二艘をひとつにくくった舟は稗なしにひとりでに浮いてゆく。みわたすかぎりすこしも波がたたちはしない。春の日は日増しに長くなり、だから行楽の酒もりをしてくらすにさしつかえなく、河の水は深く澄みきって、妓女のつけた錦羅の舞衣のかげを映す。


        
 2014年4月17日の紀頌之5つのブログ 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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 ●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorブログ 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
 ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている 
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廣徳2764-70 《泛江》 ふたたび成都泛江 杜甫<746 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4060 杜甫詩1500-746-983/250034

 


 


製作年:  764  廣德二年  53

卷別: 巻十三 卷二二八  文體: 五言律詩 

詩題: 泛江 

作地點: 閬州(山南西道 / 閬州 / 閬州) 

 


 


泛江

嘉陵江に舟をうかべたことをのべる。

方舟不用楫,極目總無波。

二艘をひとつにくくった舟は稗なしにひとりでに浮いてゆく。みわたすかぎりすこしも波がたたちはしない。

長日容杯酒,深江淨綺羅。

春の日は日増しに長くなり、だから行楽の酒もりをしてくらすにさしつかえなく、河の水は深く澄みきって、妓女のつけた錦羅の舞衣のかげを映す。

亂離還奏樂,飄泊且聽歌。

いま世は乱れているにもかかわらず音楽を奏し、風に流され漂泊の身のうえながらかりそめにも歌曲をきいているのだ。

故國流清渭,如今花正多。

故郷には清らかな渭水が流れている、そのあたりでは今ごろはちょうど花が多くさきほこっていることであろう。

 


(江に泛かぶ)

方舟 楫を用いず、極目 総て波無し。

長日 盃酒を容る、深江 綺羅に浄し。

乱離にも還た楽を奏す、飄泊 且つ歌を聴く。

故国には清流る、如今 花正に多からん。

 


蜀中転々圖 


泛江』 現代語訳と訳註

(本文)

泛江

方舟不用楫,極目總無波。

長日容杯酒,深江淨綺羅。

亂離還奏樂,飄泊且聽歌。

故國流清渭,如今花正多。

 


(下し文)

(江に泛かぶ)

方舟 楫を用いず、極目 総て波無し。

長日 盃酒を容る、深江 綺羅に浄し。

乱離にも還た楽を奏す、飄泊 且つ歌を聴く。

故国には清渭流る、如今 花正に多からん。

 


(現代語訳)

嘉陵江に舟をうかべたことをのべる。

二艘をひとつにくくった舟は稗なしにひとりでに浮いてゆく。みわたすかぎりすこしも波がたたちはしない。

春の日は日増しに長くなり、だから行楽の酒もりをしてくらすにさしつかえなく、河の水は深く澄みきって、妓女のつけた錦羅の舞衣のかげを映す。

いま世は乱れているにもかかわらず音楽を奏し、風に流され漂泊の身のうえながらかりそめにも歌曲をきいているのだ。

故郷には清らかな渭水が流れている、そのあたりでは今ごろはちょうど花が多くさきほこっていることであろう。

 杏の白花012


(訳注)

泛江

嘉陵江に舟をうかべたことをのべる。

○江 嘉陵江。

この時の様子は『陪王使君晦日泛江就黃家亭子二首』にも述べている。

 


方舟不用楫,極目總無波。

二艘をひとつにくくった舟は稗なしにひとりでに浮いてゆく。みわたすかぎりすこしも波がたたちはしない。

○方舟 舟を二つならべること。

 


長日容杯酒,深江淨綺羅。

春の日は日増しに長くなり、だから行楽の酒もりをしてくらすにさしつかえなく、河の水は深く澄みきって、妓女のつけた錦羅の舞衣のかげを映す。

○長日 春の日は日増しに長くなる、昼間の時間のながいことをいう。

○容盃酒 客は許容の意、そうしてもさしつかえ無いことをいう、盃酒は酒宴をすることをいう。

○淨綺羅 浄の字は深江浄とつづき、江水のきよらかなことをいう、綺羅は副詞として用いる、綺羅の照り映ろうところにの意、綺羅はあやあるうすぎぬ、妓女の着る所のものである。

 


亂離還奏樂,飄泊且聽歌。

いま世は乱れているにもかかわらず音楽を奏し、風に流され漂泊の身のうえながらかりそめにも歌曲をきいているのだ。

○乱離 世がみだれ人人がちりぢりになるとき。

 


故國流清渭,如今花正多。

故郷には清らかな渭水が流れている、そのあたりでは今ごろはちょうど花が多くさきほこっていることであろう。

○故国 長安・洛陽地方をさす。

○清渭 黄河の中で最も清流である渭水の清らかなながれ。

 


(江に泛かぶ)

方舟 楫を用いず、極目 総て波無し。

長日 盃酒を容る、深江 綺羅に浄し。

乱離にも還た楽を奏す、飄泊 且つ歌を聴く。

故国には清渭流る、如今 花正に多からん。

 


 


陪王使君晦日泛江就黃家亭子,二首之一 

山豁何時斷,江平不肯流。

稍知花改岸,始驗鳥隨舟。

結束多紅粉,歡恨白頭。

非君愛人客,晦日更添愁。 

(王使君に陪して晦日江に泣かび貴家の草子に就く 二首の一)

山豁にして何の時か断えたる、江平らかにして肯て流れず。

稍【ようや】く知る 花岸に改まるを 始めて験す鳥の舟に随うことを。

結束 紅粉多し 歓娯 白頭なるを恨む。

君が人客を愛するに非ずんば、晦日 更に愁いを添えん。

 


陪王使君晦日泛江就黃家亭子,二首之二

有徑金沙軟,無人碧草芳。

野畦連蛺蝶,江檻俯鴛鴦。

煙花亂,風生錦繡香。

不須吹急管,衰老易悲傷。

(王使君に陪して晦日江に泣かび貴家の草子に就く 二首の二)

徑有り 金沙軟かに,人無くして碧草芳し。

野畦 蛺蝶【きょうちょう】連り,江檻 鴛鴦に俯す。

晚れて 煙花亂れ,風生じて 錦繡【きんしょう】香し。

【もち】いず 急管を吹くを,衰老 悲傷し易し。