琴台 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 27) 


成都中心部と杜甫草堂の中間に位置する古代成都の歓楽街。司馬相如の故跡、相知がまだ若くて貧乏であったころ、成都の金持の卓王孫の娘文君に、琴歌をもっていどんだところ、文君は夜家を逃げ出して相如のもとに走ったという。台は浣花渓の東に成都の西部分にある。花街は西側白門にあるもの。
2013年3月22日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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Ⅲ杜甫詩1000詩集琴台 杜甫 <432>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2105 杜甫詩1000-432-615/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 

琴台 杜甫 <432>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2105 杜甫詩1000-432-615/1500


詩 題:琴台 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 27) 
 作時761年3月杜甫50歳 
掲 載; 杜甫1000首の432首目-場面4 - 27
杜甫ブログ1500回予定の-615回目


琴台
茂陵多病後,尚愛卓文君。
司馬相如が晚年になって茂陵に退居した。持病が出て辛くなったためであった。しかし、その後は浮気をきっぱりと止め、妻の卓文君には深い愛情を持った。
酒肆人間世,琴台日暮雲。
ふんどし一つで卓文君と酒屋をしていた琴台のころのことは太陽が傾きかけたところに雲がかかったようなことかもしれないのではある。
野花留寶靨,蔓草見羅裙。
確かに、その頃は野の花を首飾りにしていたかもしれないし、蔦蔓や草花でもって薄絹やスカートとしなければならなかったのかもしれない。
歸鳳求凰意,寥寥不複聞。

司馬相如と卓文君のように鳳凰鳥は鳳凰にふさわしい大望を持っているものでそこに帰着するものである。しかしこんなことは数少ない事例であって、ふたたびそのような出来事を聞くことはないのである。
(琴台)
茂陵 多病の後なるも,尚お卓文君を愛す。
酒肆【しゅし】人間【じんかん】の世,琴台【きんだい】日暮の雲。
野花 寶靨【ほうえん】を留め,蔓草【まんそう】羅裙【らくん】見る。
歸鳳は凰意を求めしも,寥寥【りょうりょう】複た聞かず。


『琴台』 現代語訳と訳註
(本文)

茂陵多病後,尚愛卓文君。
酒肆人間世,琴台日暮雲。
野花留寶靨,蔓草見羅裙。
歸鳳求凰意,寥寥不複聞。


(下し文) (琴台)
茂陵 多病の後なるも,尚お卓文君を愛す。
酒肆【しゅし】人間【じんかん】の世,琴台【きんだい】日暮の雲。
野花 寶靨【ほうえん】を留め,蔓草【まんそう】羅裙【らくん】見る。
歸鳳は凰意を求めしも,寥寥【りょうりょう】複た聞かず。


(現代語訳)
司馬相如が晚年になって茂陵に退居した。持病が出て辛くなったためであった。しかし、その後は浮気をきっぱりと止め、妻の卓文君には深い愛情を持った。
ふんどし一つで卓文君と酒屋をしていた琴台のころのことは太陽が傾きかけたところに雲がかかったようなことかもしれないのではある。
確かに、その頃は野の花を首飾りにしていたかもしれないし、蔦蔓や草花でもって薄絹やスカートとしなければならなかったのかもしれない。
司馬相如と卓文君のように鳳凰鳥は鳳凰にふさわしい大望を持っているものでそこに帰着するものである。しかしこんなことは数少ない事例であって、ふたたびそのような出来事を聞くことはないのである。


(訳注)
琴台
 成都中心部と杜甫草堂の中間に位置する古代成都の歓楽街。現在の地図では琴台路の付近であろう。
浣花峡556琴台 司馬相如の故跡、相知がまだ若くて貧乏であったころ、成都の金持の卓王孫の娘文君に、琴歌をもっていどんだところ、文君は夜家を逃げ出して相如のもとに走ったという。台は浣花渓の東に成都の西部分にある。花街は西側白門にあるもの。
杜甫『野老』
野老籬邊江岸迴,柴門不正逐江開。
漁人網集澄潭下,估客船隨返照來。
長路關心悲劍閣,片雲何意傍琴台
王師未報收東郡,城闕秋生畫角哀 
 野老 杜甫 <373>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1799 杜甫詩 1000- 549


茂陵多病後,尚愛卓文君。
司馬相如が晚年になって茂陵に退居した。持病が出て辛くなったためであった。しかし、その後は浮気をきっぱりと止め、妻の卓文君には深い愛情を持った。
・茂陵 漢武帝の陵墓。静かなところで高級住宅街。


酒肆人間世,琴台日暮雲。
彼にとっては酒屋こそは人生の縮図であろう。確かにふんどし一つで卓文君と酒屋をしていた琴台のころのことは太陽が傾きかけたところに雲がかかったようなことかもしれないのではある。
・肆 みせ。

野花留寶靨,蔓草見羅裙。
確かに、その頃は野の花を首飾りにしていたかもしれないし、蔦蔓や草花でもって薄絹やスカートとしなければならなかったのかもしれない。
・寶靨 花鈿。古代婦女首飾。


歸鳳求凰意,寥寥不複聞。
司馬相如と卓文君のように鳳凰鳥は鳳凰にふさわしい大望を持っているものでそこに帰着するものである。しかしこんなことは数少ない事例であって、ふたたびそのような出来事を聞くことはないのである。
・寥寥 1 ひっそりとしてもの寂しいさま。また、空虚なさま。「―たる荒れ野」 2 数の非常に少ないさま。花蕊夫人006