杜甫詩 (12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首
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浣花草堂は杜甫が自由に処分できる個人の財産ではなかった。おそらく成都の洪水対策の地域であった。そういう土地であるから、杜甫についてきた弟や下男、農夫付きの農園が附属していたと考えられる。杜甫が農業に傾倒していくきっかけになった事には間違いない。その農園を耕作する必要はなかったし、麦や黍の穀物および野菜などの商品作物の経営、管理にも直接関与しなかったと思われる。ただ、できた農作物の一部を成都で打っていることも、詩に見える。それは、いくつかの詩の中で散発的に詠じられている表現により浮かび上がってくる。

