《巻十37丈人山》  成都5-(8) 杜氏詳注(巻十(二)八二六) <461>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2250 杜甫詩1000-461-644/1500 

2013年4月20日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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丈人山  成都5-(8) 杜甫 <461>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2250 杜甫詩1000-461-644/1500



詩 題:丈人山 杜甫 成都(3部)浣花渓の草堂(5-(8)) 
作時 :761年5・6・7月杜甫50歳 
掲 載; 杜甫1000首の461首目-場面5-(8)
杜甫ブログ1500回予定の-644回目


丈人山
自為青城客,不唾青城地。
仲間と一緒にここに逗留して自ずから青城の旅客者となっている。この青城という神仙の地にいると三国時代の劉勲の妻王栄がいった「千里不唾井」というきもちになった女性が来ている。
為愛丈人山,丹梯近幽意。
道教の聖地で、古くは「丈人山」と呼ばれていたこの山を深く愛するのである。朱塗りの千段もある階段があり、「劍門の險」、「峨嵋の秀」、「夔門の雄」、「青城は天下の幽」と並び称される、隠遁修業の場所として最高である。
丈人祠前佳氣濃,綠雲擬住最高峰。
ここの「丈人祠」を前にするとその良い運気の漂った雰囲気の濃さにひたれるのである。緑に生い茂る山々から沸き立つ雲があり、こここそが最高の嶺であることを十分に理解させるものであるのだ。
掃除白發黃精在,君看他時冰雪容。
自分の白髪頭を奇麗に整え滋養強壮の「黃精在」を呑むことにしよう。そうしたら君にもきっと見えるだろう、ある時にまるで固まった氷雪が解けだしているという光景を。

青城山02丈人山
自ら青城の客と為し,「不唾」は青城の地なり。
為に丈人山を愛し,丹梯 幽意に近し。
丈人 祠前にして佳氣濃く,綠雲 住に擬う 最高峰に。
白發を掃除しては「黃精在」あり,君看るや 他時 冰雪の容を。


『丈人山』 現代語訳と訳註
(本文)
丈人山
自為青城客,不唾青城地。
為愛丈人山,丹梯近幽意。
丈人祠前佳氣濃,綠雲擬住最高峰。
掃除白發黃精在,君看他時冰雪容。


(下し文)
丈人山

自ら青城の客と為し,「不唾」は青城の地なり。
為に丈人山を愛し,丹梯 幽意に近し。
丈人 祠前にして佳氣濃く,綠雲 住に擬う 最高峰に。
白發を掃除しては「黃精在」あり,君看るや 他時 冰雪の容を。


(現代語訳)
仲間と一緒にここに逗留して自ずから青城の旅客者となっている。この青城という神仙の地にいると三国時代の劉勲の妻王栄がいった「千里不唾井」というきもちになった女性が来ている。
道教の聖地で、古くは「丈人山」と呼ばれていたこの山を深く愛するのである。朱塗りの千段もある階段があり、「劍門の險」、「峨嵋の秀」、「夔門の雄」、「青城は天下の幽」と並び称される、隠遁修業の場所として最高である。
ここの「丈人祠」を前にするとその良い運気の漂った雰囲気の濃さにひたれるのである。緑に生い茂る山々から沸き立つ雲があり、こここそが最高の嶺であることを十分に理解させるものであるのだ。
自分の白髪頭を奇麗に整え滋養強壮の「黃精在」を呑むことにしよう。そうしたら君にもきっと見えるだろう、ある時にまるで固まった氷雪が解けだしているという光景を。


(訳注)
丈人山

青城山は中國道教發源地の一で、屬における道教名山の一である。四川省都江堰市西南に位置し,古くは「丈人山」とよばれていた,成都市の西方68km,都江堰水利施設から10kmみなみにある。主峰は老霄頂といい、海拔1600m。四川の名山としては、劍門の險、峨嵋の秀、夔門の雄と並び称される。「青城天下の幽」ということで美しい山とされている。


自為青城客,不唾青城地。
仲間と一緒にここに逗留して自ずから青城の旅客者となっている。この青城という神仙の地にいると三国時代の劉勲の妻王栄がいった「千里不唾井」というきもちになった女性が来ている。
・不唾 道教の祠には家を追い出された女たちが大勢駆け込んでいた。純粋に修行することもあるが売春も問題のある行為でなく平然として存在し、人気があったのだ。韓愈の『華山女』などにはアイドルのような表現もある。
劉勲妻王宋 「雑詩二首其二」
誰言去夫薄  去夫情更重
千里不唾井  況乃昔所奉
遠望未為遥  踟躇不得往
つまりこの山には過去を語りたくない、行場を失った中年の女性がたくさんいたということである。『王宋は、平虜将軍劉勲の妻なり。内に入って二十余年、後劉勲は山陽司馬氏の女を悦び、子無きを以って之を出だす。還る道中に於いて、詩二首を作る』とある。一夫多妻の時代である、女盛りを過ぎれば後継ぎを産んだ女性以外は道観に送られることが多かった。持参金が無ければ、売春しかなかったということなのだ。
・千里不唾井 南朝宋の計吏が遠地転任にあたって、残草を刻み、公舎の井戸に投げ込んだ。又来ることはないと遠地転勤の恨みを行動にあらわした。ところが再転勤で戻ってきて、井戸の水を飲んだら、熱して呑んだのにのどに詰まって死んだ。『資暇録』に見える女性にとって世話になった井戸に対してはたとえつばであっても吐いてはならない、という『出された家の悪口を云うな』という教えである。


為愛丈人山,丹梯近幽意。
道教の聖地で、古くは「丈人山」と呼ばれていたこの山を深く愛するのである。朱塗りの千段もある階段があり、「劍門の險」、「峨嵋の秀」、「夔門の雄」、「青城は天下の幽」と並び称される、隠遁修業の場所として最高である


丈人祠前佳氣濃,綠雲擬住最高峰。
ここの「丈人祠」を前にするとその良い運気の漂った雰囲気の濃さにひたれるのである。緑に生い茂る山々から沸き立つ雲があり、こここそが最高の嶺であることを十分に理解させるものであるのだ。
・丈人1 年寄りを敬っていう語。 2 妻の父。岳父。ここでは、女性たちが男性の客を「丈人」といって大切にしてくれたのであろう。
・祠 道観に設置された芸妓の施設を云う。唐代の道教のやしろ、或いはそれに類するいわゆる淫祠の女冠は多分に売春、娼妓的性格をもっていた。

聖女詞 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 99

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・擬 ① どうしようかとはかり考える。思案する。② 他のものと引き比べてみる。本物らしく似せる。なぞらえる。


掃除白發黃精在,君看他時冰雪容。
自分の白髪頭を奇麗に整え滋養強壮の「黃精在」を呑むことにしよう。そうしたら君にもきっと見えるだろう、ある時にまるで固まった氷雪が解けだしているという光景を。
・黃精在 朝鮮人参と同様な効能の漢方薬。太陽草を乾燥させて作る。