早起 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 20) 

2013年3月15日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩陌上桑行 古詩・漢の無名氏 漢詩<55-#3> 女性詩704 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2068
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩原鬼 韓愈(韓退之) <118-4>Ⅱ中唐詩617 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2069
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集早起 杜甫 <425>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2070 杜甫詩1000-425-608/1500早起 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 20) 
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集富春渚 謝霊運<14> kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 2071 (03/15)
●森鴎外の小説 ”激しい嫉妬・焦燥に下女を殺してしまった『魚玄機』”といわれているがこれに疑問を持ち異なる視点で解釈して行く。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性過鄂州 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-105-40-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2072
 
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李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 



早起 杜甫 <425>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2070 杜甫詩1000-425-608/1500早起 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 20) 

詩 題:早起 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 20) 
作時761年3月杜甫50歳 
掲 載; 杜甫1000首の425首目-場面4 – 20
杜甫ブログ1500回予定の-608回目   40718 
隠遁生活が楽しくて仕方がないのだろう、暖かくなって持病もおさまってきたのだろう。庭仕事のため早く起きたこと、生活がとても安定してきたことをのべる。杜甫の支援者たちも安心したことだろう。




早起(早 起)

春來常早起,幽事頗相關。
春になってからこのかた自分はいつも早く起きる。それは隠者の自覚をしっかり持ってきたため庭仕事にかかりあうのがたのしいためである。
帖石防頹岸,開林出遠山。
まず、石垣の腹が膨らみかけたのを直したり、隙間に小石をたたいていれたりすること、石をつみなおして、江岸のくずれるのを防いだ。つぎは雑木、蔦類がからまってしげった林をきりひらいたり、枝落とし、間引きなどをして、遠方の山をあらわしだして、草堂から見えるようにする。
一丘藏曲折,緩步有躋攀。
一つの丘が折れ曲った路をかくしている。木を整理したおかげで、ゆっくりあるいて、攀じ登ったりする丘もある。
童樸來城市,瓶中得酒還。

ちょうど成都城の市に行かせていた我家のしもべの子がもどってくる。彼は瓶のなかにたのんでいた春の新酒を得てかえってきたのである。
(早 起)
春来りて常に早く起き、幽事頗【すこぶ】る相い関わる。
石を帖【たた】いて頹岸【たいがん】を防ぎ、林を開きて遠山を出だす。
一つの丘に曲折を蔵し、歩を緩めて臍【のぼ】り攣有り。
童僕城市より来たる 瓶中酒を得て還る


杜甫草堂01『早起』 現代語訳と訳註
(本文)
春來常早起,幽事頗相關。
帖石防頹岸,開林出遠山。
一丘藏曲折,緩步有躋攀。
童樸來城市,瓶中得酒還。


(下し文)(早 起)
春来りて常に早く起き、幽事頗【すこぶ】る相い関わる。
石を帖【たた】いて頹岸【たいがん】を防ぎ、林を開きて遠山を出だす。
一つの丘に曲折を蔵し、歩を緩めて臍【のぼ】り攣有り。
童僕城市より来たる 瓶中酒を得て還る

詩人李白5x5
(現代語訳)
(早 起)
春になってからこのかた自分はいつも早く起きる。それは隠者の自覚をしっかり持ってきたため庭仕事にかかりあうのがたのしいためである。
まず、石垣の腹が膨らみかけたのを直したり、隙間に小石をたたいていれたりすること、石をつみなおして、江岸のくずれるのを防いだ。つぎは雑木、蔦類がからまってしげった林をきりひらいたり、枝落とし、間引きなどをして、遠方の山をあらわしだして、草堂から見えるようにする。
一つの丘が折れ曲った路をかくしている。木を整理したおかげで、ゆっくりあるいて、攀じ登ったりする丘もある。
ちょうど成都城の市に行かせていた我家のしもべの子がもどってくる。彼は瓶のなかにたのんでいた春の新酒を得てかえってきたのである。


(訳注)
早起

草堂二年目の春は毎日早起きし、杜甫自ら陣頭指揮をとって為すべきことが多かった。崩れかけた川辺の土手を石垣で組んだり、茂った木を切り開いて見晴らしをよくしたりした。おかげで川辺にあった杜甫の花畑もしっかりしたものになり、屋敷まわりの丘の散歩も変化ができて楽しくなったかのようである。隠者として、詩人として心落ち着いてきた。杜甫はそうした仕事を「幽事」と呼んで次のように歌っている。



春來常早起,幽事頗相關。
春になってからこのかた自分はいつも早く起きる。それは隠者の自覚をしっかり持ってきたため庭仕事にかかりあうのがたのしいためである
○幽事 しずかなしごと、隠者は基本自給自足である。「幽」は隠者の自覚を持った仕事を云う。次の帖石・開林等のことをさす。2月3月、春水により、護岸が崩れたのだ。
○相関 そのことにかかりあう。



帖石防頹岸,開林出遠山。
まず、石垣の腹が膨らみかけたのを直したり、隙間に小石をたたいていれたりすること、石をつみなおして、江岸のくずれるのを防いだ。つぎは雑木、蔦類がからまってしげった林をきりひらいたり、枝落とし、間引きなどをして、遠方の山をあらわしだして、草堂から見えるようにする。
○帖石 石垣の腹が膨らみかけたのを直したり、隙間に小石をたたいていれたりすること、石をつみなおすこと。
○頹岸 江岸のくずれること。水が引くときの崩れで大きな崩れではない。
○開林 雑木、蔦類がからまってしげった林をきりひらく、枝落とし、間引きなどをすることである。
○出あらわれ出させること。



一丘藏曲折,緩步有躋攀。
一つの丘が折れ曲った路をかくしている。木を整理したおかげで、ゆっくりあるいて、攀じ登ったりする丘もある。
〇一丘 自己の園丘をいう。
○曲折 路のおれまがること。
○緩歩ゆっくりあるく。
○臍攣よじのぼること。



童樸來城市,瓶中得酒還。
ちょうど成都城の市に行かせていた我家のしもべの子がもどってくる。彼は瓶のなかにたのんでいた春の新酒を得てかえってきたのである。
○童僕しもべ。
○来城市 成都のまちからもどってくる。
しもべは、草堂の菜園でできた野菜と交換してきたのだろう。薬草や詩文、墨書などは杜甫自身が出向いたのである。生活もかなり安定してきたものである。
杜甫草堂詳細図02