《閬水歌》巴のこども達は櫂を動かして舟を横にむきに加減にこぎつつ過ぎ行くし、水雞は魚をくわえて、往ったり来たりして飛んでいる。この閬州の城の南面の風景は天下にめったにないものだ、この絶景をみるにつけてどうしてか故郷の景色に重なり、わたしの腸はちぎれるばかりにかなしくなるのである。


2014年2月6日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 廣徳2年764-21 《閬水歌》 蜀中転々 杜甫 <661>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3710 杜甫詩1000-661-936/1500755
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
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廣徳2764-21 《閬水歌》 蜀中転々 杜甫 <661>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3710 杜甫詩1000-661-936/1500755

 

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作時年:  764  廣德二年  53

卷別: 卷二二○  文體: 樂府 (七言歌行)

詩題: 閬水歌 

作地點: 閬州(山南西道 / 閬州 / 閬州

及地點: 閬水 (山南西道 閬州 閬州)     

 

閬水歌

(閬州の城南にあって嘉陵江のうつくしいさまをながめてよんだ歌。)

嘉陵江色何所似,石黛碧玉相因依。

嘉陵江の水の色は何に似ているか、まるで石黛と碧玉とが一緒になり、くっつきあっているようである。

正憐日破浪花出,更複春從沙際歸。

わたしは今ちょうど浪花のあいだから太陽のあらわれ出たのをおもしろいとおもっているが、そのうえちょうど春の時節に自分は沙はらのあたりからこの地にたちかえったのであるからなおさらおもしろいとおもう。

巴童蕩槳欹側過,水雞銜魚來去飛。

巴のこども達は櫂を動かして舟を横にむきに加減にこぎつつ過ぎ行くし、水雞は魚をくわえて、往ったり来たりして飛んでいる。

閬中勝事可腸斷,閬州城南天下稀。

この閬州の城の南面の風景は天下にめったにないものだ、この絶景をみるにつけてどうしてか故郷の景色に重なり、わたしの腸はちぎれるばかりにかなしくなるのである。

翠冠001 

『閬水歌』 現代語訳と訳註

(本文)閬水歌

嘉陵江色何所似,石黛碧玉相因依。

正憐日破浪花出,更複春從沙際歸。

巴童蕩槳欹側過,水雞銜魚來去飛。

閬中勝事可腸斷,閬州城南天下稀。

 

(下し文)

(閬水の歌)

嘉陵の江色 何の似たる所ぞ、石黛 碧玉 相い因り依る。

正に憐れむ日の浪花を破りて貯づるを、更に復た春沙際より帰る。

巴童薬を蕩かして敵側して過ぎ、水難魚を街みて来去して飛ぶ。

間中の勝事腸断ゆるにたえたり、閲州城南は天下に稀なり。

 

(現代語訳)

(閬州の城南にあって嘉陵江のうつくしいさまをながめてよんだ歌。)

嘉陵江の水の色は何に似ているか、まるで石黛と碧玉とが一緒になり、くっつきあっているようである。

わたしは今ちょうど浪花のあいだから太陽のあらわれ出たのをおもしろいとおもっているが、そのうえちょうど春の時節に自分は沙はらのあたりからこの地にたちかえったのであるからなおさらおもしろいとおもう。

巴のこども達は櫂を動かして舟を横にむきに加減にこぎつつ過ぎ行くし、水雞は魚をくわえて、往ったり来たりして飛んでいる。

この閬州の城の南面の風景は天下にめったにないものだ、この絶景をみるにつけてどうしてかこきょうのけしきにかさなり、わたしの腸はちぎれるばかりにかなしくなるのである。

 

(訳注)

閬水歌

(閬州の城南にあって嘉陵江のうつくしいさまをながめてよんだ歌。)広徳二年の作。

○閬水 閬州の川をいう、すなわち嘉陵江。この川の源は陝西省の鳳県の嘉陵谷からでており、閬中県ではその西、南、東の三方を流れる。

山南西道02 

嘉陵江色何所似,石黛碧玉相因依。

嘉陵江の水の色は何に似ているか、まるで石黛と碧玉とが一緒になり、くっつきあっているようである。

○嘉陵江色 素陵江は題の閬水である。江色とはこの地域で作り出す江の水の色をいう。

○石黛 いしずみ、青黒色で女性の眉をえがくのに用いる、これは水の深い処の色をいう。

○碧玉 みどりのぎょく、これは水の浅い場処の色をいう。

○因依 よりそう、くっつきあう。

 

正憐日破浪花出,更複春從沙際歸。

わたしは今ちょうど浪花のあいだから太陽のあらわれ出たのをおもしろいとおもっているが、そのうえちょうど春の時節に自分は沙はらのあたりからこの地にたちかえったのであるからなおさらおもしろいとおもう。

〇日破浪花 浪花のあいだから太陽のあらわれ出たという意味の破とはその中央からでることをいう。

○春従沙際帰 春節にあたって自己が帰って来たこと、帰るとは梓州よりこの閬州にかえったことをいうのであろう

 

巴童蕩槳欹側過,水雞銜魚來去飛。

巴のこども達は櫂を動かして舟を横にむきに加減にこぎつつ過ぎ行くし、水雞は魚をくわえて、往ったり来たりして飛んでいる。

○巴童 土地のこどもら、間中は巴国の地である。

○蕩槳 かいをうごかす、舟をあやつること。

○根側 かたむき、かたむく、水流の急なため舟体がよこになることをいう。

○水雞 くいな。

○銜 口でくわえること。

 

閬中勝事可腸斷,閬州城南天下稀。

この閬州の城の南面の風景は天下にめったにないものだ、この絶景をみるにつけてどうしてかこきょうのけしきにかさなり、わたしの腸はちぎれるばかりにかなしくなるのである。

○勝事 風景のすぐれていることども。

○可腸断 可はたえたりの意、腸断というのは前詩の「中原未ダ帰ラズ」というのと同意で、佳景をみてかえって故郷をおもい悲しんではらわたをたつこと。

○城南 この語によれば作者は城の南面の江水をながめて此の詩をよんだのである。