《山寺〔章留後同遊。〕》#1 野地に来て山寺があり、石壁の根っこの方に、いろんな仏龕が遍在している。前の方の仏像は決して区別できないものである、それはたくさんの御神体が一面苔に覆われている。

 

2013年10月3日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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660 《山寺〔自注:得開字,章留後同遊。〕》 蜀中転々 杜甫 <566-#1>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3080 杜甫詩1000-566-#1-810/1500

 

 

作者: 杜甫  763年廣德元年   52 

卷別: 卷二二○  文體: 五言古詩 

詩題: 山寺〔自注:得開字,章留後同遊。〕 

 

 

山寺〔自注:得開字,章留後同遊。〕

(山寺)「開」と云う字を与えられ作る。章彝が惠義寺に留った後、この場所で遊んだ。

野寺根石壁,諸龕遍崔嵬。

野地に来て山寺があり、石壁の根っこの方に、いろんな仏龕が遍在している。

前佛不復辨,百身一莓苔。

前の方の仏像は決して区別できないものである、それはたくさんの御神体が一面苔に覆われている。

雖有古殿存,世尊亦塵埃。

古い殿堂が建っているということではあるが、世の中で最も尊い釈迦がまたこの世の中に戻ったということだ。

如聞龍象泣,足令信者哀。

護衛のための竜と象が泣いているのを聞くかのようなものだ。足しげく命じられるのは仏教の信者が悲しくなるというものだ。

#2

使君騎紫馬,捧擁從西來。

樹羽靜千里,臨江久裴回。

山僧衣藍縷,告訴棟梁摧。

公為顧賓徒,咄嗟檀施開。

吾知多羅樹,卻倚蓮華臺。

#3

諸天必歡喜,鬼物無嫌猜。

以茲撫士卒,孰曰非周才。

窮子失淨處,高人憂禍胎。

晏風破肉,荒林寒可迴。

思量入道苦,自哂同嬰孩。

 

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野寺根石壁【野寺限石壁】,諸龕遍崔嵬。

前佛不復辨,百身一莓苔。

雖有古殿存【惟有古殿存】,世尊亦塵埃。

如聞龍象泣,足令信者哀。

使君騎紫馬,捧擁從西來。

樹羽靜千里,臨江久裴回。

山僧衣藍縷,告訴棟梁摧。

公為顧賓徒【公為顧賓從】【公為顧兵從】【公為領賓徒】【公為領賓從】【公為領兵從】,咄嗟檀施開。

吾知多羅樹,卻倚蓮華臺。

諸天必歡喜,鬼物無嫌猜。以茲撫士卒,孰曰非周才。

窮子失淨處【見《法華經》】,高人憂禍胎。

晏風破肉,荒林寒可迴。

思量入道苦【思量人道苦】,自哂同嬰孩。 

 

DCF00213

 

『山寺』 現代語訳と訳註

(本文)

山寺

〔自注:得開字,章留後同遊。〕

野寺根石壁,諸龕遍崔嵬。

前佛不復辨,百身一莓苔。

雖有古殿存,世尊亦塵埃。

如聞龍象泣,足令信者哀。

 

(下し文)

(山寺)

野寺 石壁を根とし,諸龕 崔嵬を遍ねく。

前佛 辨すを復せず,百身 一つの莓苔。

古殿の存するを有ると雖えども,世尊 亦た塵埃なり。

龍 象 泣くを聞くが如し,信者の哀を足ら令めよ。

 

(現代語訳)

(山寺)「開」と云う字を与えられ作る。章彝が惠義寺に留った後、この場所で遊んだ。

野地に来て山寺があり、石壁の根っこの方に、いろんな仏龕が遍在している。

前の方の仏像は決して区別できないものである、それはたくさんの御神体が一面苔に覆われている。

古い殿堂が建っているということではあるが、世の中で最も尊い釈迦がまたこの世の中に戻ったということだ。

護衛のための竜と象が泣いているのを聞くかのようなものだ。足しげく命じられるのは仏教の信者が悲しくなるというものだ。

 

(訳注)

山寺

(山寺)

・山寺 惠義寺のこと。

秦州で五言律詩「山寺」と同題がある。

野寺殘僧少,山園細路高。

麝香眠石竹,鸚鵡啄金桃。

亂水通人過,懸崖置屋牢。

上方重閣晚,百裡見秋毫。

山寺 杜甫 <289> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1334 杜甫詩 700- 409

〔自注:得開字,章留後同遊。〕

「開」と云う字を与えられ作る。章彝が惠義寺に留った後、この場所で遊んだ。

 

野寺 根石壁 ,諸龕 遍崔嵬

野地に来て山寺があり、石壁の根っこの方に、いろんな仏龕が遍在している。

野寺 題の山寺。

「石壁」 1 石で築いた壁や仕切り。いしかべ。 2 岩石の絶壁。きりぎし。

「龕」1 石窟や家屋の壁面に、仏像・仏具を納めるために設けたくぼみ。また、仏壇・厨子(ずし)にもいう。仏龕(ぶつがん) 2 遺体を納める棺(かん)や輿(こし)。。

「崔嵬」山峰崖嶺。

「遍」 1 全体に行き渡る。あまねく。「遍在・遍満・遍歴・遍路/普遍・満遍(まんべん) 2 回数を示す語。

 

前佛 不復 ,百身 莓苔

前の方の仏像は決して区別できないものである、それはたくさんの御神体が一面苔に覆われている。

「前佛」今昔、前側の神鬼泛稱、佛。

「辨」区別する。弁別する。②. ものごとをうまく処理する。すませる。。

「百身」語義類別:其他、數詞、定量數詞、百身。

「一」語義類別:其他、數詞、定量數詞、一。

 

 

雖有 古殿 存,世尊 亦塵埃

古い殿堂が建っているということではあるが、世の中で最も尊い釈迦がまたこの世の中に戻ったということだ。

「世尊」世の中で最も尊いの意の仏の敬称。釈迦(しゃか)の敬称。

「塵埃」1 ちりとほこり。2 世の中の、もろもろの汚れたもの。俗世間の事柄。

 

 

如聞 龍象 ,足令信者

護衛のための竜と象が泣いているのを聞くかのようなものだ。足しげく命じられるのは仏教の信者が悲しくなるというものだ。

「如聞」聞くがごとし。

「龍象」龍と象。

「令」1 言いつける。命ずる。言いつけ。お達し。「令状/禁令・訓令・号令・司令・指令・辞令・勅令・伝令・発令・布令(ふれい)・命令」 2 おきて。のり。

「信者」語義類別:人、稱謂、宗教稱謂、信徒。
 駅亭の 隠遁