のぼってみれば春日であって、鶯が背の高い竹林のなかで鳴いており、仙郷の家で藥皿を舐めた犬が吠えて雲間に昇天しつつある。水清き嘉陵江辺の錦石はうるわしいがそれをみると心が傷んでくる、そして、みずみずしい花蕊をもった濃い色の花が眼にうつり、みるかぎりまだら模様をなして咲いている。


        
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廣徳2764-80 《滕王亭子二首其一杜甫index-14 764年閬州 <756> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4110 杜甫詩1500-756-993/2500

 

 

製作年:  764  廣德二年  53

卷別:巻十三 卷二二八  文體: 七言律詩 

詩題:滕王亭子 二首其一

作地點:  山南西道 閬州

及地點:  滕王亭子 (山南西道 閬州 閬州)   巴山 (山南西道 峽州 巴山

【自注:亭在玉臺觀。王,高宗調露年中,任閬州刺史。】

 

 

滕王亭子膝王に弔古の意を写した。)

(滕王のたてた亭にあそんでいにしえのことを思ったことを述べる。)

〔亭在玉臺觀王,高宗調露年中,任閬州刺史。王曾典此州。〕

〔この亭は道教の玉臺觀のに建てられている。滕王は高宗の治世の調露年間に閬州刺史ににんぜられている。滕王はかつてこの州をつかさどる。〕

君王台榭枕巴山,萬丈丹梯尚可攀。

膝王君のお築きになった台樹は閬州城北の山にさしかかってたっている、そこは今も万丈の丹梯をつたってよじることができる。

春日鶯啼修竹裏,仙家犬吠白雲間。

のぼってみれば春日であって、鶯が背の高い竹林のなかで鳴いており、仙郷の家で藥皿を舐めた犬が吠えて雲間に昇天しつつある。

清江錦石傷心麗,嫩蕊濃花滿目班。

水清き嘉陵江辺の錦石はうるわしいがそれをみると心が傷んでくる、そして、みずみずしい花蕊をもった濃い色の花が眼にうつり、みるかぎりまだら模様をなして咲いている。

人到於今歌出牧,來遊此地不知還。

今日にいたるもこの州の人民は「王がこの州を支配しておられたころには、この地(玉台山)へ遊びにこられておかえりになることをも知らずにおられた」ということを歌にいいあらわしている。

 

(滕王の亭子)

〔亭は玉臺觀の。王,高宗の調露年中に,閬州刺史に任ぜらる。〕

君王の台樹 巴山に枕し、万丈の丹梯 尚お 攀ず可し。

春日 鶯啼く 修竹の裏、仙家 犬吠ゆ 白雲の間。

清江の錦石 傷心麗わしく、嫩蕊の濃花 満目 斑なり。

人今に到るも出牧せしとき、「此の地に来遊して還るを知らざりき」と歌う。

 

蜀中転々圖 

『滕王亭子』 現代語訳と訳註

(本文)

滕王亭子

 

君王台榭枕巴山,萬丈丹梯尚可攀。

春日鶯啼修竹裏,仙家犬吠白雲間。

清江錦石傷心麗,嫩蕊濃花滿目班。

人到於今歌出牧,來遊此地不知還。

 

(下し文)

(滕王の亭子)

〔亭は玉臺觀のに在り。王,高宗の調露年中に,閬州刺史に任ぜらる。〕

君王の台樹 巴山に枕し、万丈の丹梯 尚お 攀ず可し。

春日 鶯啼く 修竹の裏、仙家 犬吠ゆ 白雲の間。

清江の錦石 傷心麗わしく、嫩蕊の濃花 満目 斑なり。

人今に到るも出牧せしとき、「此の地に来遊して還るを知らざりき」と歌う。 

 

(現代語訳)

(滕王のたてた亭にあそんでいにしえのことを思ったことを述べる。)

〔この亭は道教の玉臺觀のに建てられている。滕王は高宗の治世の調露年間に閬州刺史ににんぜられている。滕王はかつてこの州をつかさどる。〕

膝王君のお築きになった台樹は閬州城北の山にさしかかってたっている、そこは今も万丈の丹梯をつたってよじることができる。

のぼってみれば春日であって、鶯が背の高い竹林のなかで鳴いており、仙郷の家で藥皿を舐めた犬が吠えて雲間に昇天しつつある。

今日にいたるもこの州の人民は「王がこの州を支配しておられたころには、この地(玉台山)へ遊びにこられておかえりになることをも知らずにおられた」ということを歌にいいあらわしている。

鶯00 

(訳注)

滕王亭子

(滕王のたてた亭にあそんでいにしえのことを思ったことを述べる。)

〔亭在玉臺觀。王,高宗調露年中,任閬州刺史。王曾典此州。〕

〔この亭は道教の玉臺觀のに建てられている。滕王は高宗の治世の調露年間に閬州刺史ににんぜられている。滕王はかつてこの州をつかさどる。〕

○滕王 名は元嬰、高祖二十二子、調露年間に寿州の刺史より隆州の刺史に移った、隆州は後に先天二年に玄宗の諱(隆基)を避けて閬州と改められた。

○玉臺觀 閬州城北七里玉臺山にある道教の寺観。同時期に玉臺觀という詩がある。

○調露(ちょうろ)は、唐の高宗李治の治世に使用された元号。679 - 680年。

○典 つかさどる、州の長官である刺史に任ぜられたことをいう。

 

君王台榭枕巴山,萬丈丹梯尚可攀。

膝王君のお築きになった台樹は閬州城北の山にさしかかってたっている、そこは今も万丈の丹梯をつたってよじることができる。

○君王 膝王をさす、君の字は敬称として用いる。

〇台樹 土を高く盛ったものを台という、台上に木があって室のないものを樹という。

○枕 のぞむ。

○巴山 巴の地の山の意味、閬州の城北七里にある玉台山をいう。

○丹梯 あかいはしご、赤色土の石段の道をいう。

○尚 今日もなお。

 

春日鶯啼修竹裏,仙家犬吠白雲間。

のぼってみれば春日であって、鶯が背の高い竹林のなかで鳴いており、仙郷の家で藥皿を舐めた犬が吠えて雲間に昇天しつつある。

○修竹 せのたかい竹、長くのびた竹。漢代に梁の孝王の園に修竹があった。

○仙家犬吠 「神仙伝」に八公が准帝王劉安と白日に天に昇ったとき、薬器をあまして中庭に置いたために、鶏や犬がこれをねぶり啄んでことごとく天に上ってしまったという。

 

清江錦石傷心麗,嫩蕊濃花滿目班。

水清き嘉陵江辺の錦石はうるわしいがそれをみると心が傷んでくる、そして、みずみずしい花蕊をもった濃い色の花が眼にうつり、みるかぎりまだら模様をなして咲いている。

○清江 嘉陵江、山の下にみえるもの。

○錦石 錦紋の石。

○傷心麗 わが心をいたましめながらうるわしい。

○嫩蕊 みずみずしい花しべ。

○濃花 色のこい花。

 

人到於今歌出牧,來遊此地不知還。

今日にいたるもこの州の人民は「王がこの州を支配しておられたころには、この地(玉台山)へ遊びにこられておかえりになることをも知らずにおられた」ということを歌にいいあらわしている。

〇人 州人をいう。

○歌 この一字は下句のことをいう。

○出牧 中央よりでて地方の人民を牧(やしな)うこと、王が刺史であったことをいう。

○来遊 王が来遊したことをいう、、この一句は王の出牧当時、すなわち昔のことを追叙した句である。
竹林001 

 
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