自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之二》杜甫≫上衣は山の中腹に差し掛かり、嵐気につつまれてしめったかんじがする、馬は青草をくわえながらいなないている。ぶらさがっているような危い桟道があるので身をかわして斜めに岩石をよけたり、橋がとぎれているのでたちもどって渓ぞいの路をたずねたりする。


        
 2014年5月3日の紀頌之5つのブログ 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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 ●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
 ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 
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 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
 魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻 
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「妻を領する」ことをのべる。

自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之二

(閬州から妻子をひきいて予定とはうってかわって蜀(成都)の方へ赴こうとして山路をとおったときの詩。三首の三)

長林偃風色,回復意猶迷。

長く遠方まで林がつづいていて、さっと風が吹くと、うちふすようにみえる。これをみてわたしはうねるように往ったり来たりしながらきょうの天候はどうかと迷いつづける。

衫裛翠微潤,馬銜青草嘶。

上衣は山の中腹に差し掛かり、嵐気につつまれてしめったかんじがする、馬は青草をくわえながらいなないている。

棧懸斜避石,橋斷卻尋溪。

ぶらさがっているような危い桟道があるので身をかわして斜めに岩石をよけたり、橋がとぎれているのでたちもどって渓ぞいの路をたずねたりする。

何日干戈盡,飄飄媿老妻。

いつになったら兵乱がなくなるのであろうか、こんなにも彷徨って飄々としていることは老妻に対してわたしのはずるところである。

 

(閬州より妻子をひきいて卻って蜀赴むく山行 三首の二)

長林 風に偃す色あり、迥復 意猶お迷う。

衫【さん】翠微に裛【まと】われて潤い 馬青草を銜【ふく】みて嘶く。

桟懸かりて斜めに石を避け、橋断えて却って渓を尋ぬ。

何の日か干戈尽きん、飄飄 老妻に媿ず。

月明峡01 

 

『自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之二』 現代語訳と訳註

(本文) 自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之二

長林偃風色,回復意猶迷。

衫裛翠微潤,馬銜青草嘶。

棧懸斜避石,橋斷卻尋溪。

何日干戈盡,飄飄媿老妻。

 

(下し文)

(閬州より妻子をひきいて卻って蜀赴むく山行 三首の二)

長林 風に偃す色あり、迥復 意猶お迷う。

衫【さん】翠微に裛【まと】われて潤い 馬青草を銜【ふく】みて嘶く。

桟懸かりて斜めに石を避け、橋断えて却って渓を尋ぬ。

何の日か干戈尽きん、飄飄 老妻に媿ず。

 

(現代語訳)

(閬州から妻子をひきいて予定とはうってかわって蜀(成都)の方へ赴こうとして山路をとおったときの詩。三首の三)

長く遠方まで林がつづいていて、さっと風が吹くと、うちふすようにみえる。これをみてわたしはうねるように往ったり来たりしながらきょうの天候はどうかと迷いつづける。

上衣は山の中腹に差し掛かり、嵐気につつまれてしめったかんじがする、馬は青草をくわえながらいなないている。

ぶらさがっているような危い桟道があるので身をかわして斜めに岩石をよけたり、橋がとぎれているのでたちもどって渓ぞいの路をたずねたりする。

いつになったら兵乱がなくなるのであろうか、こんなにも彷徨って飄々としていることは老妻に対してわたしのはずるところである。

 

 

(訳注)

自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之二

(閬州から妻子をひきいて予定とはうってかわって蜀(成都)の方へ赴こうとして山路をとおったときの詩。三首の三)

○領 びきいる。

○卻 はじめは閬州もしくは梓州より江を下って荊州へ赴こうとしたのだが、それとは反対にということ。

○蜀 成都をさしていう。

○山行 やまじをゆく。

 

長林偃風色,回復意猶迷。

長く遠方まで林がつづいていて、さっと風が吹くと、うちふすようにみえる。これをみてわたしはうねるように往ったり来たりしながらきょうの天候はどうかと迷いつづける。

○長林 とおくまでつづいた林。

〇偃風色 風に吹かれて臥すがごときさまにみえる。

 回転往復の意、

○意猶迷 迷とは思うに天候の良否についてまようのであろう。渓流山崖にそってゆくときは同じような路を紆回し、またたちもどるようなことがある。

 

衫裛翠微潤,馬銜青草嘶。

上衣は山の中腹に差し掛かり、嵐気につつまれてしめったかんじがする、馬は青草をくわえながらいなないている。

○衫 (上半身に着る)ひとえの上着,シャツ.⇒ chènshān ,汗衫 hànshān 2(足元まで届く)長い上着.

○裛 纏うこと。

○翠微 山気がかすかにみどりであることをいう。山の中腹部分。

 

棧懸斜避石,橋斷卻尋溪。

ぶらさがっているような危い桟道があるので身をかわして斜めに岩石をよけたり、橋がとぎれているのでたちもどって渓ぞいの路をたずねたりする。

○桟 かけはし。桟道。成都紀行で同じような経験をしている。

桔柏渡
青冥寒江渡,駕竹為長橋。竿濕煙漠漠,江永風蕭蕭。
連笮動嫋娜,徵衣颯飄颻。急流鴇鷁散,
岸黿鼉驕

西轅自茲異,東逝不可要。高通荊門路,闊會滄海潮。

孤光隱顧盼,遊子悵寂寥。無以洗心胸,前登但山椒。

○卻尋溪 あともどりして渓路をたずねる。

 

何日干戈盡,飄飄媿老妻。

いつになったら兵乱がなくなるのであろうか、こんなにも彷徨って飄々としていることは老妻に対してわたしのはずるところである。
蜀中転々圖