杜甫 《草堂即事》五言律詩 成都(5部)浣花渓の草堂雪のふるなかに江船が通り過ぎてゆき、風が吹く過ぎるところに竹林の小道が斜めにつづいている。わたしには蜀の酒をのめば心配ごとを解決するに足るのである。玉にきずというのは銭が無くて、どこでかけ買いができようかということだ。

 

2013年5月16日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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草堂即事 五言律詩 成都5-(34) 杜甫 <459>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2380 杜甫詩1000-459-670/1500

詩 題:草堂即事五言律詩 杜甫 成都(5部)浣花渓の草堂(5-(34)) 
作時:761年11・12月杜甫50歳 
掲 載; 杜甫1000首の459首目-場面5-(34)
杜甫ブログ1500回予定の-670回目

浣花の草堂にあっておりにふれてよんだ詩。上元二年十一月の作。



草堂即事
浣花渓の草堂で事につけて思いをそのままのべる
荒村建子月,獨樹老夫家。
この荒れた草ふかき村にも建子の月がきている。ここの一本木の立っている隠遁した老太夫の家がある。
雪裡江船渡,風前竹徑斜。
そして雪のふるなかに江船が通り過ぎてゆき、風が吹く過ぎるところに竹林の小道が斜めにつづいている。
寒魚依密藻,宿鷺起圓沙。
この江に寒さをさけるために魚が密集している水藻によりそっている、このあたりに住みついている鷺は円形の沙はらにあつまっている。
蜀酒禁愁得,無錢何處賒?
こんなときは蜀の酒をのめば心配ごとを解決するに足るのである。玉にきずというのは銭が無くて、どこでかけ買いができようかということだ。
(草堂即事)
荒村 建子【けんし】の月、独樹 老夫【ろうふ】の家。
雪裏 江船【こうせん】渡り、風前 竹径【ちくけい】斜めなり。
寒魚 密藻【みつそう】に依り、宿雁 円沙【えんさ】に起る。
蜀酒 愁いに禁【た】え得、 銭無くして何の処にか賒【おぎの】らん。

杜甫像0012
『草堂即事』 現代語訳と訳註
(本文)
荒村建子月,獨樹老夫家。
雪裡江船渡,風前竹徑斜。
寒魚依密藻,宿鷺起圓沙。
蜀酒禁愁得,無錢何處賒?


(下し文)
(草堂即事)
荒村 建子【けんし】の月、独樹 老夫【ろうふ】の家。
雪裏 江船【こうせん】渡り、風前 竹径【ちくけい】斜めなり。
寒魚 密藻【みつそう】に依り、宿雁 円沙【えんさ】に起る。
蜀酒 愁いに禁【た】え得、 銭無くして何の処にか賒【おぎの】らん。


(現代語訳)
(浣花渓の草堂で事につけて思いをそのままのべる)
この荒れた草ふかき村にも建子の月がきている。ここの一本木の立っている隠遁した老太夫の家がある。
そして雪のふるなかに江船が通り過ぎてゆき、風が吹く過ぎるところに竹林の小道が斜めにつづいている。
この江に寒さをさけるために魚が密集している水藻によりそっている、このあたりに住みついている鷺は円形の沙はらにあつまっている。
こんなときは蜀の酒をのめば心配ごとを解決するに足るのである。玉にきずというのは銭が無くて、どこでかけ買いができようかということだ。


(訳注)
草堂即事

浣花渓の草堂で事につけて思いをそのままのべる
○草堂 浣花渓の草堂。
○即事 事につけてそのままのべる。身の回りのこと、ニュースについて述べることを云う。
『即事』
聞道花門破,和親事卻非。
人憐漢公主,生得渡河歸。
秋思拋雲髻,腰肢勝寶衣。
群凶猶索戰,回首意多違。
即事 杜甫 <290> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1337 杜甫詩 700- 410


荒村建子月,獨樹老夫家。
この荒れた草ふかき村にも建子の月がきている。ここの一本木の立っている隠遁した老太夫の家がある。
○荒村 荒れた草ふかい村、浣花村をいう。
○建子月 粛宗の761年上元二年九月、詔して上元の号を去って元年と称し、11月を以て歳の初めとなし、月は北斗の柄の建つ所の辰(とき)を以て名とした。建子月の壬午朔日に天子の朝賀を受けることは元旦の儀のごとくであった。
○独樹一本木。
○老夫 自己をいう。


雪裡江船渡,風前竹徑斜。
そして雪のふるなかに江船が通り過ぎてゆき、風が吹く過ぎるところに竹林の小道が斜めにつづいている。


寒魚依密藻,宿鷺起圓沙。
この江に寒さをさけるために魚が密集している水藻によりそっている、このあたりに住みついている鷺は円形の沙はらにあつまっている。
○寒魚 ふゆのうお。
○密藻 しげった水草。


蜀酒禁愁得,無錢何處賒?
こんなときは蜀の酒をのめば心配ごとを解決するに足るのである。玉にきずというのは銭が無くて、どこでかけ買いができようかということだ。
○禁 当の意。
○賒 かけ買いする。

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草堂即事
荒村建子月,獨樹老夫家。
雪裡江船渡,風前竹徑斜。
寒魚依密藻,宿鷺起圓沙。
蜀酒禁愁得,無錢何處賒?

(草堂即事)
荒村 建子【けんし】の月、独樹 老夫【ろうふ】の家。
雪裏 江船【こうせん】渡り、風前 竹径【ちくけい】斜めなり。
寒魚 密藻【みつそう】に依り、宿雁 円沙【えんさ】に起る。
蜀酒 愁いに禁【た】え得、 銭無くして何の処にか賒【おぎの】らん。