巴西驛亭觀江漲呈竇使君,二首之二夕暮れに向奈美は次第に緑を増してくる。土手のつつみの青さは空に連なっている。日がたつにつれ春も暮れて季節は変わろうとしている。それに伴って愁いも重ねて酒に酔ってもう覚めることがない。

 

2013年9月16日  同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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649 五言律詩 《巴西驛亭觀江漲呈竇使君,二首之二》 蜀中転々 杜甫 <554  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2995 杜甫詩1000-554-793/1500       

 

 

作時:762 寶應元年 杜甫51歳 

卷別: 卷二三四  文體: 五言律詩 

詩題: 巴西驛亭觀江漲呈竇使君,二首之二

寫作地點: 綿州(劍南道北部 / 綿州 / 綿州

寫及地點: 巴西驛亭 (劍南道北部 綿州 巴西)     

交遊人物: 竇使君

掲 載; 杜甫1000首の554首目-場面

杜甫ブログ1500回予定の-793回目   40892

 

巴西驛亭觀江漲呈竇使君,二首之一

(成都盆地の北東、三巴の西の綿州の駅亭で涪江の水がみなぎっているのを見て西山檢察使の竇侍禦に意見をした詩。)二首の一

轉驚波作怒,即恐岸隨流。

突然のことで驚いたのは涪江の水嵩が上がり波が怒涛うず巻く、それは恐怖を覚えるもので自分がいる岸を洗って流れているのだ

賴有杯中物,還同海上鷗。

進められて盃に飲み物を注がれ、上を向くと、同時期にグルット返ってきたカモメが涪江の水の上を飛んでいる。

關心小剡縣,傍眼見揚州。

剡縣の美しい剡渓に少しでも似たところに関心したし、傍らを見れば華やかな揚州の運河地方を見るかのようだ。

為接情人飲,朝來減半愁。

心の通い合った人と飲みことで接見するのはよいし、朝が来ると逢うことで愁いが半分になっていたがすっかり消えてしまっている。

(巴西の驛亭に 江漲るを觀て竇使君に呈す)二首の一

轉た驚く 波 怒を作し,即ち恐は岸に隨流す。

賴に杯中の物有り,還りに海上の鷗を同うす。

關心するは 小くも剡縣に,傍眼するは揚州を見るに。

接を為す 情人の飲,朝來りて半愁を減す。

 

 

巴西驛亭觀江漲呈竇使君,二首之二

komichi03(成都盆地の北東、三巴の西の綿州の駅亭で涪江の水がみなぎっているのを見て西山檢察使の竇侍禦に意見をした詩。)二首の二

向晚波微綠,連空岸青。

夕暮れに向奈美は次第に緑を増してくる。土手のつつみの青さは空に連なっている。

日兼春有暮,愁與醉無醒。

日がたつにつれ春も暮れて季節は変わろうとしている。それに伴って愁いも重ねて酒に酔ってもう覚めることがない。

漂泊猶杯酒,躊躇此驛亭。

こんな旅に流離うものにいとって、更にこの盃の酒を飲むことになり、愁いによってついつい個々の駅亭に留まってしまっているのである。

相看萬里外,同是一浮萍。

お互いに見ようとするのははるか万里の先にある故郷のことだ。同じような境遇であるのは互いに浮草の一つの白い花の様なものだということである。 

(巴西の驛亭に 江漲るを觀て竇使君に呈す)二首の二

晚に向い波 微に綠なり,空に連い岸 って青し。

日兼ねて春 暮有り,愁いに與り醉 醒むる無し。

漂泊 猶お杯酒し,躊躇 此の驛亭に。

相い看る 萬里の外,同じく是れ 一の浮萍。

 

 

『巴西驛亭觀江漲呈竇使君,二首之二』 現代語訳と訳註

(本文)

巴西驛亭觀江漲呈竇使君,二首之二

向晚波微綠,連空岸青。

日兼春有暮,愁與醉無醒。

漂泊猶杯酒,躊躇此驛亭。

相看萬里外,同是一浮萍。

 

 

(下し文)

(巴西の驛亭に 江漲るを觀て竇使君に呈す)二首の二

晚に向い波 微に綠なり,空に連い岸 って青し。

日兼ねて春 暮有り,愁いに與り醉 醒むる無し。

漂泊 猶お杯酒し,躊躇 此の驛亭に。

相い看る 萬里の外,同じく是れ 一の浮萍。

 

 

(現代語訳)

(成都盆地の北東、三巴の西の綿州の駅亭で涪江の水がみなぎっているのを見て西山檢察使の竇侍禦に意見をした詩。)二首の二

夕暮れに向奈美は次第に緑を増してくる。土手のつつみの青さは空に連なっている。

日がたつにつれ春も暮れて季節は変わろうとしている。それに伴って愁いも重ねて酒に酔ってもう覚めることがない。

こんな旅に流離うものにいとって、更にこの盃の酒を飲むことになり、愁いによってついつい個々の駅亭に留まってしまっているのである。

お互いに見ようとするのははるか万里の先にある故郷のことだ。同じような境遇であるのは互いに浮草の一つの白い花の様なものだということである。

 

 

(訳注)

巴西驛亭觀江漲呈竇使君,二首之二

(成都盆地の北東、三巴の西の綿州の駅亭で涪江の水がみなぎっているのを見て西山檢察使の竇侍禦に意見をした詩。)二首の二

・竇使君 西山檢察使の竇侍禦のこと。(下地図bc34)杜甫『入奏行贈西山檢察使竇侍禦』

(宴の演奏や詩を詠む席にはいって西山の検察、竇侍禦のこの詩を贈る。)

・西山檢察使 吐蕃国境の山間部を担当する。松、維、恭、蓬、雅、黎、姚、悉八州をいう。

 

向晚 微綠 ,連空 <【向晚波猶綠】>

夕暮れに向奈美は次第に緑を増してくる。土手のつつみの青さは空に連なっている。

 

 

日兼 有暮 ,愁與 無醒

日がたつにつれ春も暮れて季節は変わろうとしている。それに伴って愁いも重ねて酒に酔ってもう覚めることがない。

 

漂泊 猶杯酒 ,躊躇 此驛亭

こんな旅に流離うものにいとって、更にこの盃の酒を飲むことになり、愁いによってついつい個々の駅亭に留まってしまっているのである。

・「漂泊」1 流れただようこと。「小舟が―する」 2 所を定めずさまよい歩くこと。さすらうこと。流浪。

・「躊躇」何かをすることに対しての違和感と優柔不断な気持ちためらい 二の足 躊躇い不確実性または不本意なことにためらう、あるいは躊躇する思惑う 逡巡 うじうじ 思い迷う 

・「驛亭」公署建築、驛。 唐に整備された十里ごとの休憩、宿泊施設。四阿、小さな休み場所。あずまや。亭:宿場、宿駅。

 

相看 萬里 ,同是 一浮萍

お互いに見ようとするのははるか万里の先にある故郷のことだ。同じような境遇であるのは互いに浮草の一つの白い花の様なものだということである。

・「浮萍」うきくさ。また、住居の定まらないことのたとえ。
白蘋005