杜甫《悲秋》清々しい風が吹いてそれは全土万里先まで動いた。それに蜀に徐知道、両京に党項羌、東都に史朝義が盗賊のようにはびこっている。

 

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詩題: 悲秋 

作時:762 寶應元年 杜甫51歳 

卷別: 卷二二七  文體: 五言律詩 

作地點: 梓州(劍南道北部 / 梓州 / 梓州

掲 載; 杜甫1000首の547首目-場面

杜甫ブログ1500回予定の-786回目   40885

 

 

 

詩文:

悲秋

(ものがなしい秋の節)

涼風動萬里,群盜尚縱橫。 

清々しい風が吹いてそれは全土万里先まで動いた。それに蜀に徐知道、両京に党項羌、東都に史朝義が盗賊のようにはびこっている。

家遠傳書日,秋來為客情。 

家族は遠くにある、書簡を伝え届いて、言っていることは「秋が来ると旅の人はどうしても感情を抑えられない。」と。

秋窺高鳥過,老逐眾人行。 

秋の深まりは忍び寄ってくる、雁も南へとすぎてゆき、それとともに私も老いが迫ってくるのは誰でもそうなるのである。
始欲投三峽,何由見兩京。 

ここではじめて三峡の流れに投じたいと思うのである。なんとしてでもどうにかして長安、洛陽の都を見たいものである。

悲秋

涼風 萬里に動く,群盜 尚お 縱橫たり。 

家 遠くして 傳書に日く,秋來 客情を為す。 

秋窺いて 高鳥 過ぎ,老逐して 眾人 行く。 

始めて三峽に投ずるを欲し,何ぞ由するか 兩京を見んとや。 

 

 

『悲秋』 現代語訳と訳註

(本文)

悲秋

涼風動萬里,群盜尚縱橫。 

家遠傳書日,秋來為客情。 

秋窺高鳥過,老逐眾人行。 

始欲投三峽,何由見兩京。 

 

 

(下し文)

悲秋

涼風 萬里に動く,群盜 尚お 縱橫たり。 

家 遠くして 傳書に日く,秋來 客情を為す。 

秋窺いて 高鳥 過ぎ,老逐して 眾人 行く。 

始めて三峽に投ずるを欲し,何ぞ由するか 兩京を見んとや。 

 

(現代語訳)

(ものがなしい秋の節)

清々しい風が吹いてそれは全土万里先まで動いた。それに蜀に徐知道、両京に党項羌、東都に史朝義が盗賊のようにはびこっている。

家族は遠くにある、書簡を伝え届いて、言っていることは「秋が来ると旅の人はどうしても感情を抑えられない。」と。

秋の深まりは忍び寄ってくる、雁も南へとすぎてゆき、それとともに私も老いが迫ってくるのは誰でもそうなるのである。

ここではじめて三峡の流れに投じたいと思うのである。なんとしてでもどうにかして長安、洛陽の都を見たいものである。 

 

(訳注)

悲秋 

(ものがなしい秋の節)

杜甫『送裴五赴東川』

故人亦流落,高義動乾坤。

何日通燕塞,相看老蜀門。

東行應暫別,北望苦銷魂。

凜凜悲秋意,非君誰與論?

送裴五赴東川 成都5-(9) 杜甫 <462  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2255 杜甫詩1000-462-645/1500

宋玉『九辨』、
悲哉秋之為氣也!蕭瑟兮草木搖落而變衰,
憭慄兮若在遠行,登山臨水兮送將歸,
泬寥兮天高而氣清,寂寥兮收潦而水清,
悽增欷兮薄寒之中人,愴怳懭悢兮去故而就新,
坎廩兮貧士失職而志不平,廓落兮羇旅而無友生。
惆悵兮而私自憐。
燕翩翩其辭歸兮,蟬寂漠而無聲。
鴈廱廱而南遊兮,鶤雞啁哳而悲鳴。
獨申旦而不寐兮,哀蟋蟀之宵征。
時亹亹而過中兮,蹇淹留而無成。
「秋を悲しむ」とよんでもよい。『九辯』については全文訳注を掲載していいる。
九辯 第二段-#1 宋玉  <00-#3>Ⅱもっとも影響を与えた詩文 632 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2144
大暦元年 76655歳七言律詩『詠懐古蹟五首』  古跡において自己の懐う所を詠じた詩。五首ある。大暦元年夔州に在ったおり各古跡をおとずれることなく予想して作ったもの
杜甫『詠懐古跡 其の二』
搖落深知宋玉悲,風流儒雅亦吾師。
悵望千秋一灑淚,蕭條異代不同時。
江山故宅空文藻,雲雨荒台豈夢思。
最是楚宮俱泯滅,舟人指點到今疑。

 

杜甫『九日藍田崔氏荘
老去悲愁強自寛、興来今日尽君歓。
羞将短髪環吹帽、笑倩旁人為正冠。
藍水遠従千澗落、玉山高並両峰寒。
明年此会知誰健、酔把茱萸子細看。

九日藍田崔氏荘 杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 277

 

 

 

涼風 萬里 ,群盜 尚縱橫。

清々しい風が吹いてそれは全土万里先まで動いた。それに蜀に徐知道、両京に党項羌、東都に史朝義が盗賊のようにはびこっている。

・「群盗」 群盗のはびこるときにあたっての意、群盗とは蜀に徐知道があり、両京には党項羌があり、東都には史朝義があるの類をいう。

 

 

家遠 傳書 ,秋來 為客

家族は遠くにある、書簡を伝え届いて、言っていることは「秋が来ると旅の人はどうしても感情を抑えられない。」と。

・「傳書書簡を伝え届いて、

 

 

秋窺 高鳥 ,老逐 眾人

秋の深まりは忍び寄ってくる、雁も南へとすぎてゆき、それとともに私も老いが迫ってくるのは誰でもそうなるのである。

・「窺」1 すきまなどから、ひそかにのぞいて見る。2 ひそかにようすを探り調べる。3 一部分から全体を推し量って知る。。

・「高鳥」天高い秋の空に飛ぶ渡り鳥、雁。

・「過」通り過ぎる。

・「眾人」だれもかれも、みな。

 

 

始欲 三峽 ,何由見 兩京

ここではじめて三峡の流れに投じたいと思うのである。なんとしてでもどうにかして長安、洛陽の都を見たいものである。

・「三峽」瞿塘峽、巫峽、西陵峽。

・「兩京」長安、洛陽。