(この六首は草堂の景物について述べているが、その四は夕立の後、夕暮れに晴れあがった草堂のまわりの様子を詠う。)


 
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765年永泰元年54-23 句,六首之四》 杜甫index-15 杜甫<823 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4850 杜甫詩1500-823-1141/2500

 

 

765年永泰元年54-23

卷別: 卷二二八  文體: 五言 

詩題: 句,六首之四 

杜少陵集 巻十三 

作地點: 成都(劍南道北部 / 益州 / 成都

 

 

句,六首之一 

日出籬東水,雲生舍北泥。 

竹高鳴翡翠,沙僻舞鵾雞。 

(この六首は草堂の景物について述べているが、その一は長雨が上がった有様上がった有様を詠う。)

まがきの東の向うの水面から日が昇る。草堂の北側の濠の泥から雲気が起こる。

竹の林が高く繁っていて、カワセミが啼いている。中洲の砂は静かなもので、とうまる鳥が水浴びして踊っている。

 

句,六首の一

日は出づ 籬東の水,雲は生ず 舍北の泥。

竹高くして 翡翠鳴き,沙僻にして 鵾雞舞う。

 

句,六首之二 

藹藹花蕊亂,飛飛蜂蝶多。 

幽棲身懶動,客至欲如何。 

(この六首は草堂の景物について述べているが、その二は隠遁者として花が咲き乱れるのをただ風流に眺めているがこんな時に御客が有ったら面倒だなあと詠う。)

花が咲き乱れ、その花弁と花蕋をもじゃもじゃとむらがりだしている、そこへ蜂や蝶がたくさんブンブン飛んできてひらひら飛んできている。

もう、しばらくはこの隠遁生活を楽しむので何にもしないで過ごしたい。だから、若し、お客が来ても何にもする気はないのだ。

句,六首の二

藹藹【あいあい】として花蕊亂れ,飛飛として蜂蝶多し。 

幽棲 身 動くに懶し,客至らば如何せむかと欲する。   

 

句,六首之三 

鑿井交棕葉,開渠斷竹根。 

扁舟輕纜,小徑曲通村。 

 (この六首は草堂の景物について述べているが、その三は草堂の土木工事をした時の様子と草堂のまわりの様子を詠う。)

井戸を掘ったところにはシュロの葉が茂り、鬱蒼とまじりあっている。水路を切り開いたら、自然と竹林から伸びた根を断ちきることになった。

家前に泊める小舟は、軽やかに水面に浮かんでいて、艫綱がたおやかな状態であるし、錦城からここに来る路は、小道が曲がりながら、浣花渓村へ通じている。

 

句,六首之三

井を鑿【うが】てば棕葉【そうよう】交わり,渠を開けば 竹根を斷つ。

扁舟 輕く 【ともづな】を【たおやか】にし,小徑 曲り 村に通ず。 

 

句,六首之四 

急雨捎溪足,斜暉轉樹腰。 

隔巢黃鳥並,翻藻白魚跳。 

(この六首は草堂の景物について述べているが、その四は夕立の後、夕暮れに晴れあがった草堂のまわりの様子を詠う。)

浣花渓の渓流が錦江に合流する根元のあたりを夕立がかすめて通っていく。たちまち晴れると樹木の腰の辺りに夕日が射して動いている。

木の上には、鳥の巣が二つ離れて向き合って並んでいて、高麗鶯も並んでいる。濯錦江の淵の藻をひっくり返すように白魚がはねている。

 

句,六首の四

急雨 溪足を捎【はら】う,斜暉【しゃき】樹腰に轉ず。

巢を隔てて黃鳥並び,藻を翻して白魚跳る。 

江畔独歩尋花 

 

句,六首之四』 現代語訳と訳註

(本文)

句,六首之四 

急雨捎溪足,斜暉轉樹腰。 

隔巢黃鳥並,翻藻白魚跳。 

 

(下し文)

句,六首の四)

急雨 溪足を捎【はら】う,斜暉【しゃき】樹腰に轉ず。

巢を隔てて黃鳥並び,藻を翻して白魚跳る。 

 

(現代語訳)

(この六首は草堂の景物について述べているが、その四は夕立の後、夕暮れに晴れあがった草堂のまわりの様子を詠う。)

浣花渓の渓流が錦江に合流する根元のあたりを夕立がかすめて通っていく。たちまち晴れると樹木の腰の辺りに夕日が射して動いている。

木の上には、鳥の巣が二つ離れて向き合って並んでいて、高麗鶯も並んでいる。濯錦江の淵の藻をひっくり返すように白魚がはねている。

杜甫草堂詳細図02 

(訳注)

句,六首之四 

(この六首は草堂の景物について述べているが、その四は夕立の後、夕暮れに晴れあがった草堂のまわりの様子を詠う。)

 

急雨捎溪足,斜暉轉樹腰。 

浣花渓の渓流が錦江に合流する根元のあたりを夕立がかすめて通っていく。たちまち晴れると樹木の腰の辺りに夕日が射して動いている。

急雨 にわか雨。夕立。

捎溪足 浣花渓の渓流が錦江に合流する根元のあたり。

斜暉 日が斜めに射す。夕方の光。

轉樹腰 樹木の腰の辺りに日が射しこむ。光が動く様子をいう。

 

隔巢黃鳥並,翻藻白魚跳。 

木の上には、鳥の巣が二つ離れて向き合って並んでいて、高麗鶯も並んでいる。濯錦江の淵の藻をひっくり返すように白魚がはねている。

隔巢 鳥の巣が二つ離れて向き合う。

黃鳥 高麗鶯。

 「も」のくさ。

 おどる。はねる。