杜甫《數陪李梓州泛江,有女樂在諸舫,戲為豔曲二首贈李,二首之二》節度使のあなたにはもとより妻があり、野にいる鴛鴦に学ぶことなどしてはいけないのだ。
686 《數陪李梓州泛江,有女樂在諸舫,戲為豔曲二首贈李,二首之二》 蜀中転々 杜甫 <592> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3270 杜甫詩1000-592-848/1500
作時:763年 廣德元年 杜甫52歳
卷別: 卷二二七
文體: 五言律詩
詩題: 數陪李梓州泛江,有女樂在諸舫,戲為豔曲二首贈李,二首之二
地點:
梓州 (劍南道北部 梓州 梓州)
交遊人物: 李梓州
掲 載; 杜甫1000首の592首目-場面杜甫ブログ1500回予定の-848回目
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數陪李梓州泛江,有女樂在諸舫,戲為豔曲二首贈李,二首之二
(何度も、李梓州に陪席して涪江に舟を泛べる。そこに、女楽士がおり、いろんな船で来ている。戯れに、艶歌を作って李公に贈る。二首の二。)
白日移歌袖,清霄近笛床。
真昼の太陽は歌が袖を揺らす踊りに移り、清々し大空は笛が鳴りわたると牀台にちかずいていく。
翠眉縈度曲,雲鬢儼分行。
美人の眉は盛んに曲を重ねてゆき、美人の髷髪はうやうやしく別れてどこかに行く。
立馬千山暮,迴舟一水春。
馬で旅立てば山という山は暮れてゆき、舟で旅立てば一度この水の旅に春が訪れるというものである。
使君自有婦,莫學野鴛鴦。
節度使のあなたにはもとより妻があり、野にいる鴛鴦に学ぶことなどしてはいけないのだ。
(數【しばし】ば李梓州に陪して江に泛べ,女樂有りて諸舫在る,戲れに豔曲二首を為り 李に贈る,二首の二)
白日 歌は袖に移り,清霄 笛は床に近く。
翠眉 度曲に縈じ,雲鬢 分行に儼ず。
馬を立てせて 千山の暮,舟を迴して 一水の春。
使君 自【はじ】めに婦有り,野の鴛鴦に學ぶ莫れ。
『數陪李梓州泛江,有女樂在諸舫,戲為豔曲二首贈李,二首之二』 現代語訳と訳註
(本文)
數陪李梓州泛江,有女樂在諸舫,戲為豔曲二首贈李,二首之二
白日移歌袖,清霄近笛床。
翠眉縈度曲,雲鬢儼分行。
立馬千山暮,迴舟一水春。
使君自有婦,莫學野鴛鴦。
(下し文)
(數【しばし】ば李梓州に陪して江に泛べ,女樂有りて諸舫在る,戲れに豔曲二首を為り 李に贈る,二首の二)
白日 歌は袖に移り,清霄 笛は床に近く。
翠眉 縈んに曲を度する,雲鬢 儼かに分行す。
馬を立てせて 千山の暮,舟を迴して 一水の春。
使君 自【はじ】めに婦有り,野の鴛鴦に學ぶ莫れ。
(現代語訳)
(何度も、李梓州に陪席して涪江に舟を泛べる。そこに、女楽士がおり、いろんな船で来ている。戯れに、艶歌を作って李公に贈る。二首の二。)
真昼の太陽は歌が袖を揺らす踊りに移り、清々し大空は笛が鳴りわたると牀台にちかずいていく。
美人の眉は盛んに曲を重ねてゆき、美人の髷髪はうやうやしく別れてどこかに行く。
馬で旅立てば山という山は暮れてゆき、舟で旅立てば一度この水の旅に春が訪れるというものである。
節度使のあなたにはもとより妻があり、野にいる鴛鴦に学ぶことなどしてはいけないのだ。
(訳注)
數陪李梓州泛江,有女樂在諸舫,戲為豔曲二首贈李,二首之二
(何度も、李梓州に陪席して涪江に舟を泛べる。そこに、女楽士がおり、いろんな船で来ている。戯れに、艶歌を作って李公に贈る。二首の二。)
白日移歌袖,清霄近笛床。
真昼の太陽は歌が袖を揺らす踊りに移り、清々し大空は笛が鳴りわたると牀台にちかずいていく。
翠眉縈度曲,雲鬢儼分行。
美人の眉は盛んに曲を重ねてゆき、美人の髷髪はうやうやしく別れてどこかに行く。
・翠眉 1 みどり色のつややかなまゆ。美人のまゆ。2 柳の葉の細く青々としていること。また、山が遠く青くかすんで見えること。
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立馬千山暮,迴舟一水春。
馬で旅立てば山という山は暮れてゆき、舟で旅立てば一度この水の旅に春が訪れるというものである。
使君自有婦,莫學野鴛鴦。