杜甫《戲為六絕句,六首之二》  汝ら皆はからだも、名も共に滅びてしまうものであるが、四傑の作品は長江、黄河の大河が万古濠濠として流れてつきないように滅びることなどないものなのである。


2013年8月1日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 

千畳敷0010戲為六絕句,六首之二 蜀中転々 杜甫 <514>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2765 杜甫詩1000-514-747/1500


作時:762年 寶應元年 杜甫51歳 
掲 載; 杜甫1000首の513首目-場面
杜甫ブログ1500回予定の-746回目   40845
作年: 寶應元年  762年  51歲 
卷別: 卷二二七  文體: 七言絕句 
詩題: 戲為六絕句,六首之一 

戯鳥六絶句(戯れに六絶句を為る)
作者が戯れにつくった六首の絶句である。しかしまじめな文学上の議論をのべるために戯れと云って主旨を和らげるというものである。

詩文:

戲為六絕句,六首之一
(戲れということで六絕句をつくってみた,六首の一番目)
庾信文章老更成,凌雲健筆意縱橫。
北周の庾信はその詩文章は老年になってからさらに成熟している、雲をもしのぐほどの健筆、その意は縦横無尽にのべられている。
今人嗤點流傳賦,不覺前賢畏後生。

今の時代の軽薄文士たちは伝来の庚信の賦をあれこれと鼻先で笑うなどしている。孔子が「後生長るべし」といわれた意味を知っていないのは残念なことであり、庚信は後生ではあるが畏るべき人なのである。
戲れに六絕句を為る,六首の一
庾信が文章老いて更に成る、凌雲 健筆 意 縱橫。
今人 嗤点す 流伝の賦、覚らず前賢後生を畏れしことを。


2 戲為六絕句,六首之二
(戲れということで六絕句をつくってみた,六首の二番目)
楊王盧駱當時體,輕薄為文哂未休。
初唐、則天武后の時代に楊・王・盧・駱の四傑が華麗な詩文を作った。そのころの文体をいまの軽薄文士どもは小馬鹿にしていることを批判する。
爾曹身與名俱滅,不廢江河萬古流。
奉先寺005汝ら皆はからだも、名も共に滅びてしまうものであるが、四傑の作品は長江、黄河の大河が万古濠濠として流れてつきないように滅びることなどないものなのである。
つきぬごとくすたることのないものなのである。

戲れに六絕句を為る,六首の二
楊王 盧駱 当時の体、軽薄 文を為って、哂うて未だ休まず。
爾が曹身 名と供に滅す、廃せず 江河 万古の流れ。


『戲為六絕句,六首之二』  現代語訳と訳註
(本文)

楊王盧駱當時體,輕薄為文哂未休。
爾曹身與名俱滅,不廢江河萬古流。


(下し文)
(戲れに六絕句を為る,六首の二)
楊王 盧駱 当時の体、軽薄 文を為って、哂うて未だ休まず。
爾が曹身 名と供に滅す、廃せず 江河 万古の流れ。


(現代語訳)
(戲れということで六絕句をつくってみた,六首の二番目)
初唐、則天武后の時代に楊・王・盧・駱の四傑が華麗な詩文を作った。そのころの文体をいまの軽薄文士どもは小馬鹿にしていることを批判する。
汝ら皆はからだも、名も共に滅びてしまうものであるが、四傑の作品は長江、黄河の大河が万古濠濠として流れてつきないように滅びることなどないものなのである。


(訳注)
戲為六絕句,六首之二
(戲れということで六絕句をつくってみた,六首の二番目)
此の第二首は初唐四傑をわるくいう文士をそしった。

楊王盧駱當時體,輕薄為文哂未休。
初唐、則天武后の時代に楊・王・盧・駱の四傑が華麗な詩文を作った。そのころの文体をいまの軽薄文士どもは小馬鹿にしていることを批判する。
○楊王盧駱 楊烱・王勃・盧照鄰・駱賓王、初唐の四傑と称される文学者。唐の則天武后の時代のすぐれた詩人4人,王勃(おうぼつ)(649‐676),楊炯(ようけい)(650‐695?),盧照鄰(ろしようりん)(637‐689),駱賓王(らくひんのう)(640?‐684?)をいう。略して王楊盧駱。


爾曹身與名俱滅,不廢江河萬古流。
汝ら皆はからだも、名も共に滅びてしまうものであるが、四傑の作品は長江、黄河の大河が万古濠濠として流れてつきないように滅びることなどないものなのである。
○軽薄 軽薄の文士をいう。
○爾曹 汝ら、軽薄文士をさす。
○江河万古流 四傑の作品をたとえていう。