春になり、このあたりのどの村でも農事がせわしくなってきた、春水の濯錦江の流れは岸という岸にはも水かさが上がり深くなっている。この時、天地の間に万里の眼をはなつことであり、四時の変遷にあって一生涯を通じてながめる自分の心はどんなであろうか。

 
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 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
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 ●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorブログ765年永泰元年54歲-15 《春日江村,五首之一》 杜甫index-15 杜甫<815> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4810 杜甫詩1500-815-1133/2500 
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765年永泰元年54-15 《春日江村,五首之一》 杜甫index-15 杜甫<815> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4810 杜甫詩1500-815-1133/2500765年永泰元年54-15

 

 

作年:765年永泰元年54-

卷別:  卷二二八        文體:  五言律詩

詩題:  春日江村,五首之一

作地點:        成都(劍南道北部 / 益州 / 成都)

及地點:        江村 (劍南道北部益州 成都)      

 

 

春日江村,五首之一

(春の日、濯錦江沿いの浣花渓の村の生活に満ち足りていて、しかも、ここをはなれるとすれば桃源郷に行くといって自らを慰め詠う。)

農務村村急,春流岸岸深。

春になり、このあたりのどの村でも農事がせわしくなってきた、春水の濯錦江の流れは岸という岸にはも水かさが上がり深くなっている。

乾坤萬里眼,時序百年心。

この時、天地の間に万里の眼をはなつことであり、四時の変遷にあって一生涯を通じてながめる自分の心はどんなであろうか。

茅屋還堪賦,桃源自可尋。

まあまあ、そまつな茅ぶきの家ではあるがここで詩もつくることができる、またここを立ち去って遠くへ出かけるとすれば桃源の世界も尋ねることができるというものだ。

艱難賤生理,飄泊到如今。

元来自分は国家多難のおりにあたって一身上の活計にうとく、ながれただようて今日におよんでおるのである。

 

(春日江村,五首之一)

農務 村村 急に,春流 岸岸 深し。

乾坤 萬里の眼,時序 百年の心。

茅屋 還た賦するに堪えたり,桃源 自ら尋ぬる可し。

艱難 生理に賤く,飄泊 如今に到れり。

 

杜甫草堂詳細図02 

『春日江村,五首之一』 現代語訳と訳註

(本文)

春日江村,五首之一

農務村村急,春流岸岸深。

乾坤萬里眼,時序百年心。

茅屋還堪賦,桃源自可尋。

艱難賤生理,飄泊到如今。

 

(下し文)

(春日江村,五首之一)

農務 村村 急に,春流 岸岸 深し。

乾坤 萬里の眼,時序 百年の心。

茅屋 還た賦するに堪えたり,桃源 自ら尋ぬる可し。

艱難 生理に賤く,飄泊 如今に到れり。

 

(現代語訳)

(春の日、濯錦江沿いの浣花渓の村の生活に満ち足りていて、しかも、ここをはなれるとすれば桃源郷に行くといって自らを慰め詠う。)

春になり、このあたりのどの村でも農事がせわしくなってきた、春水の濯錦江の流れは岸という岸にはも水かさが上がり深くなっている。

この時、天地の間に万里の眼をはなつことであり、四時の変遷にあって一生涯を通じてながめる自分の心はどんなであろうか。

まあまあ、そまつな茅ぶきの家ではあるがここで詩もつくることができる、またここを立ち去って遠くへ出かけるとすれば桃源の世界も尋ねることができるというものだ。

元来自分は国家多難のおりにあたって一身上の活計にうとく、ながれただようて今日におよんでおるのである。

 

江畔独歩尋花 

(訳注)

春日江村,五首之一

(春の日、濯錦江沿いの浣花渓の村の生活に満ち足りていて、しかも、ここをはなれるとすれば桃源郷に行くといって自らを慰め詠う。)

 

農務村村急,春流岸岸深。

春になり、このあたりのどの村でも農事がせわしくなってきた、春水の濯錦江の流れは岸という岸にはも水かさが上がり深くなっている。

○江村 かわぞいの村。浣花里をいう。

○農務 農事のつとめ。

○急 せわしいことをいう。

○岸岸 岸ごとに。

 

乾坤萬里眼,時序百年心。

この時、天地の間に万里の眼をはなつことであり、四時の変遷にあって一生涯を通じてながめる自分の心はどんなであろうか。

○万里眼 呉楚にむかって遠く眼を放つことをいう、「居ヲトス」詩(第四冊二ページ)に「克行万里典二乗ズルニ堪ユタリ」などの万里の意。

〇時序 四季のうつりかわり。今、春にあったのにつけていう。

〇百年心一生涯というものをながめる心。

○茅屋 草堂をさす。

 

茅屋還堪賦,桃源自可尋。

まあまあ、そまつな茅ぶきの家ではあるがここで詩もつくることができる、またここを立ち去って遠くへ出かけるとすれば桃源の世界も尋ねることができるというものだ。

○賦 詩を賦すことをいう。

○桃源 武陵桃源の実際の仙境、涜花渓の住居をこれに此するという説は今は取らぬ。

 

艱難賤生理,飄泊到如今。

元来自分は国家多難のおりにあたって一身上の活計にうとく、ながれただようて今日におよんでおるのである。

○艱難 国事のなんぎなとき。

○賤生理 くらしむきのことに通じない。賤:1 身分・社会的地位が低い。2 品位に欠けている。下品だ。3 貧しい。みすぼらしい。4 飲食物や金銭に対して貪欲である。ここでは3.暮らしのために一生懸命ではないという意味。
春水001