謝嚴中丞送青城山道士乳酒一瓶 それは、あなたが馬に鞭を打って走って送りとどけてくださるということは、隠遁している爺では経験できないから憐れとおもっていただいたからで、盃を洗ってそれから盃をなめて口にさせていただきました、それで、このお酒は騎馬民族のお酒であるから、騎馬の兵士に十分対抗できるというものだと心強く感じたところです。(2015/3/3改訂)
 

2013年8月19日  同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
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●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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符讀書城南 韓愈(韓退之) <166-#3>Ⅱ中唐詩774 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2854
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoor 謝嚴中丞送青城山道士乳酒一瓶 蜀中転々 杜甫 <531>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2855 杜甫詩1000-531-765/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2 寡婦 曹丕(魏文帝) 魏詩  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 2856 (08/19)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー 
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html  
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html  
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。  
女性詩人 
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。  
孟郊詩 
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。  
李商隠詩 
http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150

 

 

謝嚴中丞送青城山道士乳酒一瓶 蜀中転々 杜甫 <531  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2855 杜甫詩1000-531-765/1500  

 

詩 題:

作時:762 寶應元年 杜甫51歳 

掲 載; 杜甫1000首の531首目-場面

杜甫ブログ1500回予定の-765回目   40864

 

 

謝嚴中丞送青城山道士乳酒一瓶

(厳武中丞が青城山の道士がこしらえた乳酒一瓶をもたせて送ってくれたことについて感謝を述べた詩)

山瓶乳酒下青雲,氣味濃香幸見分。

さすがに靑城山に酒甕を持ってのぼり、乳酒をいれて雲の下に降りてくるほどのお酒であり、雰囲気や味は濃厚であり香りもよく、幸せなことにこのようなお酒にめぐり会えてのみわけることが出来きました。

鳴鞭走送憐漁父,洗盞開對馬軍。

それは、あなたが馬に鞭を打って走って送りとどけてくださるということは、隠遁している爺では経験できないから憐れとおもっていただいたからで、盃を洗ってそれから盃をなめて口にさせていただきました、それで、このお酒は騎馬民族のお酒であるから、騎馬の兵士に十分対抗できるというものだと心強く感じたところです。

 

(嚴中丞に謝して青城山の道士 乳酒一瓶をもって送る)

山瓶 乳酒 青雲に下り,氣味 濃香 幸にして見分する。

鞭を鳴らして走送し漁父を憐み,盞を洗して開馬軍に對す。

王屋山01 

 

『謝嚴中丞送青城山道士乳酒一瓶』 現代語訳と訳註

(本文)

山瓶乳酒下青雲,氣味濃香幸見分。

鳴鞭走送憐漁父,洗盞開對馬軍。

 

(下し文)

(嚴中丞に謝して青城山の道士 乳酒一瓶をもって送る)

山瓶 乳酒 青雲に下り,氣味 濃香 幸にして見分する。

鞭を鳴らして走送し漁父を憐み,盞を洗して開馬軍に對す。

 

(現代語訳)

(厳武中丞が青城山の道士がこしらえた乳酒一瓶をもたせて送ってくれたことについて感謝を述べた詩)

さすがに靑城山に酒甕を持ってのぼり、乳酒をいれて雲の下に降りてくるほどのお酒であり、雰囲気や味は濃厚であり香りもよく、幸せなことにこのようなお酒にめぐり会えてのみわけることが出来きました。

それは、あなたが馬に鞭を打って走って送りとどけてくださるということは、隠遁している爺では経験できないから憐れとおもっていただいたからで、盃を洗ってそれから盃をなめて口にさせていただきました、それで、このお酒は騎馬民族のお酒であるから、騎馬の兵士に十分対抗できるというものだと心強く感じたところです。

 

 

(訳注)

謝嚴中丞送青城山道士乳酒一瓶

(厳武中丞が青城山の道士がこしらえた乳酒一瓶をもたせて送ってくれたことについて感謝を述べた詩)

・青城山 青城山は中國道教發源地の一で、蜀における道教名山の一である。四川省都江堰市西南(地図B-5)に位置し,古くは「丈人山」とよばれていた,成都市の西方68km,都江堰水利施設から10kmみなみにある。主峰は老霄頂といい、海拔1600m。四川の名山としては、劍門の險、峨嵋の秀、夔門の雄と並び称される。「青城天下の幽」ということで美しい山とされている。

『贈虞十五司馬』

交態知浮俗,儒流不異門。

過逢聯客位,日夜倒芳尊。

沙岸風吹葉,雲江月上軒。

百年嗟已半,四座敢辭喧。

書籍終相與,青山隔故園。

交態 浮俗を知り,儒流 門の異ならず。

過逢して 客位に聯なり,日夜 倒芳 尊ぶ。

沙岸 風吹の葉,雲江 月軒に上る。

百年 嗟已に半なり,四座 敢えて辭喧す。

書籍 終に相い與り,青山 故園を隔つ。

贈虞十五司馬 成都5-(10-2) 杜甫 <463-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2265 杜甫詩1000-463-#2-647/1500 

『丈人山』

自為青城客,不唾青城地。

為愛丈人山,丹梯近幽意。

丈人祠前佳氣濃,綠雲擬住最高峰。

掃除白發黃精在,君看他時冰雪容。

(丈人山)

自ら青城の客と為し,「不唾」は青城の地なり。

為に丈人山を愛し,丹梯 幽意に近し。

丈人 祠前にして佳氣濃く,綠雲 住に擬う 最高峰に。

白發を掃除しては「黃精在」あり,君看るや 他時 冰雪の容を。

丈人山 成都5-(8) 杜甫 <461  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2250 杜甫詩1000-461-644/1500

『赴青城縣出成都寄陶王二少尹』

老被樊籠役,貧嗟出入勞。

客情投異縣,詩態憶吾曹。

東郭滄江合,西山白雪高。

文章差底病,回首興滔滔。

(成都を出で青城縣に赴く陶・王二少尹に寄す)

老いて 樊籠【はんろう】の役を被い,貧して 出入の勞を嗟【なげ】く。

客情 異縣に投じ,詩態 吾曹に憶う。

東郭 滄江に合い,西山 白雪高し。

文章は底病に差【たが】い,首を回らせば興 滔滔【とうとう】たり。

赴青城縣出成都寄陶王二少尹 成都5-(4) 杜甫 <457  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2230 杜甫詩1000-457-640/1500

・乳酒 家畜の乳を発酵させてつくった酒。乳に含まれる乳糖を酵母で発酵させると,アルコール1%前後の酒ができるが,乳酸菌による乳酸発酵も併行しておこるため酸味を呈する。中央アジアの遊牧民族の間で古くから飲まれていた酒で,《隋書突厥伝(ずいしよとつくつでん)》(636)に馬乳酒を飲む風俗が記録され,唐代の詩人杜甫(712770)も〈山瓶(さんびよう)の乳酒青雲より下る〉とうたっている。カフカス山地のケフィール(ケフィア)は馬,羊,ヤギ,牛の乳にケフィールグレインと呼ぶある種の植物種子を加えて発酵させたアルコール性乳酸飲料である。

 

山瓶乳酒下青雲,氣味濃香幸見分。

さすがに靑城山に酒甕を持ってのぼり、乳酒をいれて雲の下に降りてくるほどのお酒であり、雰囲気や味は濃厚であり香りもよく、幸せなことにこのようなお酒にめぐり会えてのみわけることが出来きました。

見分 1 実際に立ち会って検査すること。調べ見届けること。「立地条件をする」2 見かけ。みてくれ。外見。

 

鳴鞭走送憐漁父,洗盞開對馬軍。

それは、あなたが馬に鞭を打って走って送りとどけてくださるということは、隠遁している爺では経験できないから憐れとおもっていただいたからで、盃を洗ってそれから盃をなめて口にさせていただきました、それで、このお酒は騎馬民族のお酒であるから、騎馬の兵士に十分対抗できるというものだと心強く感じたところです。

・漁父 隠遁者のお相手が猟師か漁師である。かれらにはこの乳酒がないので憐れと云った。

馬軍 馬に乗った兵士。騎兵。騎馬民族の飲むお酒であるから、騎兵に対抗できるといったもので、杜甫の三段論法の冗談である。
題新津北橋棲00