杜甫《又送》涪江を中に左右に峯が広がり、寂しさが広がるこの春の梓州の高楼を前にして立つ。傍にはたけの林が青々としてあり、送別の宴において旅客者として酒をすすめられ、その盃に日が射している。
 

2014年1月5日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
LiveDoorブログ
班孟堅(班固)《西都賦》(46)#17-3 文選 賦<112―46>18分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1000 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3548 (46)#17-3
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
 LiveDoorブログ
《瀧吏》嶺南行(4)-8韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <913>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3549韓愈詩-238
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 741 《又送(惠義寺園送辛員外)〔草堂逸詩拾遺〕》 蜀中転々 杜甫 <648>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3550 杜甫詩1000-648-904/1500〔草堂逸詩拾遺-(17)〕
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 245 《歎昨日三首其一》盧仝 中唐詩  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3551 (01/05)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 10 -4 酒泉子一首 牛學士希濟(牛希濟)ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-401-10-#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3552
 
 ■最近の人気の文・賦・詩・詞(漢詩の5ブログ各部門)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex
『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html
『楚辞』九辯 第九段―まとめ 宋玉  <00-#35> 664 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2304  http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/archives/6471825.html
安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html 
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源 巻三 女性詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選雑詩 上 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
薛濤 詩詞全首100 井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
主に花間集から
温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
韋荘 50首 菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617
皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
牛嶠  20首 女冠子四首 其一 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107
『花間集』継続中 
杜甫全詩 韓愈全詩 李白全集 文選 花間集 古詩源 玉台新詠

 

741 《又送(惠義寺園送辛員外)〔草堂逸詩拾遺〕》 蜀中転々 杜甫 <648  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3550 杜甫詩1000-648-904/1500〔草堂逸詩拾遺-(17)

 

 

詩 題:又送(惠義寺園送辛員外)〔草堂逸詩拾遺〕

作時:763 廣德元年 杜甫52歳 

卷別: 卷二三四  文體: 七言律詩 

詩題: 又送(惠義寺園送辛員外)〔草堂逸詩拾遺-(17) 

作地點: 目前尚無資料 

及地點:  惠義寺 (劍南道北部 梓州 ・綿州 (劍南道北部 綿州 綿州)     

交遊人物: 辛員外 當地交遊(劍南道北部 梓州 )

 

掲 載; 杜甫1000首の648首目-場面

杜甫ブログ1500回予定の-904回目

 

 

〔草堂逸詩拾遺-(17)

又送(惠義寺園送辛員外)

(惠義寺の園で辛員外で送別の宴をし、綿州まで送ってそこ施また送別の宴をする)

峰寂寂對春臺,萬竹青青照客杯。

涪江を中に左右に峯が広がり、寂しさが広がるこの春の梓州の高楼を前にして立つ。傍にはたけの林が青々としてあり、送別の宴において旅客者として酒をすすめられそのれに日が射している。

細草留連侵坐軟,殘花悵望近人開。

芽生え始めた草は少し続いて、断続し、草の上の筵の宴はすわり心地をやわらかくする。散り残った花がこの別れで寂しく望んでいるけれど、人々は近くに集まって宴を楽しく始めている。

同舟昨日何由得,並馬今朝未擬迴。

昨日は同じ船に乗って遊んだが、何というわけがあったのだろうか。この朝は馬を並べてすすめるけれど、未だにグルッとまわってかえってくるようなことはない。

直到綿州始分首,江邊樹裡共誰來。

くつわを並べていくとただちに綿州に到着するだろう、すると始めて行く方向を変えることする、この涪江のほとりの樹林の中の宴では今度は誰と一緒に來るのだろうか。

 竹林0021

 

『又送』 現代語訳と訳註

(本文)

又送(惠義寺園送辛員外)

雙峰寂寂對春臺,萬竹青青照客杯。

細草留連侵坐軟,殘花悵望近人開。

同舟昨日何由得,並馬今朝未擬迴。

直到綿州始分首,江邊樹裡共誰來。

 

(下し文)

又た送る(惠義寺の園で辛員外を送る)

雙峰 寂寂として春臺に對し,萬竹 青青として客杯を照す。

細草 留連して坐るを侵して軟かなり,殘花 悵望して人を近くし開く。

同舟 昨日のこと 何ぞ由し得て,並馬 今朝のこと 未だ迴えらんと擬わず。

直に綿州に到れば始めて首を分つ,江邊 樹の裡 共に誰か來らん。

 

(現代語訳)

(惠義寺の園で辛員外で送別の宴をし、綿州まで送ってそこ施また送別の宴をする)

涪江を中に左右に峯が広がり、寂しさが広がるこの春の梓州の高楼を前にして立つ。傍にはたけの林が青々としてあり、送別の宴において旅客者として酒をすすめられ、その盃に日が射している。

芽生え始めた草は少し続いて、断続し、草の上の筵の宴はすわり心地をやわらかくする。散り残った花がこの別れで寂しく望んでいるけれど、人々は近くに集まって宴を楽しく始めている。

昨日は同じ船に乗って遊んだが、何というわけがあったのだろうか。この朝は馬を並べてすすめるけれど、未だにグルッとまわってかえってくるようなことはない。

くつわを並べていくとただちに綿州に到着するだろう、すると始めて行く方向を変えることする、この涪江のほとりの樹林の中の宴では今度は誰と一緒に來るのだろうか。


四川省西部地区略図

 

(訳注)

又送(惠義寺園送辛員外)

(惠義寺の園で辛員外で送別の宴をし、綿州まで送ってそこ施また送別の宴をする)

惠義寺園で辛員外を送別の宴を開かれ、杜甫は船で、綿州まで送っていった。そこで辛外員を送別し、杜甫は梓州に帰ることになるということをつげているのである。

 

雙峰 寂寂 對春臺 ,萬竹 青青 客杯

涪江を中に左右に峯が広がり、寂しさが広がるこの春の梓州の高楼を前にして立つ。傍にはたけの林が青々としてあり、送別の宴において旅客者として酒をすすめられ、その盃に日が射している。

「雙峰」涪江を真ん中に両側に山峰崖嶺。

「寂寂」語義類別:物、形容詞彙(物)、環境狀態、寂寂。

「春臺」春たけなわの惠義寺の庭園の楼閣。

「萬竹」一帯に、一杯に竹林。

 

細草 留連侵 坐軟 ,殘花 悵望 近人

芽生え始めた草は少し続いて、断続し、草の上の筵の宴はすわり心地をやわらかくする。散り残った花がこの別れで寂しく望んでいるけれど、人々は近くに集まって宴を楽しく始めている。

「細草」細いシュッとした草。芽吹いたばかりの若い草。

「侵坐軟」草深い所に筵を引いた様子を云う。

「殘花」散り始めた中で花を咲かせている。

「悵望」心をいためて思いやること。うらめしげに見やること。魚玄機『光・威・裒、姉妹三人、小孤、而始姸乃有是作。』「悵望佳人何處在,行雲歸北又歸南。」(悵望す 佳人 何れの處にか 在る、行雲は 北に歸り 叉 南に歸る。)

 

同舟 昨日 何由得,並馬 今朝 未擬

昨日は同じ船に乗って遊んだが、何というわけがあったのだろうか。この朝は馬を並べてすすめるけれど、未だにグルッとまわってかえってくるようなことはない。

「舟昨日、馬今朝」昨日は船に同乗っする。今朝からは轡を並べて一緒に進む。綿州にはひと山越えるので、このようにいう。

「未」語義類別:其他、其他詞彙、否定詞、不。

「擬」はかるなぞらえるまがいもどき1 どうしようかとはかり考える。思案する。「擬議」2 他のものと引き比べてみる。本物らしく似せる。なぞらえる。

 

直到 綿州 始分首 ,江邊 樹裡 共誰

くつわを並べていくとただちに綿州に到着するだろう、すると始めて行く方向を変えることする、この涪江のほとりの樹林の中の宴では今度は誰と一緒に來るのだろうか。

「到綿州」無粋礼を越えて、綿州に到着する。

綿州。

「分首」ここまで送ってきて綿州で別れる。

「江邊」涪江のほとり。
成都遂州00