嚴公雨中見寄一奉答兩,二首之二 ただ、隠遁者の私は誰の訪問を期待しないがあなたが立ち寄ってくれるためには、とにかく、竹藪をを伐採し、荒れた小路でもいいから切り開くし、わたしは杖に寄りかかって花を斬って飾、あなたの馬のいななきを聞きたいと思っている。

 

2013年8月18日  同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
LiveDoor
揚雄 《甘泉賦 》(7)#3-1 文選 賦<108-(7)#3-1>9分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩860 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2848
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
 LiveDoor
符讀書城南 韓愈(韓退之) <166-#2>Ⅱ中唐詩773 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2849
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoor 中丞嚴公雨中垂寄見憶一絕,奉答二絕,二首之二蜀中転々 杜甫 <530>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2850 杜甫詩1000-530-764/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2 擬魏太子鄴中集詩八首  《平原侯值》 謝靈運 六朝詩 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 2851 (08/18)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 淸平樂 (二) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-261-5-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2687
 
 ■最近の人気記事(漢詩の5ブログ各部門)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex

『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html  
『楚辞』九辯 第九段―まとめ 宋玉  <00-#35> 664 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2304  
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/archives/6471825.html  
安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html  
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源巻三 女性詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html  
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html  
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選 雑詩 上 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html  
謝靈運詩 
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩 六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。  
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。  
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html  
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー 
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html  
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html  
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。  
女性詩人 
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。  
孟郊詩 
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。  
李商隠詩 
http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150


 

 

中丞嚴公雨中垂寄見憶一,奉答二,二首之二蜀中転々 杜甫 <530  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2850 杜甫詩1000-530-764/1500

 

 

卷別: 卷二二七  文體: 七言  

詩題: 中丞嚴公雨中垂寄見憶一,奉答二,二首之二【嚴公雨中見寄一奉答兩,二首之二】 

交遊人物/地點: 嚴武 書信往來(劍南道北部 益州 成都)

 

中丞嚴公雨中垂寄見憶一,奉答二,二首之一 

(厳武中丞が雨の中私に絶句一首贈り寄せ届けてくれたので私は絶句二首を作って贈り奉る。二首の其の一)

雨映行宮辱贈詩,元戎肯赴野人期。 

春も過ぎて雨に草木が映える季節になり成都の役所に出かけ恥ずかしながら詩を贈ります。元帥殿には敢て赴くとこの野人の私と約束をしてくれました。

江邊老病雖無力,強擬晴天理釣絲。 

濯錦江のほとりに住まいする持病に悩む此の老いぼれは元気を出そうとすれどもやっぱり力が出ません。カラ元気かもしれないが晴天の日には釣竿に糸を垂れることが一番だと悟っております。

(中丞嚴公の雨中垂れる一憶うを見寄せる,二答え奉つる,二首の一) 

雨に映るは行宮して辱しくも詩を贈り,元戎 肯して赴き 野人の期を。 

江邊 老病 雖ど力無く,強と擬して晴天 釣絲を理す。 
  

中丞嚴公雨中垂寄見憶一,奉答二,二首之二

(厳武中丞が雨の中私に絶句一首贈り寄せ届けてくれたので私は絶句二首を作って贈り奉る。二首の其の二)

何日雨晴雲出溪,白沙青石先無泥。

何日のことだったのか、雨が晴れても雲は、谷から出て空に浮かんでいた、濯錦江の中洲の白沙があり、澄んだ水に石があり、まず泥などはない。

只須伐竹開荒徑,倚杖穿花聽馬嘶。

ただ、隠遁者の私は誰の訪問を期待しないがあなたが立ち寄ってくれるためには、とにかく、竹藪をを伐採し、荒れた小路でもいいから切り開くし、わたしは杖に寄りかかって花を斬って飾、あなたの馬のいななきを聞きたいと思っている。

 

(中丞嚴公の雨中垂れる一憶うを見寄せる,二答え奉つる,二首の二) 

何の日か雨か晴か 雲は溪より出づ,白沙 青石 先んずは無泥なり。

只だ須く竹を伐り荒徑を開き,杖に倚りて花を穿ち馬の嘶きを聽く。

 

 

『中丞嚴公雨中垂寄見憶一,奉答二,二首之二』 現代語訳と訳註

(本文)

竹林0021何日雨晴雲出溪,白沙青石先無泥。

只須伐竹開荒徑,倚杖穿花聽馬嘶。

 

詩文(含異文)

何日雨晴雲出溪,白沙青石先無泥【白沙青石洗無泥】。只須伐竹開荒徑,倚杖穿花聽馬嘶【拄杖穿花聽馬嘶】【拄杖穿花聽鳥啼】【倚杖穿花聽鳥啼】。 

 

 

(下し文)

(中丞嚴公の雨中垂れる一憶うを見寄せる,二答え奉つる,二首の二) 

何の日か雨か晴か 雲は溪より出づ,白沙 青石 先んずは無泥なり。

只だ須く竹を伐り荒徑を開き,杖に倚りて花を穿ち馬の嘶きを聽く。

 

 

(現代語訳)

(厳武中丞が雨の中私に絶句一首贈り寄せ届けてくれたので私は絶句二首を作って贈り奉る。二首の其の二)

何日のことだったのか、雨が晴れても雲は、谷から出て空に浮かんでいた、濯錦江の中洲の白沙があり、澄んだ水に石があり、まず泥などはない。

ただ、隠遁者の私は誰の訪問を期待しないがあなたが立ち寄ってくれるためには、とにかく、竹藪をを伐採し、荒れた小路でもいいから切り開くし、わたしは杖に寄りかかって花を斬って飾、あなたの馬のいななきを聞きたいと思っている。

 

 

 

(訳注)

中丞嚴公雨中垂寄見憶一,奉答二,二首之二

(厳武中丞が雨の中私に絶句一首贈り寄せ届けてくれたので私は絶句二首を作って贈り奉る。二首の其の二)

○厳中丞 厳武。

 

何日 雨晴 出溪 ,白沙 青石 無泥

何日のことだったのか、雨が晴れても雲は、谷から出て空に浮かんでいた、濯錦江の中洲の白沙があり、澄んだ水に石があり、まず泥などはない。

 

 

只須 伐竹 荒徑 ,倚杖 穿花 馬嘶

ただ、隠遁者の私は誰の訪問を期待しないがあなたが立ち寄ってくれるためには、とにかく、竹藪をを伐採し、荒れた小路でもいいから切り開くし、わたしは杖に寄りかかって花を斬って飾、あなたの馬のいななきを聞きたいと思っている。

 

★杜甫は厳武のことが大好きであった。この詩はそれが最もよくわかる詩である。

この詩の鑑賞は何度も読み返すとわかると思う。この二首は杜甫の詩集の中ではマイナーなものとされているが杜甫の人となりがよくわかるものであること、このブログの読者の方には理解していただきたいと願っている。
杜甫像0012