杜甫《客舊館》 風に幔幕がいつ巻き上げられてもおかしくない。寒くなってきて昨夜には砧で擣衣する音が響いていた。ここ蜀巴、涪江や漢江流域の地域から出発する理由というのはないのである。心に筆禍っているこの愁いに月は冷え冷えとして影を落としている。
 

2013年12月31日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固)《西都賦》(41)#16(狩猟後の饗宴と昆明地ⅰ)-1 文選 賦<112―41>18分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩995 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3523
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《瀧吏》嶺南行(4)-3韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <908>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3524韓愈詩-233
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 736 《客舊館〔草堂逸詩拾遺〕》 蜀中転々 杜甫 <643>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3525 杜甫詩1000-643-899/1500〔草堂逸詩拾遺-(12)〕
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 240《九辯 第八段》 宋玉 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3526 (12/31)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 9 19 醉公子一首 (薛昭蘊)薛侍郎昭蘊ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-396-9-#19  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3527
 
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
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736 《客舊館〔草堂逸詩拾遺〕》 蜀中転々 杜甫 <643  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3525 杜甫詩1000-643-899/1500〔草堂逸詩拾遺-(12)

 

詩 題:客舊館〔草堂逸詩拾遺〕

作時:763 廣德元年 杜甫52歳 

卷別: 卷二三四  文體: 五言律詩 

詩題: 客舊館〔草堂逸詩拾遺-(12)

作地點: 梓州(劍南道北部 / 梓州 / 梓州

掲 載; 杜甫1000首の643首目-場面杜甫ブログ1500回予定の-899回目 

 

 

〔草堂逸詩拾遺-(12)

客舊館

(旅客者として今まで過ごしてきた館について詠う)

陳跡隨人事,初秋別此亭。 

 子昂が誣告で投獄され、憤激のあまり獄死したことからその後の人事には注意して行ったという。きせつもあきにかわってこの樓閣ともわかれをつげることになった。

重來梨葉赤,依舊竹林青。 

去年もそうだったけれど今年もまたなしの葉が赤く染まってきた。こちらには古い竹に今年新しく伸びた竹が寄り添いその葉を青青としている竹林がある。

風幔何時卷,寒砧昨夜聲。 

風はふきあげ幔幕がいつ巻き上げられてもおかしくない。寒くなってきて昨夜には砧で擣衣する音が響いていた。

無由出江漢,愁緒月冥冥。 

ここ蜀巴、涪江や漢江流域の地域から出発する理由というのはないのである。心に筆禍っているこの愁いに月は冷え冷えとして影を落としている。

 

(客は舊館にあり)

陳跡 人事に隨う,初秋 此亭を別る。 

重ねて來る 梨葉赤く,舊に依る 竹林青し。 

風に幔 何時か卷れん,寒砧 昨夜聲する。 

由無し 江漢を出づるに,愁緒 月冥冥たり。 

 aki010

 

『客舊館』 現代語訳と訳註

(本文) 〔草堂逸詩拾遺-(12)

客舊館

陳跡隨人事,初秋別此亭。 

重來梨葉赤,依舊竹林青。 

風幔何時卷,寒砧昨夜聲。 

無由出江漢,愁緒月冥冥。 

 

(下し文)

(客は舊館にあり)

陳跡 人事に隨う,初秋 此亭を別る。 

重ねて來る 梨葉赤く,舊に依る 竹林青し。 

風に幔 何時か卷れん,寒砧 昨夜聲する。 

由無し 江漢を出づるに,愁緒 月冥冥たり。 

 

(現代語訳)

(旅客者として今まで過ごしてきた館について詠う)

子昂が誣告で投獄され、憤激のあまり獄死したことからその後の人事には注意して行ったという。きせつもあきにかわってこの樓閣ともわかれをつげることになった。

去年もそうだったけれど今年もまたなしの葉が赤く染まってきた。こちらには古い竹に今年新しく伸びた竹が寄り添いその葉を青青としている竹林がある。

風はふきあげ幔幕がいつ巻き上げられてもおかしくない。寒くなってきて昨夜には砧で擣衣する音が響いていた。

ここ蜀巴、涪江や漢江流域の地域から出発する理由というのはないのである。心に筆禍っているこの愁いに月は冷え冷えとして影を落としている。

 

(訳注)

金燈花03〔草堂逸詩拾遺-(12)

客舊館

(旅客者として今まで過ごしてきた館について詠う)

杜甫は梓州の官舎の楼閣から出発して東に下って行こうと思っている時期にわずかの間旅客者としてお世話になった宿舎について詠ったものである。

 

陳跡 人事 ,初秋 此亭

子昂が誣告で投獄され、憤激のあまり獄死したことからその後の人事には注意して行ったという。きせつもあきにかわってこの樓閣ともわかれをつげることになった。

「陳跡」射洪県令の段簡による誣告で投獄され、憤激のあまり獄死したことをいう。陳 子昂(ちん すごう、661年(龍朔元年) - 702年(長安2年))は、中国・唐代(初唐)の詩人。梓州射洪(現在の四川省遂寧市射洪県)の人。字は伯玉。 略伝[編集]. 陳子昂はもともとは先祖代々潁州(安徽省)出身であり、4代前から梓州に住むようになった。

696年(万歳通天元年)から、武攸宜(武則天の一族)の率いる契丹討伐軍に参謀(記室参軍)として参加した。戦果をなかなか挙げられない武に対し、策を上書し諫言を呈するも受け入れられず、かえって降格処分となった。聖暦年間に入ると、老父の世話をするために帰郷する。父が死去するとショックを受け、病弱な体質から体調が悪化し、さらに県令の段簡による誣告で投獄されたため、憤激のあまり獄死した。段簡が陳子昂を陥れた理由として、陳家の財産に目を付けたから、また武一族に指嗾されたからとの説がある。

立秋(りっしゅう)は、二十四節気の第13七月節(旧暦6月後半 - 7月前半)。初めて秋の気配が現れてくる頃とされる。
・処暑(しょしょ)は、二十四節気の第14。七月中(通常旧暦7月内)。
・白露(はくろ)は、二十四節気の第15。八月節(旧暦7月後半 - 8月前半)。大気が冷えてきて、露ができ始めるころ。『暦便覧』では、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と説明している。
秋分(しゅうぶん)は、二十四節気の第16。八月中(旧暦8月内)。
・寒露(かんろ)は、二十四節気の第17。九月節(旧暦8月後半 - 9月前半)。露が冷気によって凍りそうになるころ。雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き止むころ。
・霜降(そうこう)は、二十四節気の第18。九月中(通常旧暦9月内)。露が冷気によって霜となって降り始めるころ。『暦便覧』では「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と説明している。
楓や蔦が紅葉し始めるころ。この日から立冬までの間に吹く寒い北風を木枯らしと呼ぶ。
・立冬(りっとう)は、二十四節気の第19。十月節(旧暦9月後半 - 10月前半)。初めて冬の気配が現われてくる日。『暦便覧』では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明している。
秋分と冬至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春の前日までが冬となる

 

重來 梨葉 ,依舊竹林

去年もそうだったけれど今年もまたなしの葉が赤く染まってきた。こちらには古い竹に今年新しく伸びた竹が寄り添いその葉を青青としている竹林がある。

 

風幔 何時 卷,寒砧 昨夜

風がふきあげ幔幕がいつ巻き上げられてもおかしくない。寒くなってきて昨夜には砧で擣衣する音が響いていた。

「風幔」語義類別:物、器物、帳幕、幔。

「時」語義類別:時、時間、範圍時間(時刻)、時。

「寒」語義類別:物、天候氣象、冷寒、寒。

「砧」搗衣
  
亦知戍不返,秋至拭清砧。已近苦寒月,況經長別心。
  
寧辭搗衣倦,一寄塞垣深。用盡閨中力,君聽空外音。

搗衣(擣衣) 杜甫 <295> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1352 杜甫詩 700- 415

 

無由 江漢 ,愁緒 冥冥

ここ蜀巴、涪江や漢江流域の地域から出発する理由というのはないのである。心に筆禍っているこの愁いに月は冷え冷えとして影を落としている。
成都遂州00