杜甫《陪章留後侍御宴南樓〔得風字。〕》#1この晩夏にいたるまでもう長期にわたって吐蕃との不穏な状況にある地域になっている。こうした時にこの楼閣で宴会は清廉な気持ちに同化していくのである。

2013年11月16日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固)《兩都賦序》(4) 文選 賦<111―4>13分割41回 Ⅱ李白に影響を与えた詩950 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3298
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(15)-#13韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <862>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3294韓愈詩-220-#13
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ692 《陪章留後侍御宴南樓〔得風字。〕》#1 蜀中転々 杜甫 <598>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3300 杜甫詩1000-598-854/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ75 《薤露歌》 無名氏挽歌 漢魏詩  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3301 (11/16)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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692 《陪章留後侍御宴南樓〔得風字。〕》#1 蜀中転々 杜甫 <598  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3300 杜甫詩1000-598-854/1500

 

 

詩 題:陪章留後侍御宴南樓〔得風字。〕

作時:763 廣德元年 杜甫52歳 

卷別: 卷二二七  文體: 五言古詩 

詩題: 陪章留後侍御宴南樓〔得風字。〕

交遊人物/地點: 章彝 當地交遊(劍南道北部 梓州 梓州)

掲 載; 杜甫1000首の598首目-場面

杜甫ブログ1500回予定の-854回目   40953

 

 

 

陪章留後侍禦宴南樓〔得風字〕#1

(章彝節度使留守居役の侍禦に陪して梓州南樓に宴会する。「風」字を得る。)

域長夏晚,茲樓清宴同。

この晩夏にいたるまでもう長期にわたって吐蕃との不穏な状況にある地域になっている。こうした時にこの楼閣で宴会は清廉な気持ちに同化していくのである。

朝廷燒棧北,鼓角滿天東。

都の朝廷は北に向かう桟道を徐知道の叛乱によって焼き落とされてしまっているし、吐蕃軍の太鼓と角笛は天の東側を焦がしてしまっている。

屢食將軍第,仍騎禦史驄。

しばしば節度使次官の将軍には幕府において食にあずかることが多いのであるが、すなわち禦史の聰敏なご配慮に乗せていただいているのである。

本無丹灶術,那免白頭翁。

もともと私には世渡り術が全くへたくそで、こうしたただの白髪頭の爺いであることをお許し願いたいと思うしだいです。

 

章留後侍禦に陪して南樓に宴す〔風字を得る〕#1

域 長しく夏の晚,茲の樓 清く宴同じうする。

朝廷 棧北を燒く,鼓角 天東に滿つ。

屢ば 將軍の第に食す,仍ち禦史の驄に騎す。

本と丹灶の術無し,那んぞ白頭翁を免んぜん。

#2

寇盜狂歌外,形骸痛飲中。

野雲低渡水,簷雨細隨風。

出號江城黑,題詩蠟炬紅。

此身醒複醉,不擬哭途窮。

寇盜 狂歌の外,形骸 痛飲の中。

野雲 渡水に低くして,簷雨 細かに風に隨う。

號を出づ 江城 黑たり,詩を題すは 蠟炬 紅なり。

此の身 複た醉うを醒め,途窮めるを哭すを擬せず。

 

陪章留後侍禦宴南樓〔得風字〕(含異文)

域長夏晚,茲樓清宴同。

朝廷燒棧北【案:廣德二年,吐蕃入大震關。】,鼓角滿天東【案:道有大小漏天。】【鼓角漏天東】。

屢食將軍第【屢食將軍邸】,仍騎御史驄【仍驕御史驄】。

本無丹灶術【本無丹灶訣】,那免白頭翁。

寇盜狂歌外,形骸痛飲中。

野雲低渡水,簷雨細隨風。

出號江城黑,題詩蠟炬紅【題詩蠟燭紅】。

此身醒復醉【此身醒覆醉】,不擬哭途窮。 

月明峡01 

 

『陪章留後侍禦宴南樓〔得風字〕』 現代語訳と訳註

(本文)

陪章留後侍禦宴南樓〔得風字〕#1

域長夏晚,茲樓清宴同。

朝廷燒棧北,鼓角滿天東。

屢食將軍第,仍騎禦史驄。

本無丹灶術,那免白頭翁。

 

 

(下し文)

章留後侍禦に陪して南樓に宴す〔風字を得る〕#1

域 長しく夏の晚,茲の樓 清く宴同じうする。

朝廷 棧北を燒く,鼓角 天東に滿つ。

屢ば 將軍の第に食す,仍ち禦史の驄に騎す。

本と丹灶の術無し,那んぞ白頭翁を免んぜん。

 

(現代語訳)

(章彝節度使留守居役の侍禦に陪して梓州南樓に宴会する。「風」字を得る。)

この晩夏にいたるまでもう長期にわたって吐蕃との不穏な状況にある地域になっている。こうした時にこの楼閣で宴会は清廉な気持ちに同化していくのである。

都の朝廷は北に向かう桟道を徐知道の叛乱によって焼き落とされてしまっているし、吐蕃軍の太鼓と角笛は天の東側を焦がしてしまっている。

しばしば節度使次官の将軍には幕府において食にあずかることが多いのであるが、すなわち禦史の聰敏なご配慮に乗せていただいているのである。

もともと私には世渡り術が全くへたくそで、こうしたただの白髪頭の爺いであることをお許し願いたいと思うしだいです。

 

(訳注)

陪章留後侍禦宴南樓〔得風字〕#1

(章彝節度使留守居役の侍禦に陪して梓州南樓に宴会する。「風」字を得る。)

・章 章彝節度使留守居役の侍禦

 

域長夏晚,茲樓清宴同。

この晩夏にいたるまでもう長期にわたって吐蕃との不穏な状況にある地域になっている。こうした時にこの楼閣で宴会は清廉な気持ちに同化していくのである。

 吐蕃との不穏な状況にある地域を云う。

・夏晚 晩夏。夏の終わり。

 

朝廷燒棧北,鼓角滿天東。

都の朝廷は北に向かう桟道を徐知道の叛乱によって焼き落とされてしまっているし、吐蕃軍の太鼓と角笛は天の東側を焦がしてしまっている。

棧北 蜀から長安に向かう秦嶺山脈には桟道がかけられている。そこを徐知道の叛乱によって焼き落とされ、分断されてしまったことを云う。

鼓角 吐蕃軍の打ち鳴らす太鼓と角笛。吐蕃軍にに占領されたことを云う

・滿天東 滿天の東側が赤く染まること。

 

屢食將軍第,仍騎禦史驄。

しばしば節度使次官の将軍には幕府において食にあずかることが多いのであるが、すなわち禦史の聰敏なご配慮に乗せていただいているのである。

・將軍第 節度使の幕府をいうが、ここでは留守居役を持ち上げていっている。

・仍騎禦史驄 禦史お心づかいに倚り、御相伴にあずかり大変ありがたいことですというのが日本的な意味合いになろうか。

 

本無丹灶術,那免白頭翁。

もともと私には世渡り術が全くへたくそで、こうしたただの白髪頭の爺いであることをお許し願いたいと思うしだいです。

・丹灶術 処世術のこと。丹灶;(1) 〔座・口〕かまど.(2) 台所,厨房.灶神 Zàoshén[]かまど神.

この頃の杜甫は、こうした宴席で、お題を出され、韻の文字を出されたことで詩を作って生活をしていたことをしめすものである。
月明峡02