自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之三》杜甫≫竹林をとおりぬけながら下僕が話しをしたり、雲の中に入りながら幼子が大声でさけんだりする。また石をころがしてもののけを驚かしてみたり、弓弦をはじいて尾長猿やむささびを高い処から落ちるようにしたりする。


        
 2014年5月4日の紀頌之5つのブログ 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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 ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首  
 Ⅱ中唐詩・晩唐詩
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 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorブログ 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
 ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている 
 Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 
        
 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 
 薛濤の全詩花間集(1)花間集(2)花間集(3)花間集(4)花間集(5) 
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 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
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廣徳2764-87 《自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之三》 杜甫index-14 764年ふたたび成都 杜甫<763> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4145 杜甫詩1500-763-1000/250051

 

 

“「今の心境」 をのべる。”

自閬州領妻子卻赴蜀山行 三首之一

(閬州から妻子をひきいて予定とはうってかわって蜀(成都)の方へ赴こうとして山路をとおったときの詩。)

汩汩避群盜,悠悠經十年。

わたしは水の流れにもてあそばれるがごとく多くの盗賊を避けてあるいているが、それは安禄山が叛乱し、以来ゆうに十年のはるかな月日を経てしまった。

不成向南國,複作遊西川。

荊州・江南の南国の方へゆくつもりでじゅんびしていたがそれを果たすことができず、ふたたび西川、錦江の成都に遊ぶことにしたのである。

物役水照,魂傷山寂然。

途中、山水の風光を観賞も全くできないで無用の景色としてしまうのであるが、外物に使役されている身にとっては澄んだ水もいたずらに物象をうつし、魂の傷んでいる身にとっては趣きのある山もさびしいとだけの感じるのである。

我生無倚著,盡室畏途邊。

吾が生涯はまことにたよりないものであって、いま家族をこぞって盗賊や険阻があるおそろしい旅途にあるのである。

 

「妻を領する」ことをのべる。

自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之二

(閬州から妻子をひきいて予定とはうってかわって蜀(成都)の方へ赴こうとして山路をとおったときの詩。三首の三)
長林偃風色,回復意猶迷。

長く遠方まで林がつづいていて、さっと風が吹くと、うちふすようにみえる。これをみてわたしはうねるように往ったり来たりしながらきょうの天候はどうかと迷いつづける。

衫裛翠微潤,馬銜青草嘶。

上衣は山の中腹に差し掛かり、嵐気につつまれてしめったかんじがする、馬は青草をくわえながらいなないている。

棧懸斜避石,橋斷卻尋溪。

ぶらさがっているような危い桟道があるので身をかわして斜めに岩石をよけたり、橋がとぎれているのでたちもどって渓ぞいの路をたずねたりする。

何日干戈盡,飄飄媿老妻。

いつになったら兵乱がなくなるのであろうか、こんなにも彷徨って飄々としていることは老妻に対してわたしのはずるところである。

月明峡01 

「子を領する」 ことをのべる

自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之三

(閬州から妻子をひきいて予定とはうってかわって蜀(成都)の方へ赴こうとして山路をとおったときの詩。三首の三)

行色遞隱見,人煙時有無。

だんだんゆくと、家族の皆のもの達の旅姿が互いに見え隠れする、人家の煙は有ったり無人の家だったりする。

僕夫穿竹語,稚子入雲呼。

竹林をとおりぬけながら下僕が話しをしたり、雲の中に入りながら幼子が大声でさけんだりする。

轉石驚魑魅,抨弓落狖鼯。

また石をころがしてもののけを驚かしてみたり、弓弦をはじいて尾長猿やむささびを高い処から落ちるようにしたりする。

真供一笑樂,似欲慰窮途。

これらの事はまことに一笑するだけの楽しみとして供せられる、彼らはこんなことでゆきつまった旅途の憂さを慰めようと考えているらしいのである

(閬州より妻子をひきいて卻って蜀赴むく山行 三首の三)

行色 遞いに隠見す、人煙 時に有無。

僕夫 竹を穿ちて語り、稚子 雲に入りて呼ぶ。

石を転じて魑魅を驚かし、弓を抨【はじ】きて狖鼯【ゆうご】を落とす。

真に一笑の楽しみに供す、窮途を慰めんと欲するに似たり。

 

蜀中転々圖 

『自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之三』 現代語訳と訳註

(本文)

自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之三

行色遞隱見,人煙時有無。

僕夫穿竹語,稚子入雲呼。

轉石驚魑魅,抨弓落狖鼯。

真供一笑樂,似欲慰窮途。

 

(下し文)

(閬州より妻子をひきいて卻って蜀赴むく山行 三首の三)

行色 遞いに隠見す、人煙 時に有無。

僕夫 竹を穿ちて語り、稚子 雲に入りて呼ぶ。

石を転じて魑魅を驚かし、弓を抨【はじ】きて狖鼯【ゆうご】を落とす。

真に一笑の楽しみに供す、窮途を慰めんと欲するに似たり。

 

(現代語訳)

(閬州から妻子をひきいて予定とはうってかわって蜀(成都)の方へ赴こうとして山路をとおったときの詩。三首の三)

だんだんゆくと、家族の皆のもの達の旅姿が互いに見え隠れする、人家の煙は有ったり無人の家だったりする。

竹林をとおりぬけながら下僕が話しをしたり、雲の中に入りながら幼子が大声でさけんだりする。

また石をころがしてもののけを驚かしてみたり、弓弦をはじいて尾長猿やむささびを高い処から落ちるようにしたりする。

これらの事はまことに一笑するだけの楽しみとして供せられる、彼らはこんなことでゆきつまった旅途の憂さを慰めようと考えているらしいのである

 

 

(訳注)

自閬州領妻子卻赴蜀山行,三首之三

(閬州から妻子をひきいて予定とはうってかわって蜀(成都)の方へ赴こうとして山路をとおったときの詩。三首の三)

○領 びきいる。

○卻 はじめは閬州もしくは梓州より江を下って荊州へ赴こうとしたのだが、それとは反対にということ。

○蜀 成都をさしていう。

○山行 やまじをゆく。

 

行色遞隱見,人煙時有無。

だんだんゆくと、家族の皆のもの達の旅姿が互いに見え隠れする、人家の煙は有ったり無人の家だったりする。

○行色 進行しつつあるありさま。

○人煙 人家のけむり。

 

僕夫穿竹語,稚子入雲呼。

竹林をとおりぬけながら下僕が話しをしたり、雲の中に入りながら幼子が大声でさけんだりする。

○僕夫 めしつかいの男。

○穿竹 竹林のなかをとおりぬけることをいう。

○稚子 おさなご。

 

轉石驚魑魅,抨弓落狖鼯。

また石をころがしてもののけを驚かしてみたり、弓弦をはじいて尾長猿やむささびを高い処から落ちるようにしたりする。

○魑魅 物の精怪、もののけ。

○拝 弾くこと、ほじいてつる糸をひびかすこと。

○狖 そり鼻で尾の長い猿。

○鼯 むささび。

 

真供一笑樂,似欲慰窮途。

これらの事はまことに一笑するだけの楽しみとして供せられる、彼らはこんなことでゆきつまった旅途の憂さを慰めようと考えているらしいのである

○似欲 単に「欲す」といわないで「似」の字を加えたのは自己をいわないで稚子輩のさまをいったものである。

○窮途 ゆきづまりのみち。
竹林001