《春日戲題惱郝使君兄》天子の使いの君はその意気込みはこの大空をもしのぐものである。それで最近の出来事、楽しく歓談したこと、通常の付き合いの中でのことを思い出す。小さくまだ細い馬が鳴いていたものが、輝かしいめいばの「騕褭」になった。美人はというとしばしば出てくるのは「董嬌饒」という美人の名前だ。
2013年9月24日 | 同じ日の紀頌之5つのブログ |
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656 七言古詩 《春日戲題惱郝使君兄》 蜀中転々 杜甫 <561> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3035 杜甫詩1000-561-801/1500
作時:763年 廣德元年 杜甫51歳
掲 載; 杜甫1000首の561首目-場面
杜甫ブログ1500回予定の-801回目
40900
杜甫
春日戲題惱郝使君兄 #1
(春の日に天子の使いできている惱郝兄君に戯れに題してみた。)
使君意氣淩青霄,憶昨歡娛常見招。
天子の使いの君はその意気込みはこの大空をもしのぐものである。それで最近の出来事、楽しく歓談したこと、通常の付き合いの中でのことを思い出す。
細馬時鳴金騕褭,佳人屢出董嬌饒。
小さくまだ細い馬が鳴いていたものが、輝かしい名馬の「騕褭」になった。美人はというとしばしば出てくるのは「董嬌饒」という美人の名前だ。
東流江水西飛燕,可惜春光不相見。
川の流れはというと逗留するもので、長江の水もそうである。西に向かうのは燕が飛ぶときであろう。春の風光はというと行く春を惜しむものであり、互いに見ることはない。
#2
願攜王趙兩紅顏,再騁肌膚如素練。
通泉百里近梓州,請公一來開我愁。
舞處重看花滿面,尊前還有錦纏頭。
(唐・杜甫)
春日戲題惱郝使君兄 #1
使君 意氣 青霄を凌ぐ,昨を憶い娛を歡ぶ常に招を見る。
細馬 鳴く時 金騕の褭,佳人 屢ば董の驕饒を出ず。
東流 江水 西に燕飛び,惜む可し春光 相い見ず。
#2
願わくば王趙を攜え 兩紅顏,再騁 肌膚 素練の如し。
通泉 百里 梓州近し,請公 一び來る 我愁を開く。
舞う處 重ねて花滿面に看て,尊前 還って錦纏の頭を有る。
『春日戲題惱郝使君兄』 現代語訳と訳註
(本文)
#1
春日戲題惱郝使君兄
使君意氣淩青霄,憶昨歡娛常見招。
細馬時鳴金騕褭,佳人屢出董嬌饒。
東流江水西飛燕,可惜春光不相見。
(下し文)
春日戲題惱郝使君兄 #1
使君 意氣 青霄を凌ぐ,昨を憶い娛を歡ぶ常に招を見る。
細馬 鳴く時 金騕の褭,佳人 屢ば董の驕饒を出ず。
東流 江水 西に燕飛び,惜む可し春光 相い見ず。
(現代語訳)
(春の日に天子の使いできている惱郝兄君に戯れに題してみた。)
天子の使いの君はその意気込みはこの大空をもしのぐものである。それで最近の出来事、楽しく歓談したこと、通常の付き合いの中でのことを思い出す。
小さくまだ細い馬が鳴いていたものが、輝かしい名馬の「騕褭」になった。美人はというとしばしば出てくるのは「董嬌饒」という美人の名前だ。
川の流れはというと逗留するもので、長江の水もそうである。西に向かうのは燕が飛ぶときであろう。春の風光はというと行く春を惜しむものであり、互いに見ることはない。
(訳注)
春日戲題惱郝使君兄
(春の日に天子の使いできている惱郝兄君に戯れに題してみた。)
使君意氣淩青霄,憶昨歡娛常見招。
天子の使いの君はその意気込みはこの大空をもしのぐものである。それで最近の出来事、楽しく歓談したこと、通常の付き合いの中でのことを思い出す。
細馬時鳴金騕褭,佳人屢出董嬌饒。
小さくまだ細い馬が鳴いていたものが、輝かしいめいばの「騕褭」になった。美人はというとしばしば出てくるのは「董嬌饒」という美人の名前だ。
・董嬌饒 美人名。指美人。後漢の宋子侯の「董嬌饒」詩(『玉臺新詠』巻1)
・騕褭 か細くて弱々しい。古代の良馬の名。淮南子.齊俗:「夫待騕褭、飛兔而駕之,則世莫乘車。」
東流江水西飛燕,可惜春光不相見。
川の流れはというと東流するもので、長江の水もそうである。西に向かうのは燕が飛ぶときであろう。春の風光はというと行く春を惜しむものであり、互いに見ることはない。