杜甫《戲為六句,六首之三今人は古人のことをかれこれいうが、その才力において庚信や、初唐四傑の数公よりまさることはむつかしいであろう。いったいいまはだれが抜羣の英雄というのだ。


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http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。 


 

 

戲為六句,六首之四 蜀中転々 杜甫 <516>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2775

杜甫詩1000-516-749/1500

 

 

作時:762年 寶應元年 杜甫51歳 

卷別: 卷二二七  文體: 七言 

掲 載; 杜甫1000首の516首目-場面

杜甫ブログ1500回予定の-749回目   40848

 

 

4 戲為六句,六首之四

(戲れということで六句をつくってみた,六首の四番目)

才力應難誇數公,凡今誰是出群雄。

今人は古人のことをかれこれいうが、その才力において庚信や、初唐四傑の数公よりまさることはむつかしいであろう。いったいいまはだれが抜羣の英雄というのだ。

或看翡翠蘭苕上,未掣鯨魚碧海中。

蘭の花ぶさのうえに翡翠がとまったような華麗なすがたをしたものは或はみとめうるが、碧海の中に鯨魚をとりひしぐような雄健なるものではないか。

 

 

『戲為六句,六首之四』 現代語訳と訳註

(本文)

才力應難誇數公,凡今誰是出群雄。

或看翡翠蘭苕上,未掣鯨魚碧海中。

 

(下し文)

才力 応に数公を誇【まさ】り難かるべし、凡そ今誰か是れ出群の雄なる。

或は看る翡翠【ひすい】蘭苕【らんちょう】の上、未だ鯨魚を掣せず碧海【そうかい】の中。

 

 

(現代語訳)

(戲れということで六句をつくってみた,六首の四番目)

今人は古人のことをかれこれいうが、その才力において庚信や、初唐四傑の数公よりまさることはむつかしいであろう。いったいいまはだれが抜羣の英雄というのだ。

蘭の花ぶさのうえに翡翠がとまったような華麗なすがたをしたものは或はみとめうるが、碧海の中に鯨魚をとりひしぐような雄健なるものではないか。

 

 

(訳注)

戲為六句,六首之四 

(戲れということで六句をつくってみた,六首の四番目)

今人の中に大文豪のないことをいう。暗に自己の理想をのべた。

 

才力應難誇數公,凡今誰是出群雄。

今人は古人のことをかれこれいうが、その才力において庚信や、初唐四傑の数公よりまさることはむつかしいであろう。いったいいまはだれが抜羣の英雄というのだ。

○才力 文学者の才能力量。

○誇 こえることをいう。

○数公 庚信や、初唐四傑の輩をさす。

○出章雄 抜葦の英雄。

○碧海 青い海。青海原。大海。

 

或看翡翠蘭苕上,未掣鯨魚碧海中。

蘭の花ぶさのうえに翡翠がとまったような華麗なすがたをしたものは或はみとめうるが、碧海の中に鯨魚をとりひしぐような雄健なるものではないか。

○翡翠 かわせみの鳥、その羽毛がうつくしい。

○蘭苕 らんのはなぶさ、此の句は作品の華麗なのにたとえる。六朝から続く、華麗華美、艶閨の詩を云う。

○掣 ひいでひしぐことをいう。

○鯨魚 いさな、海中の大魚、此の句は作品-の雄健なことにたとえる。