酬別杜二 厳武(杜甫は厳武を送って綿州に至って別れた。厳武が杜甫の詩に対して酬いて別れる詩。)こんな「堯典の日」ともいうべき良い秋分の日に一人で逢う、そしてふたたび見たいのはあの漢の朝廷のような政治なのだ。

 

2013年8月24日  同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。   
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孟郊詩 
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。   
李商隠詩 
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杜甫は厳武を送って綿州に至って別れた。厳武が杜甫にむくいて別れる詩である。

 

 

酬別杜二  厳武

(杜甫は厳武を送って綿州に至って別れた。厳武が杜甫の詩に対して酬いて別れる詩。)

獨逢堯典日、再観漢宮儀。

こんな「堯典の日」ともいうべき良い秋分の日に一人で逢う、そしてふたたび見たいのはあの漢の朝廷のような政治なのだ。

未効風霜勁、空噺雨露私。

いまだに風霜のようにこの天下が平定される保護の動きはない、ただ雨露のようにうるさくわたしにささやいてくる空しいオチはなしばかりである。

夜鐘清萬戸、曙漏彿千旗。

しかし、夜の鐘はすがすがしく万戸に響き渡るように、、夜明けを告げる水漏時計の知らせで千本の旗が打ち立てられる様に天下を治めるのである。

並向殊庭謁、倶承別館遮。

それに並んでいることは今から天子の前庭の丹庭を抜け階を昇って謁見し、賊共が別館を開いているのを遮断することを承るのだ。

斗城憐菰路、渦水惜餉期。

北斗七星のように偉大な長安城が茨の道ように運河や水路が菰で乱れていることはなげかわしいことである。そこに大水が出て刈りいれのころにおこった事は惜しい限りである。

2

峰樹逞相俘、江言更對垂。試廻溶海擢、莫妬敬亭詩。祇是書唐寄、無忘酒共待。

但令心事在、未肯鬢毛衰。最恨巴山裏、清猨醒夢思。

 

 

杜二に酬い別る       厳 武

独り逢う尭典の日、再び観る漢官の儀。

未だ効さず風霜の勤、空しく怒ず雨露の私。

夜鐘は万戸に清く、曙漏は千旗を払う。

拉びに殊庭に向かって謁す、供に承く別館の追。

斗城に旧路を憐れみ、清水に帰期を惜しむ。

#2

峰樹遠た相い伴う、江雲更に誰にか対する。

試みに槍海の樺を回せ、妬む莫れ敬亨の詩。

祇だ足れ書をば応に寄すべし、忘るる無かれ酒共に持せしことを。

但だ心事をして在らしめば、未だ肯て鬂毛衰えたりとせず。

最も恨む巴山の裏、清猿の夢思を悩ますことを。

 

 

『酬別杜二』 現代語訳と訳註

(本文)

酬別杜二

獨逢堯典日、再観漢宮儀。

未効風霜勁、空噺雨露私。

夜鐘清萬戸、曙漏彿千旗。

並向殊庭謁、倶承別館遮。

斗城憐菰路、渦水惜餉期。

 

 

(下し文)

杜二に酬い別る

独り逢う尭典の日、再び観る漢官の儀。

未だ効さず風霜の勤、空しく怒ず雨露の私。

夜鐘は万戸に清く、曙漏は千旗を払う。

拉びに殊庭に向かって謁す、供に承く別館の追。

斗城に旧路を憐れみ、清水に帰期を惜しむ。

 

 

(現代語訳)

(杜甫は厳武を送って綿州に至って別れた。厳武が杜甫の詩に対して酬いて別れる詩。)

こんな「堯典の日」ともいうべき良い秋分の日に一人で逢う、そしてふたたび見たいのはあの漢の朝廷のような政治なのだ。

いまだに風霜のようにこの天下が平定される保護の動きはない、ただ雨露のようにうるさくわたしにささやいてくる空しいオチはなしばかりである。

しかし、夜の鐘はすがすがしく万戸に響き渡るように、、夜明けを告げる水漏時計の知らせで千本の旗が打ち立てられる様に天下を治めるのである。

それに並んでいることは今から天子の前庭の丹庭を抜け階を昇って謁見し、賊共が別館を開いているのを遮断することを承るのだ。

北斗七星のように偉大な長安城が茨の道ように運河や水路が菰で乱れていることはなげかわしいことである。そこに大水が出て刈りいれのころにおこった事は惜しい限りである。

 

 

(訳注)

酬別杜二

(杜甫は厳武を送って綿州に至って別れた。厳武が杜甫の詩に対して酬いて別れる詩。)

・酬別 酬いて別れる。杜甫が成都から梓州まで送ってきて、その間に多くの詩を厳武とやり取りしている。

 

獨逢堯典日、再観漢宮儀。

こんな「堯典の日」ともいうべき良い秋分の日に一人で逢う、そしてふたたび見たいのはあの漢の朝廷のような政治なのだ。

・堯典 書経の偽古文尚書. 虞書, 堯典とある。堯典日とは天候も気候も素晴らしい天下一の日という意味で、秋分の日というほどの意味。

 

未効風霜勁、空噺雨露私。

いまだに風霜のようにこの天下が平定される保護の動きはない、ただ雨露のようにうるさくわたしにささやいてくる空しいオチはなしばかりである。

 

夜鐘清萬戸、曙漏彿千旗。

しかし、夜の鐘はすがすがしく万戸に響き渡るように、、夜明けを告げる水漏時計の知らせで千本の旗が打ち立てられる様に天下を治めるのである。

 

並向殊庭謁、倶承別館遮。

それに並んでいることは今から天子の前庭の丹庭を抜け階を昇って謁見し、賊共が別館を開いているのを遮断することを承るのだ。

 

斗城憐菰路、渦水惜餉期。

北斗七星のように偉大な長安城が茨の道ように運河や水路が菰で乱れていることはなげかわしいことである。そこに大水が出て刈りいれのころにおこった事は惜しい限りである。

・斗 北斗七星のように偉大な長安城。二十八宿にいう正月…「室」、二月…「奎」、三月…「胃」、四月…「畢」、五月…「参」、六月…「鬼」、七月…「張」、八月…「角」、九月…「氏」、十月…「心」、十一月…「斗」、十二月…「虚」

・菰路 菰のみち、茨の道ように運河や水路が乱れていること。