《寄高適》詩と詩の名声に於いてはどう思ってみても自分だけが之と共にしてきたのだが,自分は現状の世情の事に就いては誰と共に之を語りあおうか。

 

2013年9月14日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。    
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。    
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html    
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html    
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html    
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。    
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。    
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。 

 
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《寄高適【案:草堂逸詩拾遺。】》 蜀中転々 杜甫 <552  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2985 杜甫詩1000-552-791/1500            

 

 

作者: 杜甫  762  寶應元年 51

卷別: 卷二三四  文體: 五言律詩 

詩題: 寄高適【案:草堂逸詩拾遺。】 

寫作地點: 梓州(劍南道北部 / 梓州 / 梓州

交遊人物/地點: 高適 書信往來(劍南道北部 益州 成都)

掲 載; 杜甫1000首の552首目-場面

杜甫ブログ1500回予定の-791回目

 

 

寄高適

(高適に寄せる詩)

楚隔乾坤遠,難招病客魂。

むかし楚に属していた此の蜀の地は都とは,隔っていて天地茫茫として遠い。とても持病があるばかりか旅に向かう魂まで病ってしまっているので都へ招待されてもでむくことなどは出来ない。

詩名惟我共,世事與誰論。

詩と詩の名声に於いてはどう思ってみても自分だけが之と共にしてきたのだが,自分は現状の世情の事に就いては誰と共に之を語りあおうか。

北闕更新主,南星落故園。

このたび北方にある朝廷では変わって新天子が即位するが,南方の地では南極星というべき君が此の第二の故郷で施政をはじめてくれる。

定知相見日,爛漫倒芳尊。

必ずやお互いが面会する日はある。腹蔵なく酔いどれて、そして酒樽をまた倒むけることであろう。

  

(高適に寄せる)

楚 隔りて 乾坤 遠くし、招き難し 客魂を病う。

詩 名 惟【おもんみ】るに我共にし、世事 誰と論ぜん。

北闕 新首 更【あらため】る、南星 故園に落【はじま】る。

定めて知る相い見る日を、爛漫 芳樽を倒けるを。

 

 岳陽樓詩人0051


『寄高適』 現代語訳と訳註

(本文)

寄高適

楚隔乾坤遠,難招病客魂。

詩名惟我共,世事與誰論。

北闕更新主,南星落故園。

定知相見日,爛漫倒芳尊。

 

 

(下し文)

(高適に寄せる)

楚 隔りて 乾坤 遠くし、招き難し 客魂を病う。

詩 名 惟【おもんみ】るに我共にし、世事 誰と論ぜん。

北闕 新首 更【あらため】る、南星 故園に落【はじま】る。

定めて知る相い見る日を、爛漫 芳樽を倒けるを。

 

 

(現代語訳)

(高適に寄せる詩)

むかし楚に属していた此の蜀の地は都とは,隔っていて天地茫茫として遠い。とても持病があるばかりか旅に向かう魂まで病ってしまっているので都へ招待されてもでむくことなどは出来ない。

詩と詩の名声に於いてはどう思ってみても自分だけが之と共にしてきたのだが,自分は現状の世情の事に就いては誰と共に之を語りあおうか。

このたび北方にある朝廷では変わって新天子が即位するが,南方の地では南極星というべき君が此の第二の故郷で施政をはじめてくれる。

必ずやお互いが面会する日はある。腹蔵なく酔いどれて、そして酒樽をまた倒むけることであろう。

 

 

(訳注)

寄高適

(高適に寄せる詩)

作者が(杜甫)成都に居したとき,髙適の新任に就いて寄せたもの。寶応元年四・五月頃の作。以下はこれまで杜甫が高適に対し作った詩でこのブログで取り上げたものを示す。

送高三十五書記 杜甫 :kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 誠実な詩人杜甫特集 50

寄高三十五書記  杜甫:kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 誠実な詩人杜甫特集 67

送蔡希魯都尉還隴右,因寄高三十五書記 杜甫 : kanbuniinkai紀頌之の漢誠実な詩人 93

寄高三十五詹事  杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 268

寄彭州高三十五使君適、虢州岑二十七長史參三十韻 杜甫 <316-#1> 漢文委員会紀頌之の漢詩ブログ1430 杜甫詩 700- 441

成都(1)浣花渓の草堂(1) 酬高使君相贈 杜甫 <354> 1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1723 杜甫詩 700- 530

因崔五侍禦寄高彭州一絶 杜甫 成都(3部)浣花渓の草堂(3 -4)  <386 五言絶句 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1871 杜甫詩1000-386-567/1500

奉簡高三十五使君 杜甫 成都(2部)浣花渓の草堂(3 -5)  杜甫 <387 五言律詩 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1875 杜甫詩1000-387-568/1500

 

楚隔 乾坤 ,難招 病客

むかし楚に属していた此の蜀の地は都とは,隔っていて天地茫茫として遠い。とても持病があるばかりか旅に向かう魂まで病ってしまっているので都へ招待されてもでむくことなどは出来ない。

・「楚」語義類別:其他、行政體系、民族邦國名、楚。

・「隔」語義類別:其他、現象、自然現象、隔。

・「乾坤」天地。

・「招」招待されて都から成都まで同行すること。

・「客魂」旅人としての魂、意欲。

 

 

詩名 惟我 共,世事 與誰

詩と詩の名声に於いてはどう思ってみても自分だけが之と共にしてきたのだが,自分は現状の世情の事に就いては誰と共に之を語りあおうか。

・「詩名」詩と詩における名声、評判。

・「世事」現状の世情の事に就いて。

 

北闕 更新主 ,南星 故園

このたび北方にある朝廷では変わって新天子が即位するが,南方の地では南極星というべき君が此の第二の故郷で施政をはじめてくれる。

・「北闕」闕:朝廷

・「更新」交代した。

・「主」天子。

・「南星」高適のこと

・「落」おちる。おとす。しぬ。垣根。村里。はじまる。

・「故園」杜甫の、生活圏成都浣花渓の草堂寶応元年四月十八日丁卯粛宗崩じ,二十八日,代宗即位す,髙適蜀州刺史より厳武に代わり成都尹、剣南西川節度使となる。になってくることを云う。

 

 

定知 相見 ,爛漫 芳尊

必ずやお互いが面会する日はある。腹蔵なく酔いどれて、そして酒樽をまた倒むけることであろう。

・「知」語義類別:人、狀態、心智狀態、知。

・「見」語義類別:人、感官詞、視覺、見。

・「日」語義類別:時、時間、範圍時間(日)、日。

・「爛漫」酒にて酔っぱらう。

・「倒」杯を傾ける。

・「芳尊」飲品をいい、ここでは酒。

・「相見」 面会する。