(杜甫の隠棲生活を述べるものだが、その三は、草堂前の浣花渓の遠大近小の景色ついて詠う。)

 
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765年永泰元年54-28 句,四首之三》 杜甫index-15 杜甫<828 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4875 杜甫詩1500-828-1146/2500765年永泰元年54-28

 

 

765年永泰元年54

卷別: 卷二二八  文體: 七言 

杜少陵集巻 十三

詩題:句,四首之三 

作地點: 成都(劍南道北部 / 益州 / 成都

〔自注:朱、阮劍外相知。〕

 


句,四首之一

堂西長筍別開門,塹北行椒卻背村。

梅熟許同朱老吃,松高擬對阮生論。

(杜甫の隠棲生活を述べるものだが、その一は、杜甫が隠棲の意識を以て育てた草木、果実について詠う。)

草堂の西側にも筍がのびてきたので、南西にある柴門とば別の門を開けて通路を増やした。堀渠の北側には山椒の並木があるので、我が家は村に対してかえって背を向けている

梅の実が熟してきたから朱老人に一緒に喫食することを承諾してあげた詩、松の木が背が高くなったから阮生と向き合って、話をしてみたいと思う。

 (句,四首之一)

堂西の長筍 別に門を開き,塹北の行椒 卻って村に背く。

梅熟し 朱老と同じく喫するを許し,松高くし 阮生に對して論ぜんと擬す。

 


句,四首之二

欲作魚梁雲複湍,因驚四月雨聲寒。

青溪先有蛟龍窟,竹石如山不敢安。

(杜甫の隠棲生活を述べるものだが、その二は、杜甫が家前での梁漁ついて詠う。)

家前に魚梁をこしらえようと思ったが早瀬に雲が重なっている。それにしても四月に寒そうにあめのおとがするのにおどろくのである。

この浣花渓の靑渓には淵の深い所に蛟龍の棲む窟があるのであり、だから、魚梁の仕掛けをこしらえる材料は山のように積んだのだが、据え付けるのはちょっと差し控えているのである。

句,四首の二) 

魚梁を作らんと欲すれば雲は湍を複す,因って驚く四月 雨聲の寒きに。

青溪 先んじて蛟龍の窟有り,竹石 山の如きも 敢えて安んぜず。

  

句,四首之三 

兩箇黃鸝鳴翠柳,一行白鷺上青天。 

窗含西嶺千秋雪,門泊東萬里船。 

(杜甫の隠棲生活を述べるものだが、その三は、草堂前の浣花渓の遠大近小の景色ついて詠う。)

みどりの柳に二つのうぐいすが鳴いている。一行の白鷺が青天たかく飛びあがってゆく。

わが草堂の窓には千年消えることのない西嶺の雪色をいれておるし、門前には万里東呉に向かって下ろうとする船がとまっている。

 

句,四首の三

兩箇の黄鸝 翠柳に鳴き、一行の白鷺 青天

窓には含む 西嶺千秋の雪、門には泊す 東萬里の船

 

杜甫草堂 四絶句 

句,四首之三』 現代語訳と訳註

(本文)

句,四首之三 

兩箇黃鸝鳴翠柳,一行白鷺上青天。 

窗含西嶺千秋雪,門泊東萬里船。 

 

 (含異文)

兩箇黃鸝鳴翠柳,一行白鷺上青天。

窗含西嶺千秋雪,門泊東萬里船【自注:西山白雪,四時不消。】 

 

(下し文)

句,四首の三)

兩箇の黄鸝 翠柳に鳴き、一行の白鷺 青天に上る

窓には含む 西嶺千秋の雪、門には泊す 東萬里の船

 

(現代語訳)

(杜甫の隠棲生活を述べるものだが、その三は、草堂前の浣花渓の遠大近小の景色ついて詠う。)

みどりの柳に二つのうぐいすが鳴いている。一行の白鷺が青天たかく飛びあがってゆく。

わが草堂の窓には千年消えることのない西嶺の雪色をいれておるし、門前には万里東呉に向かって下ろうとする船がとまっている。

 

 

(訳注)

句,四首之三 

(杜甫の隠棲生活を述べるものだが、その三は、草堂前の浣花渓の遠大近小の景色ついて詠う。)

絶句六首と同時期に、隠遁生活と農業に関してのべたものである

 

兩箇黃鸝鳴翠柳,一行白鷺上青天。 

みどりの柳に二つのうぐいすが鳴いている。一行の白鷺が青天たかく飛びあがってゆく。

○黄鸝 高麗うぐいす。

〇一行 ひとつら。

 

窗含西嶺千秋雪,門泊東萬里船。 

わが草堂の窓には千年消えることのない西嶺の雪色をいれておるし、門前には万里東呉に向かって下ろうとする船がとまっている。

○含 いれておく。

○西嶺 雪山。

○千秋雪 千年もとけぬゆき、雪の色をいう。

○東呉 東方の呉に向かってくだるべき。

○万里船 万里をゆくふね、草堂は成都の万里橋の西にあり、橋東に合江亨があって呉にくだろうとするものは、みな亨の処より船に乗った。門前に船が泊するのはそのためである。
杜甫像0012