二月にはや風涛が起こっているので、春の嘉陵江は渡ることができないので、出発できないのである。増水しているといっても舟や楫を上手くあやつれば急流に乗って横むきになりながらでも早く走るし、水中にすんでいる魚竜の寝場所からも高いところをういて通るからよいとおもう。


        
 2014年5月1日の紀頌之5つのブログ 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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廣徳2764-84 《渡江》 杜甫index-14 764年 杜甫<760> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4130 杜甫詩1500-760-997/250048

 

渡江

(嘉陵江を渡ろうとする)

春江不可渡,二月已風濤。

二月にはや風涛が起こっているので、春の嘉陵江は渡ることができないので、出発できないのである。

舟楫欹斜疾,魚龍偃臥高。

増水しているといっても舟や楫を上手くあやつれば急流に乗って横むきになりながらでも早く走るし、水中にすんでいる魚竜の寝場所からも高いところをういて通るからよいとおもう。

渚花兼素錦,汀草亂青袍。

にしきを張ったようにうつくしく、汀の草は青色の袍がみだれるのかとあやしまれるが、都の青袍をきた若い連中が乱れるのとはちがっていい景色ではないか。

戲問垂綸客,悠悠見汝曹。

自分は早くここを出帆したいので戯れに釣を垂れている人に向かって聞くのだけれど、このとき気長にみえるのはおまえたちだけである、と。

(江を渡る)

春江 渡る可からず、二月 已に風濤なり。

舟楫 欹斜 疾く、魚竜 偃臥 高し。

渚花 素錦を兼ね、汀草 青袍 乱る。

戯れに問う 垂綸の客に、悠悠 汝が曹を見る。

浮桟橋00 

 

『渡江』 現代語訳と訳註

(本文)

渡江

春江不可渡,二月已風濤。

舟楫欹斜疾,魚龍偃臥高。

渚花兼素錦,汀草亂青袍。

戲問垂綸客,悠悠見汝曹。

 

(下し文)

(江を渡る)

春江 渡る可からず、二月 已に風濤なり。

舟楫 欹斜 疾く、魚竜 偃臥 高し。

渚花 素錦を兼ね、汀草 青袍 乱る。

戯れに問う 垂綸の客に、悠悠 汝が曹を見る。

 

(現代語訳)

(嘉陵江を渡ろうとする)

二月にはや風涛が起こっているので、春の嘉陵江は渡ることができないので、出発できないのである。

増水しているといっても舟や楫を上手くあやつれば急流に乗って横むきになりながらでも早く走るし、水中にすんでいる魚竜の寝場所からも高いところをういて通るからよいとおもう。

にしきを張ったようにうつくしく、汀の草は青色の袍がみだれるのかとあやしまれるが、都の青袍をきた若い連中が乱れるのとはちがっていい景色ではないか。

自分は早くここを出帆したいので戯れに釣を垂れている人に向かって聞くのだけれど、このとき気長にみえるのはおまえたちだけである、と。

 

 

(訳注)

渡江

(嘉陵江を渡ろうとする)

○渡江 春の増水と点呼不漁によって出発ができないけれど、出発できないけれど決心は変わらないと詠うもの。

○江 此の詩は次の間州より発した詩とあわせ考えるのに間州を出発しょうとして先ず江を渡ったときの作であろう。とするならば江は嘉陵江であろう。

海棠花021 

春江不可渡,二月已風濤。

二月にはや風涛が起こっているので、春の嘉陵江は渡ることができないので、出発できないのである。

○春江 閬州の嘉陵江流域の山々の雪解けと天候不良によって増水していて、出向することが出来なかった。

○二月 盛春であれば出帆できるはずなのでこういう言い方をした。

○風濤 増水して水の流れが速く、風が強いと大波になる。

 

舟楫欹斜疾,魚龍偃臥高。

増水しているといっても舟や楫を上手くあやつれば急流に乗って横むきになりながらでも早く走るし、水中にすんでいる魚竜の寝場所からも高いところをういて通るからよいとおもう。

○舟楫 舟や楫を上手くあやつること。

○欹斜 急流にふねが乗ること。

○疾 早く進むこと。

○魚龍 さかなやミズチが生息する通常の高さより高いことで、彼等の邪魔をしないということをいう。

○偃臥高 魚竜の寝場所からも高いところをういて通ること。

 

渚花兼素錦,汀草亂青袍。

渚の花は白にしきを張ったようにうつくしく、汀の草は青色の袍がみだれるのかとあやしまれるが、都の青袍をきた若い連中が乱れるのとはちがっていい景色ではないか。

○渚花 渚の花。

○素錦 白にしきを張ったようにうつくしいこと。

○汀草 水際の草草。

○亂青袍 春の若草が咲き乱れる。青色の袍をきた書生、若者が少し乱れた程度のことだということ。

 

戲問垂綸客,悠悠見汝曹。

自分は早くここを出帆したいので戯れに釣を垂れている人に向かって聞くのだけれど、このとき気長にみえるのはおまえたちだけである、と。

○垂綸客 釣糸をたれる人。太公望のように三顧の礼に迎えられることを考えているなら気の長いことある。今の天子代宗は迎えに来るようなことはしない人だ。

○汝曹 なんじら。

蜀中転々圖