杜甫《江頭四詠:梔子》紅色の物を取り上げる、それは秋風が立ち、霜が降りる中にその実はある。青いものを見るのは晩春初夏の雨と露の中に枝に着けた葉っぱの色である。
2013年8月7日 | 同じ日の紀頌之5つのブログ |
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江頭四詠:梔子 蜀中転々 杜甫 <520> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2795 杜甫詩1000-520-753/1500
卷別:
卷二二七 文體: 五言律詩
詩 題:
作時:762年 寶應元年 杜甫51歳
掲 載;
杜甫1000首の520首目-場面
杜甫ブログ1500回予定の-753回目 40852
寫作地點:
成都(劍南道北部 / 益州
/ 成都)
2江頭四詠。梔子
(大江のほとりで五首を詠う。その梔子の詩)
梔子比眾木,人間誠未多。
くちなしの木はここに集まって植えてある。人間社会でこんなに集まっているのであればまことに未だに多いとしか言いようがない。
于身色有用,與道氣傷和。
その身に置いて色というのは有用なものである。その道において雰囲気は傷ついたものを和ませてくれる。
紅取風霜實,青看雨露柯。
紅色の物を取り上げる、それは秋風が立ち、霜が降りる中にその実はある。青いものを見るのは晩春初夏の雨と露の中に枝に着けた葉っぱの色である。
無情移得汝,貴在映江波。
情け無用でその実をとって移動させる。貴重であるのは大江の波立つ流れに映していることだろう。
(くちなしのみ)
梔子【しし】比に眾木せり,人間 誠に未だ多し。
身に于て 色 有用,與道 氣 傷き和む。
紅取 風霜の實,青看 雨露の柯。
無情 移りて汝を得,貴在 江波に映すを。
『江頭四詠。梔子』 現代語訳と訳註
(本文)
江頭四詠。梔子
梔子比眾木,人間誠未多。
于身色有用,與道氣傷和。
紅取風霜實,青看雨露柯。
無情移得汝,貴在映江波。
(下し文)
(くちなしのみ)
梔子【しし】比に眾木せり,人間 誠に未だ多し。
身に于て 色 有用,與道 氣 傷き和む。
紅取 風霜の實,青看 雨露の柯。
無情 移りて汝を得,貴在 江波に映すを。
(現代語訳)
くちなしの木はここに集まって植えてある。人間社会でこんなに集まっているのであればまことに未だに多いとしか言いようがない。
その身に置いて色というのは有用なものである。その道において雰囲気は傷ついたものを和ませてくれる。
紅色の物を取り上げる、それは秋風が立ち、霜が降りる中にその実はある。青いものを見るのは晩春初夏の雨と露の中に枝に着けた葉っぱの色である。
情け無用でその実をとって移動させる。貴重であるのは大江の波立つ流れに映していることだろう。
(訳注)
江頭四詠。梔子
(大江のほとりで五首を詠う。その梔子の詩)
○江頭 錦江のほとり。
梔子 比眾木 ,人間 誠未多 。
くちなしの木はここに集まって植えてある。人間社会でこんなに集まっているのであればまことに未だに多いとしか言いようがない。
「梔子」アカネ科の常緑低木。暖地に自生し、高さ約2メートル。葉は長楕円形でつやがある。夏、香りの高い白い花を開く。果実は熟すと黄赤色になり、染料とするほか、漢方では山梔子(さんしし)といい消炎・利尿剤などに用いる。名は、果実が熟しても口を開かないことによる。庭木にする。《季
花=夏 実=秋》。花言葉 「とてもうれしい」「とても幸せです」「私はあまりにも幸せです」 「幸福者」「喜びを運ぶ」「清潔」「純潔」「清楚」「清浄」「優雅」「洗練」
「夢中」「沈黙」
於身 色 有用 ,與道氣 傷和 。
その身に置いて色というのは有用なものである。その道において雰囲気は傷ついたものを和ませてくれる。
紅取 風霜 實 ,青看 雨露 柯 。
紅色の物を取り上げる、それは秋風が立ち、霜が降りる中にその実はある。青いものを見るのは晩春初夏の雨と露の中に枝に着けた葉っぱの色である。
無情 移 得汝 ,貴在 映 江波 。