(昨今、巴蜀に起こった乱について述べるもの)前年には渝州で刺史が殺される叛乱があり、今年には開州において刺史を殺す乱があった。
765年永泰元年54歲-40 《三絕句,三首之一》 杜甫index-15 杜甫<840> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4935 杜甫詩1500-840-1158/2500765年永泰元年54歲-40
年: 永泰元年
寫作時間: 765年
寫作年紀: 54歲
卷別: 卷二二九 文體: 七言絕句
詩題: 三絕句,三首之一
及地點:
渝州 (山南西道 渝州 渝州) 別名:渝
開州 (山南西道 開州 開州)
三絕句,三首之一
前年渝州殺刺史,今年開州殺刺史。
群盜相隨劇虎狼,食人更肯留妻子。
(昨今、巴蜀に起こった乱について述べるもの)
前年には渝州で刺史が殺される叛乱があり、今年には開州において刺史を殺す乱があった。
このような群盜達が相次いで起こす害は虎狼らが起こす害より激しいものだ。虎狼が人を食う時は、女子供の見境はないものだが、奴らは妻子さえも食べつくしてしまうというものだ。
(三絕句,三首の一)
前年 渝州に刺史を殺し,今年 開州に刺史を殺す。
群盜 相い隨う 虎狼よりも劇し,人を食うに更に肯て妻子を留めんや。
『三絕句』 現代語訳と訳註
(本文)
三絕句,三首之一
前年渝州殺刺史,今年開州殺刺史。
群盜相隨劇虎狼,食人更肯留妻子。
(含異文)
前年渝州殺刺史【去年渝州殺刺史】,今年開州殺刺史。群盜相隨劇虎狼,食人更肯留妻子。
(下し文)
(三絕句,三首の一)
前年 渝州に刺史を殺し,今年 開州に刺史を殺す。
群盜 相い隨う 虎狼よりも劇し,人を食うに更に肯て妻子を留めんや。
(現代語訳)
(昨今、巴蜀に起こった乱について述べるもの)
前年には渝州で刺史が殺される叛乱があり、今年には開州において刺史を殺す乱があった。
このような群盜達が相次いで起こす害は虎狼らが起こす害より激しいものだ。虎狼が人を食う時は、女子供の見境はないものだが、奴らは妻子さえも食べつくしてしまうというものだ。
(訳注)
三絕句,三首之一
(昨今、巴蜀に起こった乱について述べるもの)
前年渝州殺刺史,今年開州殺刺史。
前年には渝州で刺史が殺される叛乱があり、今年には開州において刺史を殺す乱があった。
渝州 重慶。渝州(ゆしゅう)は中国にかつて存在した州。南北朝時代、梁の蕭紀(皇位僭称552年-553年)により設置された楚州を前身とする。隋代、隋朝が成立すると当初は楚州は渝州と改称され3郡3県を管轄した。607年(大業3年)、郡制施行に伴い渝州は巴郡と改称され下部に2県を管轄した。
開州 夔州府開縣。
群盜相隨劇虎狼,食人更肯留妻子。
このような群盜達が相次いで起こす害は虎狼らが起こす害より激しいものだ。虎狼が人を食う時は、女子供の見境はないものだが、奴らは妻子さえも食べつくしてしまうというものだ。
群盜 盗賊。
自閬州領妻子卻赴蜀山行 三首之一
汩汩避群盜,悠悠經十年。
不成向南國,複作遊西川。
物役水虛照,魂傷山寂然。
我生無倚著,盡室畏途邊。