宝応元年の作。
杜甫《三絕句,三首之一》楸の木々は芳しき香りを漂わせている、その木に寄りかかってここで岸辺に釣り糸を垂れる。咲き始めた新しい花弁はまだまだ飛び散ってはいない。

2013年7月28日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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三絕句,三首之一 蜀中転々 杜甫 <510>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2745 杜甫詩1000-510-743/1500


詩 題: 作時:762年 寶應元年 杜甫51歳 
掲 載; 杜甫1000首の510首目-場面
杜甫ブログ1500回予定の-743回目   
卷別: 卷二二七  文體: 七言絕句  
詩題:

 三絕句,三首之一  
1 楸樹馨香倚釣磯,斬新花蕊未應飛。
不如醉裏風吹盡,可忍醒時雨打稀。

2 門外鸕鷀去不來,沙頭忽見眼相猜。
自今已後知人意,一日須來一百回。

3 無數春筍滿林生,柴門密掩斷人行。
會須上番看成竹,客至從嗔不出迎。

楸001


















三絕句,三首之一
楸樹馨香倚釣磯、斬新花蕊未應飛。
楸の木々は芳しき香りを漂わせている、その木に寄りかかってここで岸辺に釣り糸を垂れる。咲き始めた新しい花弁はまだまだ飛び散ってはいない。
不如醉裏風吹盡,可忍醒時雨打稀。
この庭に宴をしてなかなか酔えないのは、風が吹いて来て酔いを醒ますからだ。酔いがさめる時が我慢できるというのは雨が降ってくることがないほどであるからである。
楸【きささげ】の樹は馨【かお】り香【かぐわ】しくして 釣りばの磯【いそ】に倚り、斬新の花蕊【かずい】は 未だ応【まさ】に飛ぶべからず。
裏 醉うに如かず 風吹き盡す,醒むる時に忍ぶ可く 雨打つは稀れなり。


『三絕句,三首之一』 現代語訳と訳註
(本文) 
楸002三絕句,三首之一
楸樹馨香倚釣磯、斬新花蕊未應飛。
不如醉裏風吹盡,可忍醒時雨打稀。



(下し文)
楸【きささげ】の樹は馨【かお】り香【かぐわ】しくして 釣りばの磯【いそ】に倚り、斬新の花蕊【かずい】は 未だ応【まさ】に飛ぶべからず。
裏 醉うに如かず 風吹き盡す,醒むる時に忍ぶ可く 雨打つは稀れなり。


(現代語訳)
楸の木々は芳しき香りを漂わせている、その木に寄りかかってここで岸辺に釣り糸を垂れる。咲き始めた新しい花弁はまだまだ飛び散ってはいない。
この庭に宴をしてなかなか酔えないのは、風が吹いて来て酔いを醒ますからだ。酔いがさめる時が我慢できるというのは雨が降ってくることがないほどであるからである。


(訳注)
三絕句,三首之一
楸樹 馨香 倚 釣磯 ,斬新 花蕊 未應 飛 。
楸の木々は芳しき香りを漂わせている、その木に寄りかかってここで岸辺に釣り糸を垂れる。咲き始めた新しい花弁はまだまだ飛び散ってはいない。
「楸」アカメガシワの古名 - トウダイグサ科の落葉高木。 キササゲの古名 - ノウゼンカズラ科の落葉高木。
・「斬新」趣向や発想などがきわだって新しいさま。
・「花蕊」花の雄しべと雌しべの総称。木の下で男が待っている。そこに薫り高い妓女が近づいてくる。杜甫には珍しい男女のことについてのものである。

不如 醉裡 風 吹盡 ,可忍 醒時 雨打 稀 。
この庭に宴をしてなかなか酔えないのは、風が吹いて来て酔いを醒ますからだ。酔いがさめる時が我慢できるというのは雨が降ってくることがないほどであるからである。
「忍」①がまんする。ひとめをさける。
「醒」酔いがさめる。寝醒める。男女の性行為の後。
「雨」陰雨。性行為を意味している。
「稀」少し。 
 

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詩文(含異文): 
楸樹馨香倚釣磯,斬新花蕊未應飛。
不如醉裡風吹盡【不如醉裡春風盡】,可忍醒時雨打稀【何忍醒時雨打稀】。