(鄭国公厳武の客間にかけてある眠山沱江の画図を観てよんだ詩。764年廣德二年53秋の作。)陀水は座席の中ほどにかかってながれていて、眠山はこの家の奥ざしきへやってきている。漆喰の壁には白い波が吹きつけられ、青いやまが彫刻したはり木にさしはさんである。』

 
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廣徳2764-87 《奉觀嚴鄭公廳事岷山沱江畫圖十韻【案:得忘字。】》 杜甫index-14 764年 杜甫<789-#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4630 杜甫詩1500-789-#1-1097/2500廣徳2764-87

 

 

制作年:764    廣德二年53

卷別:    卷二二八              文體:    五言古詩

詩題:    奉觀嚴鄭公廳事岷山沱江畫圖十韻〔得忘字。〕

及地點:              岷山 (劍南道北部 茂州 岷山) 別名:西山、汶山         

沱江 (劍南道北部 益州 新繁) 別名:沱水      

洞庭湖 (江南西道 岳州 岳州) 別名:洞庭      

交遊人物:嚴武    當地交遊(劍南道北部 益州 成都)

 

 

奉觀嚴鄭公廳事岷山沱江畫圖十韻〔得忘字。〕

(鄭国公厳武の客間にかけてある眠山沱江の画図を観てよんだ詩。764年廣德二年53秋の作。)

沱水流中座,岷山到此堂。

陀水は座席の中ほどにかかってながれていて、眠山はこの家の奥ざしきへやってきている。

白波吹粉壁,青嶂插雕梁。

漆喰の壁には白い波が吹きつけられ、青いやまが彫刻したはり木にさしはさんである。』

直訝杉松冷,兼疑菱荇香。

そこには杉や松が冷やかに立っているかといぶかられ、また菱やアサザが香っているのかと疑われる。

雪雲虛點綴,沙草得微茫。

鉛色の雲から、いたずらに、書物をつづる糸のように点々として雪が書かれ、沙原に生じた草はかすかに春化気姿を得ている。

嶺雁隨毫末,川蜺飲練光。

雪嶺山脈にとぶ雁は微小な形が相い随って列をなす、川にかかれる蜺【にじ】は練絹の光のような水面のみずを飲みこもうとしているようにみえる。

#2

霏紅洲蕊亂,拂黛石蘿長。

暗谷非關雨,丹楓不為霜。

秋成玄圃外,景物洞庭旁。

繪事功殊幽襟興激昂。

從來謝太傅,丘壑道難忘。

 

(嚴鄭公が廳事の岷山、沱江の畫圖を觀て奉る十韻〔「忘」字を得たり。〕)

沱水 中座に流れ,岷山 此堂に到る。

白波 粉壁に吹き,青嶂 雕梁に插さむ。

直ちに訝ぶる 杉松の冷やかなるかと,兼ねて疑う 菱荇【りょうこう】の香しきかと。

雪雲 虛しく點綴【ていてい】し,沙草 微茫を得たり。

嶺雁 毫末に隨い,川蜺【せんげい】 練光に飲む。

#2

霏紅 洲蕊【しゅうずい】亂れ,拂黛 石蘿 長し。

谷暗くして 雨に關するに非らず,楓を丹くして 霜の為にならず。

秋成 玄圃の外,景物 洞庭の旁。

繪事 功殊 幽襟 興に激昂す。

從來 謝太傅,丘壑 道 忘れ難し。

 

蜀中転々圖 

 

『奉觀嚴鄭公廳事岷山沱江畫圖十韻〔得忘字。〕』 現代語訳と訳註

(本文)

奉觀嚴鄭公廳事岷山沱江畫圖十韻〔得忘字。〕

沱水流中座,岷山到此堂。

白波吹粉壁,青嶂插雕梁。

直訝杉松冷,兼疑菱荇香。

雪雲虛點綴,沙草得微茫。

嶺雁隨毫末,川蜺飲練光。

 

(含異文)

沱水流中座【沱水中座】,岷山到此堂【岷山到堂】【岷山對此堂】【岷山赴此堂】。

白波吹粉壁【白波侵粉壁】,青嶂插雕梁。

直訝杉松冷,兼疑菱荇香。

雪雲虛點綴,沙草得微茫。

嶺雁隨毫末,川蜺飲練光。

 

(下し文)

嚴鄭公が廳事の岷山、沱江の畫圖を觀て奉る十韻〔「忘」字を得たり。〕

沱水 中座に流れ,岷山 此堂に到る。

白波 粉壁に吹き,青嶂 雕梁に插さむ。

直ちに訝ぶる 杉松の冷やかなるかと,兼ねて疑う 菱荇【りょうこう】の香しきかと。

雪雲 虛しく點綴【ていてい】し,沙草 微茫を得たり。

嶺雁 毫末に隨い,川蜺【せんげい】 練光に飲む。

 

(現代語訳)

(鄭国公厳武の客間にかけてある眠山沱江の画図を観てよんだ詩。764年廣德二年53秋の作。)

陀水は座席の中ほどにかかってながれていて、眠山はこの家の奥ざしきへやってきている。

漆喰の壁には白い波が吹きつけられ、青いやまが彫刻したはり木にさしはさんである。』

そこには杉や松が冷やかに立っているかといぶかられ、また菱やアサザが香っているのかと疑われる。

鉛色の雲から、いたずらに、書物をつづる糸のように点々として雪が書かれ、沙原に生じた草はかすかに春化気姿を得ている。

雪嶺山脈にとぶ雁は微小な形が相い随って列をなす、川にかかれる蜺【にじ】は練絹の光のような水面のみずを飲みこもうとしているようにみえる。

都江堰002 

(訳注)

奉觀嚴鄭公廳事岷山沱江畫圖十韻〔得忘字。〕

(嚴鄭公が廳事の岷山、沱江の畫圖を觀て奉る十韻〔「忘」字を得たり。〕)

(鄭国公厳武の客間にかけてある眠山花江の画図を観てよんだ詩。764年廣德二年53秋の作。)

○得忘字 これは主客同座において、詩を賦すときに韻字を分け合うもので、杜甫は、「忘」の字を得た。同時期の作品として下記の三首と共に四首ある

晚秋陪嚴鄭公摩訶池泛舟〔得溪字。池在張儀子城。〕<790

廣徳2764-85 《嚴鄭公階下新松〔得霑字。〕》 杜甫index-14 764年 <787

廣徳2764-86 《嚴鄭公宅同詠竹〔得香字。〕》 杜甫index-14 764年 <788

○庁事 客間をいう。

○岷山 茂州汶山県にある。

○沱江 沱水をいう、都江堰によりいわゆる放水路の形で分水された東側の河水であって、成都府新繁県を経て金堂に到り、岷山を源とする中江水に合流する。

 

沱水流中座,岷山到此堂。

陀水は座席の中ほどにかかってながれていて、眠山はこの家の奥ざしきへやってきている。

○中座 座席のなかほど。

○此堂 ここの奥座敷(北堂 北のざしき。)

 

白波吹粉壁,青嶂插雕梁。

漆喰の壁には白い波が吹きつけられ、青いやまが彫刻したはり木にさしはさんである。』

○粉壁 漆喰の壁。

○青嶂 嶂は屏風のように険しい山のこと。

○雕梁 彫刻をしたはり。

以上は庁事における江山をのべる。

 

 <以下十二句は江山画図のなかの江と山との景を対立してのべている。>

直訝杉松冷,兼疑菱荇香。

そこには杉や松が冷やかに立っているかといぶかられ、また菱やアサザが香っているのかと疑われる。

○菱芹ひし、あさざ。

 

雪雲虛點綴,沙草得微茫。

鉛色の雲から、いたずらに、書物をつづる糸のように点々として雪が書かれ、沙原に生じた草はかすかに春化気姿を得ている。

○雪雲 雪意をおびている雲。鉛色の雲。

○虚点綴 いたずらに、書物をつづる糸のように点々として見えること。点綴はつづってあること。

○沙草沙辺に生えたくさ。

○得徴茫 かすかにはるかな姿を得ていること。

 

嶺雁隨毫末,川蜺飲練光。

雪嶺山脈にとぶ雁は微小な形が相い随って列をなす、川にかかれる蜺【にじ】は練絹の光のような水面のみずを飲みこもうとしているようにみえる。

○嶺雁 雪嶺山脈の方にとびわたるかり。

○隨毫末 毫末はけすじのさきほどの小さなものをいう、隨毫末は毫末随の意、その微小の形が相い随うことをいう、意味は「画筆のさきのまにまに」。

○川蜺 川にたれているにじ。

○飲練光 練光とは川の水の色をたとえていう、飲とは水をのもうとするかのように垂れかかることをいう。

○雁が雪嶺山脈を越えて飛んで行こうとするのに、沱江の水面に虹が射しこんでいる情景が書かれているということ。