徐歩 杜甫  成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 24)
この14首の律詩シリーズは「761年3月の日記」「晩春から初夏」と題したらいい様な作品で、すっかり農村生活に慣れた琴を感じさせるものである。意味の上でも連続性のある詩である。 


2013年3月19日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 

徐歩 杜甫 <429>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2090 杜甫詩1000-429-612/1500徐歩 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 24) 

詩 題:徐歩 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 24) 
作時761年3月杜甫50歳 
掲 載; 杜甫1000首の429首目-場面4 – 24
杜甫ブログ1500回予定の-612回目



このシリーズは761年3月の日記と題したらいい様なものである。意味の上で連続性のある詩である。

春水
三月桃花浪,江流複舊痕。朝來沒沙尾,碧色動柴門。
接縷垂芳餌,連筒灌小園。已添無數鳥,爭浴故相喧。
春の出水のことをのべた。詩題の「春水」は、草堂の建設から一年たった新津から帰っての3月の作である。この年は去年の春雪解けの水より、増水が多く、岸いっぱいに流れたのだ。数え切れないほどたくさんの水鳥がやってきている。互いに争うように水浴びをしてわざわざ、さわざたてているのだ。


江亭
坦腹江亭臥,長吟野望時。水流心不競,雲在意俱遲。
寂寂春將晚,欣欣物自私。故林歸未得,排悶強裁詩。
江のほとりの亭で、おそらく四方に壁のない四阿出会ったのだろう。考えを変えて前向きになるためにこの詩をつくるのである。


早起
春來常早起,幽事頗相關。帖石防頹岸,開林出遠山。
一丘藏曲折,緩步有躋攀。童樸來城市,瓶中得酒還。
自分はいつも早く起きる。それは隠者の自覚をしっかり持ってきたため庭仕事にかかりあうのがたのしいためである。彼は瓶のなかにたのんでいた春の新酒を得てかえってきたのである。


可惜
花飛有底急?老去願春遲。可惜歡娛地,都非少壯時。
寬心應是酒,遣興莫過詩。此意陶潛解,吾生後汝期。
隠遁者の心持は陶淵明が理解していたのだ。私が生まれたのが彼より遅いのであるが彼の境地に達していないのではないだろうかと思っている。


落日
落日在簾鉤,溪邊春事幽。芳菲緣岸圃,樵爨倚灘舟。
啅雀爭枝墜,飛蟲滿院遊。濁醪誰造汝?一酌散千愁。
わたしはひとり酒をのむ。いったいこの楽しい酒をだれがつくりはじめたものか、知らない分けではないけれど、それをちょっとまたいっぱいのめば千万の心配ごとがみな散りうせるものである。


獨酌
步屧深林晚,開樽獨酌遲。仰蜂粘落絮,行蟻上枯梨。
簿劣慚真隱,幽偏得自怡。本無軒冕意,不是傲當時。
一日の作業を終えて、草堂付近を散策して一人酒を愉しむ幸せを詩にしている。草堂2年目の晩あき春の日記。


徐步
整履步青蕪,荒庭日欲晡。芹泥隨燕觜,花蕊上蜂須。
把酒從衣濕,吟詩信杖扶。敢論才見忌?實有醉如愚。
おもむろにあるく。前詩『獨酌』では酔っていない段階の詩を書き、酔い覚ましに散歩した様子を詠う。


寒食
寒食江村路,風花高下飛。汀煙輕冉冉,竹日淨暉暉。
田父要皆去,鄰家問不違。地偏相識盡,雞犬亦忘歸。
  
石鏡
蜀王將此鏡,送死置空山。冥寞憐香骨,提攜近玉顏。
眾妃無複歡,千騎亦虛還。獨有傷心石,埋輪月宇間。
  
琴台
茂陵多病後,尚愛卓文君。酒肆人間世,琴台日暮雲。
野花留寶靨,蔓草見羅裙。歸鳳求凰意,寥寥不複聞。



徐步
整履步青蕪,荒庭日欲晡。
一人酒の酔いに任せて、履物を整えて荒れ地に若草が生い茂る所を歩いてみる。草抜きをしていないに庭に日が落ちかかりななめの日差しが当たっている。
芹泥隨燕觜,花蕊上蜂須。
梁の上でツバメが巣をつくっていて親の嘴に従って雛たちがくちばしを開けて随っている。花には蜂が飛んできて花の蜜を取るため花弁の中に入っている。
把酒從衣濕,吟詩信杖扶。
酒を汲み取れば衣に溢れて濡らすほどに飲んでしまう。詩を吟じるのに上向きになるには、そのたすけを信じて杖に寄りかかっている。
敢論才見忌?實有醉如愚。
あえて考えてみて、私の詩の才能や観察力というのは道論ずるべきなのであろうか。実際のところそんなことは愚にもつかないことで、酔うことこそ今あることである。
(徐步)
履を整えて青蕪を步く,庭荒れて日 晡ならんと欲す。
芹泥 燕觜に隨い,花蕊 蜂須に上る。
酒を把るは 衣濕に從い,詩を吟ずるは 杖扶を信ず。
敢えて論ずるか 才見の忌を?實なるは 愚の如く醉う有り。

花蕊と蜂01

『徐步』 現代語訳と訳註
(本文)

整履步青蕪,荒庭日欲晡。
芹泥隨燕觜,花蕊上蜂須。
把酒從衣濕,吟詩信杖扶。
敢論才見忌?實有醉如愚。


(下し文)
(徐步)
履を整えて青蕪を步く,庭荒れて日 晡ならんと欲す。
芹泥 燕觜に隨い,花蕊 蜂須に上る。
酒を把るは 衣濕に從い,詩を吟ずるは 杖扶を信ず。
敢えて論ずるか 才見の忌を?實なるは 愚の如く醉う有り。


(現代語訳)
一人酒の酔いに任せて、履物を整えて荒れ地に若草が生い茂る所を歩いてみる。草抜きをしていないに庭に日が落ちかかりななめの日差しが当たっている。
梁の上でツバメが巣をつくっていて親の嘴に従って雛たちがくちばしを開けて随っている。花には蜂が飛んできて花の蜜を取るため花弁の中に入っている。
酒を汲み取れば衣に溢れて濡らすほどに飲んでしまう。詩を吟じるのに上向きになるには、そのたすけを信じて杖に寄りかかっている。
あえて考えてみて、私の詩の才能や観察力というのは道論ずるべきなのであろうか。実際のところそんなことは愚にもつかないことで、酔うことこそ今あることである。


(訳注)
(徐步)
おもむろにあるく。前詩『獨酌』では酔っていない段階の詩を書き、酔い覚ましに散歩した様子を詠う。
・徐 おもむろに。ゆっくり。しずか。おだやか。徐行。


整履步青蕪,荒庭日欲晡。
一人酒の酔いに任せて、履物を整えて荒れ地に若草が生い茂る所を歩いてみる。草抜きをしていないに庭に日が落ちかかりななめの日差しが当たっている。
・青蕪 春の若草、雑草が荒れ地に生い茂るさまをいう。。
・晡 申(さる)の刻。現在の午後4時ごろ。また、日暮れ時 。


寒梅901芹泥隨燕觜,花蕊上蜂須。
梁の上でツバメが巣をつくっていて親の嘴に従って雛たちがくちばしを開けて随っている。花には蜂が飛んできて花の蜜を取るため花弁の中に入っている。
・芹泥. .燕が子そだてのために巢をつくるためもちいた草と泥をいう。
・燕觜 つばめのくちばし。ここは数羽の雛が嘴を上に向けて鳴いるさまを云う。
・花蕊 花の雄しべと雌しべの総称。
・須 花の中の鬚、雄蕊を指す。


把酒從衣濕,吟詩信杖扶。
酒を汲み取れば衣に溢れて濡らすほどに飲んでしまう。詩を吟じるのに上向きになるには、そのたすけを信じて杖に寄りかかっている。


敢論才見忌?實有醉如愚。
あえて考えてみて、私の詩の才能や観察力というのは道論ずるべきなのであろうか。実際のところそんなことは愚にもつかないことで、酔うことこそ今あることである。
・忌 いみきらう。ここは語調を整える助詞。