどう】急流を報ず
牀を下れば高きこと数尺、杖に倚れば中洲没せり。
細かに動く風を迎うる燕、軽く揺ぐ浪を逐う鴎。
漁人小楫【しょうしゅう】を縈【まと】い、容易に船頭を抜く。


『江漲』 現代語訳と訳註
(本文)
江漲柴門外,兒童報急流。
下牀高數尺,倚杖沒中洲。
細動迎風燕,輕搖逐浪鷗。
漁人縈小楫,容易拔船頭。


(下し文)(江漲る)
江漲【みなぎ】る柴門【さいもん】の外【ほか】,兒童【じどう】急流を報ず
牀を下れば高きこと数尺、杖に倚れば中洲没せり。
細かに動く風を迎うる燕、軽く揺ぐ浪を逐う鴎。
漁人小楫【しょうしゅう】を縈【まと】い、容易に船頭を抜く。


(現代語訳)
柴門の外をみると錦江の水位があがってみなぎっている。すると、こどもらが錦江の水の流れが急になっていると報せてくる。
これをきいて川べりの平たい石の台をおりてみると二三尺も水嵩が高くなっている、杖に倚りかかって乗り出して見るとどうやら中洲が水没しているのだ。
軒端のツバメは出たり入ったり行動して風を切って飛んでいる。鴎は軽やかに揺らいで飛び、それから素早く動いて浪と追っかけっこをしている。
川上の漁師達は小さな舵を縄でくくりつけて下っていて、いとも簡単に波間を抜けて船の頭を操っているのだ。


(訳注)
江漲
草堂の前の浣花渓にも大水が出て、もともと低湿地であるためあふれそうに子供たちのはしゃぐ様子、水の変化、鳥たちの動き、そうした中で、すいすいと船を操って進んでゆく漁夫の様子、場面の動きがすばらしく、細やかな表現も味わい深い傑作
○江 錦江。

成都の2部 梅雨 杜甫 <365>
成都(2部)浣花渓の草堂(2-2) 梅雨 杜甫


江漲柴門外,兒童報急流。
柴門の外をみると錦江の水位があがってみなぎっている。すると、こどもらが錦江の水の流れが急になっていると報せてくる。


下牀高數尺,倚杖沒中洲。
これをきいて川べりの平たい石の台をおりてみると二三尺も水嵩が高くなっている、杖に倚りかかって乗り出して見るとどうやら中洲が水没しているのだ。
・下牀 川べりの平たい石の台をおりる。


細動迎風燕,輕搖逐浪鷗。
軒端のツバメは出たり入ったり行動して風を切って飛んでいる。鴎は軽やかに揺らいで飛び、それから素早く動いて浪と追っかけっこをしている。
○細動迎・軽揺逐 動・揺は水嵩が高くなって水の動きが変化するうごきのことと、鳥たちとの対照的な動き、燕とかもめの対照的な動きのさまをいう。動迎は雨が降る、エサが取れやすく喜んで軒端に巣作りをしたツバメが出たり入ったりすること。これは景色の手前での動きで、目線を遠めにすると鴎が波に乗ったように軽快に動いて見えること、軽揺は水嵩のため大きな動きをするみなもと鴎がかるやかにゆらぐことをいったものである。餌の魚がとらえにくいのであろう。ここまで部屋内から近くを見て次第に目線が遠くになる遠近法とツバメとカモメの動的表現をうまくこなしている。


漁人縈小楫,容易拔船頭。
川上の漁師達は小さな舵を縄でくくりつけて下っていて、いとも簡単に波間を抜けて船の頭を操っているのだ。
○縈 船体に動かぬように縄でしばる。グラグラしないようにする。
○抜船頭 技とは波間を抜けること、櫂を漕いで船をよじる世にして進行して船の頭を操っていること。


大水が出て、子供たちのはしゃぐ様子、水の変化、鳥たちの動き、そうした中で、すいすいと船を操って進んでゆく漁夫の様子、場面の描写はどうがをみるようであり、そのひょうげんはすばらしく、山水の静止画の王維、動的表現の上手い孟浩然の描写とは、一味ふた味違う細やかな表現の味わい深い傑作である。