戲題寄上漢中王,三首之二そういうことでわたしは一度飲むと酩酊してしまいたいと思うのであるが、賊達が酩酊している安史軍の支配する宋州の宋城、雁池のあたりを浄化し掃討することである。

 

2013年9月7日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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640 五言律詩《戲題寄上漢中王,三首之二〔自注:時王在梓州,初至,斷酒不飲,篇有戲述。漢中王瑀,寧王憲之子。〕》 蜀中転々 杜甫 <545  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2950 杜甫詩1000-545-784/1500

 

 

詩題: 戲題寄上漢中王,三首之二

〔自注:時王在梓州,初至,斷酒不飲,篇有戲述。漢中王瑀,寧王憲之子。〕 

卷別: 卷二二七  文體: 五言律詩 

作者: 杜甫  762年 寶應元年  51 

及地點:  成都 (劍南道北部 益州 成都) 蜀、雁池 (河南道 宋州 宋城)

交遊人物: 李瑀


掲 載;
杜甫1000首の545首目-場面

杜甫ブログ1500回予定の-784回目

657 戲題寄上漢中王三首  漢中王李璃にであったところ酒を禁じておられるので戯れにかきつけて王にたてまつった詩。宝応元年梓州にあっての作。

 

詩文:

戲題寄上漢中王,三首之二

(戯れて作ってみた詩、漢の親族中の王に寄せ奉る三首の二。)

策杖時能出,王門異昔遊。 

馬の鞭と杖とで時に能く出掛けていた。宮廷の門をくぐっていたころは昔遊んだ山東地方は違った状況になっている。

已知嗟不起,未許醉相留。 

既にもうわかっているのは残念ながら取り戻すため起き上がれないことだし、未だに許されないことは、互いに留まって酔うことだ。

蜀酒濃無敵,江魚美可求。 

蜀のお酒はこくがあって敵なしであるし、錦江で取れる魚はおいしくて求めるべしである。

終思一酩酊,淨掃雁池頭。 

そういうことでわたしは一度飲むと酩酊してしまいたいと思うのであるが、賊達が酩酊している安史軍の支配する宋州の宋城、雁池のあたりを浄化し掃討することである。

 

戲れに題す 漢中王に寄せ上つる,三首の二

〔自ら注す:時に王 梓州に在り,初めて至る,斷酒して飲まざれば,篇有り戲れに述べる。漢中王の瑀,寧王憲の子なり。〕

策と杖をもって 時に能く出づ,王門 昔遊を異とす。 

已に知る 嗟あ不起きざるを,未だ許さざる 醉いて相い留まるを。 

蜀の酒は濃く敵無し,江の魚は美く求める可し。 

終思う 一たび酩酊すを,淨掃すは 雁池の頭りに。 

鸕鷀001 


『戲題寄上漢中王,三首之二』 現代語訳と訳註

(本文) 戲題寄上漢中王,三首之二

策杖時能出,王門異昔遊。 

已知嗟不起,未許醉相留。 

蜀酒濃無敵,江魚美可求。 

終思一酩酊,淨掃雁池頭。 

 

 

(下し文)

戲れに題す 漢中王に寄せ上つる,三首の二

〔自ら注す:時に王 梓州に在り,初めて至る,斷酒して飲まざれば,篇有り戲れに述べる。漢中王の瑀,寧王憲の子なり。〕

策と杖をもって 時に能く出づ,王門 昔遊を異とす。 

已に知る 嗟あ不起きざるを,未だ許さざる 醉いて相い留まるを。 

蜀の酒は濃く敵無し,江の魚は美く求める可し。 

終思う 一たび酩酊すを,淨掃すは 雁池の頭りに。 

 

 

(現代語訳)

(戯れて作ってみた詩、漢の親族中の王に寄せ奉る三首の二。)

馬の鞭と杖とで時に能く出掛けていた。宮廷の門をくぐっていたころは昔遊んだ山東地方は違った状況になっている。

既にもうわかっているのは残念ながら取り戻すため起き上がれないことだし、未だに許されないことは、互いに留まって酔うことだ。

蜀のお酒はこくがあって敵なしであるし、錦江で取れる魚はおいしくて求めるべしである。

そういうことでわたしは一度飲むと酩酊してしまいたいと思うのであるが、賊達が酩酊している安史軍の支配する宋州の宋城、雁池のあたりを浄化し掃討することである。

 

 

(訳注)

戲題寄上漢中王,三首之二

(戯れて作ってみた詩、漢の親族中の王に寄せ奉る三首の二。)

〔自注:時王在梓州,初至,斷酒不飲,篇有戲述。漢中王瑀,寧王憲之子。〕 

自註:このとき王は梓州にあった。初めてここに至ったということだ。断酒して呑まなかった。詩篇があり戯れてのべてみる。漢中の王李瑀殿で、王としてよりは俊敏な役人の人というところだ。

○戯題 たわむれにかきつける、諸篇に王に酒をねだる意をのべているので戯れという。

○寄上 寄せて献上する。

○漢中王 名を璃といい譲皇帝(寧王)の第六子で汝陽王璡の弟である。玄宗が蜀に幸したときに従って漢中に至り、漢中王に封ぜられ銀青光禄大夫・漢中郡太守を加えられた。のち粛宗を諌めて帝の怒りにふれ蓬州の刺史に貶せられた。ここには漢中王と称しているが蓬州の刺史として何かの事によって梓州に来たのにより作者が彼とあったものとおもわれる。

・憲 法令、基本となる決まり、手本、法に則って示す、憲法、公布する、役人、取り締まる、敏捷、あらわす、という意味がある。 

 

策杖 能出 ,王門 昔遊

馬の鞭と杖とで時に能く出掛けていた。宮廷の門をくぐっていたころは昔遊んだ山東地方は違った状況になっている。

・「杖」生活用品(其他用品)、杖。

・「王門」長安の朝廷にいる門を。

・「異」若いころ遊学の旅をした辺りが安史軍の支配地になっていること。

・「昔遊」杜甫が若い頃遊学していた斉の国、山東地方のこと。

 

 

已知 不起 ,未許 相留

既にもうわかっているのは残念ながら取り戻すため起き上がれないことだし、未だに許されないことは、互いに留まって酔うことだ。

 

 

蜀酒 無敵 ,江魚 美可求

蜀のお酒はこくがあって敵なしであるし、錦江で取れる魚はおいしくて求めるべしである。

・「蜀」成都 (劍南道北部 益州 成都)

・「濃」濃淡の濃。

・「江」錦江、大江。

 

 

終思 一酩酊 ,淨掃 雁池

そういうことでわたしは一度飲むと酩酊してしまいたいと思うのであるが、賊達が酩酊している安史軍の支配する宋州の宋城、雁池のあたりを浄化し掃討することである。

・「酩酊」酒に酔うこと,いわゆる酒酔い。アルコール飲料を飲用したときに起こる精神身体的変化のこと。

・「淨」1 汚れがなく清らか。「浄化・浄財・浄書・浄土・浄福/清浄・不浄」2 清める。。

・「掃」 1 ほうきでごみを除く。「掃除(そうじ)/清掃」 2 じゃまものを平らげる。「掃射・掃討・掃滅/一掃」。

・「雁池」(湖海池潭)、雁が飛来する池。安史軍の支配する地域(河南道 宋州 宋城)雁:異民族の多い安史軍。梁王の兔園に雁池が有る。

・「頭」位置、池のほとり。
denen03350