《喜雨》万物が成長する春というのに干ばつが続き天地はすべてが黄昏れている。太陽輝きはまるで血の色のように真っ赤である。
2013年9月18日 | 同じ日の紀頌之5つのブログ |
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 | |
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩 LiveDoor |
司馬相如 《子虚賦 》(12)#5-2 文選 賦<109-#5-2>9分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩891 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3003 |
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ | |
Ⅱ中唐詩・晩唐詩 LiveDoor |
送張道士 韓愈(韓退之) <188-#2>Ⅱ中唐詩804 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ3004 |
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" | |
Ⅲ杜甫詩1000詩集 LiveDoor | 651五言古詩 《喜雨》 蜀中転々 杜甫 <556-#1> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3005 杜甫詩1000-556-#1-795/1500 |
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集 不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている | |
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2 | |
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩 | |
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor | 118 訴衷情 其二 韋荘 ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-292-5-#46 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3007 |
■最近の人気の文・賦・詩・詞(漢詩の5ブログ各部門) | |
■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex | |
『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332 李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html
| |
651五言古詩 《喜雨》 蜀中転々 杜甫 <556-#1> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3005 杜甫詩1000-556-#1-795/1500
作時:763年 廣德元年 杜甫51歳
卷別: 卷二一九
文體: 五言古詩
掲 載; 杜甫1000首の556-#1首目-場面杜甫ブログ1500回予定の-795回目
詩題: 喜雨
(雨を喜ぶ)
春旱天地昏,日色赤如血。
万物が成長する春というのに干ばつが続き天地はすべてが黄昏れている。太陽輝きはまるで血の色のように真っ赤である。
農事都已休,兵戈況騷屑。
農業に取りかかることもすべてできないままでいるし、まるで戦争の中にいる様であり、況やそこに風が吹くと大変である。
巴人困軍須,慟哭厚土熱。
成都盆地の東の巴地方の人々は困窮して軍隊を必要とした。地表のかなり厚い部分まで熱せられ、泣き叫ぶことしかできない。
滄江夜來雨,真宰罪一雪。
ところがその夜遅くなって涪江から滄海に至るかなり広い地域に雨が降った。本当のところこれが雪であったら何の役にも立たないところであった。
#2
穀根小蘇息,沴氣終不滅。
何由見寧歲,解我憂思結。
崢嶸群山雲,交會未斷絕。
安得鞭雷公,滂沱洗吳越。
喜雨
春旱して天地昏れ,日色 赤 血の如し。
農事 都【み】な已に休む,兵戈 況んや騷屑【そうしょう】ならん。
巴人 困軍 須【もち】うが,慟哭 厚土の熱を。
滄江 夜來の雨,真宰【しんさい】 一雪に罪す。
#2
穀根 小しく蘇息し,沴氣【れいき】終に滅せず。
何に由りて寧歲【ねいさい】を見んや,我が解す 憂思の結を。
崢嶸 群山の雲,交會 未だ斷絕ぜず。
安んぞ雷公に鞭するを得ん,滂沱 吳越を洗す。
『喜雨』 現代語訳と訳註
(本文)
喜雨
春旱天地昏,日色赤如血。
農事都已休,兵戈況騷屑。
巴人困軍須,慟哭厚土熱。
滄江夜來雨,真宰罪一雪。
詩文(含異文):
春旱天地昏,日色赤如血。
農事都已休【農事都未休】,兵戈況騷屑。
巴人困軍須,慟哭厚土熱。
滄江夜來雨,真宰罪一雪。
(下し文)
(喜雨)
春旱して天地昏れ,日色 赤 血の如し。
農事 都【み】な已に休む,兵戈 況んや騷屑【そうしょう】ならん。
巴人 困軍 須【もち】うが,慟哭 厚土の熱を。
滄江 夜來の雨,真宰【しんさい】 一雪に罪す。
(現代語訳)
(雨を喜ぶ)
万物が成長する春というのに干ばつが続き天地はすべてが黄昏れている。太陽輝きはまるで血の色のように真っ赤である。
農業に取りかかることもすべてできないままでいるし、まるで戦争の中にいる様であり、況やそこに風が吹くと大変である。
成都盆地の東の巴地方の人々は困窮して軍隊を必要とした。地表のかなり厚い部分まで熱せられ、泣き叫ぶことしかできない。
ところがその夜遅くなって涪江から滄海に至るかなり広い地域に雨が降った。本当のところこれが雪であったら何の役にも立たないところであった。
(訳注)
喜雨
(雨を喜ぶ)
作時:763年 廣德元年 杜甫51歳
卷別: 卷二一九
文體: 五言古詩
喜雨 魏 曹植(曹子建)
天覆何彌廣!苞育此群生。
棄之必憔悴,惠之則滋榮。
慶雲從北來,鬱述西南征。
時雨終夜降,長雷周我廷。
嘉種盈膏壤,登秋必有成。
曹植(曹子建) 《喜雨》 魏詩 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3006 (09/18)
春旱 天地 昏 ,日色 赤 如血 。
万物が成長する春というのに干ばつが続き天地はすべてが黄昏ている。太陽輝きはまるで血の色のように真っ赤である。
・「旱」雨が降らずからからに乾くこと。ひでり。「旱害・旱魃(かんばつ)/水旱・大旱
農事 都已休 ,兵戈 況騷屑 。
農業に取りかかることもすべてできないままでいるし、まるで戦争の中にいる様であり、況やそこに風が吹くと大変である。
・「農事」春になっての農事。
・「休」農業に取りかかるのをやめる。
・「兵戈」戰爭のような状況。
・「騷屑」風の涼しく吹くさま。
巴人 困軍 須 ,慟哭 厚土 熱 。
成都盆地の東の巴地方の人々は困窮して軍隊を必要とした。地表のかなり厚い部分まで熱せられ、泣き叫ぶことしかできない。
・「巴人」剣南三巴の人。
・「軍」語義類別:人、稱謂、職業身份、軍。
・「須」必要とする。
・「慟哭」悲しみのあまり、声をあげて泣くこと。。
・「熱」熱旱。
滄江 夜來 雨 ,真宰 罪 一雪 。
ところがその夜遅くなって涪江から滄海に至るかなり広い地域に雨が降った。本当のところこれが雪であったら何の役にも立たないところであった。
